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血統傾向
今週の日曜日は、上半期最後のG1レース
宝塚記念 芝2200m内回り
が阪神11Rで開催されまする。
2200mという非根幹距離で、
ゴール前の急坂を2度通過する消耗の激しいコース。
また、内回りコースという事も相まって、
東京で開催されるようなG1レースとは、
求められる能力の方向性が全く別物になるG1ですな。
梅雨時期の開催という事で、馬場も悪くなりやすく、
近3年は毎年稍重のタフな馬場で開催。
より一層「特殊な方向性の能力」が求められる
レースとなり、17年・18年は2年連続で、
国内G1未勝利馬が優勝しております。
また、血統傾向として顕著なのが、ディープ産駒。
牝馬の複勝率5割に対して、牡馬のそれは1割と低迷。
今年の出走登録馬でディープ牝馬はおりませぬが、
牡馬は3頭が登録されとりますな。
・アルアイン
・マカヒキ
・ソウルインパクト
ステイゴールド産駒は、ゴールドシップの連覇、
オルフェーブル・ドリームジャーニー全兄弟の兄弟制覇、
伏兵ナカヤマフェスタの激走と、のべ14頭が出走し5頭が優勝。
母系は母父メジロマックイーンが4回優勝で、
ナカヤマフェスタの母父はリボー系。
どちらも「非主流血統」と呼ばれる牝系であります。
今年の出走登録馬では、3頭のステゴ産駒がおりますな。
・エタリオウ:母父ストームバード系(主流)
・ショウナンバッハ:母父プリンスリーギフト系(主流)
・スティッフィリオ:母父ブランフォード系(非主流)
スティッフィリオのお母さんはイギリスのスプリントG1馬。
牝系ファミリーは1400m・1800mの非根幹巧者で、
距離は2000mが上限のような戦績ですな。
美味しそうな匂いはしますが、ちょっと違うかも感も。
キングカメハメハ産駒も優秀で、
ラブリーデイ・ミッキーロケットは共にG1初制覇。
ドゥラメンテは現役最後のレースになるほど頑張るも、
非根幹女子マリアライト(ディープ産駒)に敗れ2着。
ルーラーシップは、オルフェーブルに敗れて2着。
今年はレイデオロが登録しておりますな。
母父にロベルト系を持つキンカメ産駒は初登場ですが、
非根幹距離重賞のG2オールカマーを勝っておりますれば、
良馬場であれば、有力な優勝候補でございましょう。
今年も週間天気予報では週末は雨予報。
コースに排水管(暗渠:あんきょ)が無い
阪神競馬場は、雨が降ると、かなり馬場が重くなり、
非常に独特の才能が求められるコースとなりまする。
次回のレポートでは、その辺りの「才能」を持つ馬を
血統傾向とラップ傾向の2つの視点から探し求め、
今年の穴馬候補をあぶり出して参りますれば、
どうぞお見逃しなきよう、またのお越しを(*_ _)
なお、次回レポートは水曜夜に掲載予定でございます。
それでは今週も宜しくお付き合いを(*_ _)
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