G1レポート宝塚記念2



競馬・血統理論ランキング

 

先日に続きまして、本日は宝塚記念の穴馬探し。

まずは、宝塚記念のどこが独特な才能を求めるレースなのか?

について分析して参りたいと存じまする。

 

もちろん、距離が400mで割り切れない「非根幹距離」

というのも特殊ですが、それにもまして、宝塚記念独特の

ラップパターンが、多くの「G1初制覇となる勝ち馬」を

生み出しておるのでございますな。

 

ラップパターン

 

一般的に、近代の芝のレースでは、

道中で脚を温存し、最後の3F(600m)の

加速力とトップスピードを競うような瞬発戦タイプの

ラップパターンが生まれやすくなっとります。

 

つまり、中盤の1Fごとのラップタイムが、

12秒台半ばから12秒台後半のゆったりしたものになり

ラスト3Fで1Fごとのラップタイムが11秒台に突入する。

 

こういう流れが、主流コースで開催される多くのG1で

ありがちな「加速型ラップの瞬発戦」というパターンで、

12秒台後半のラップタイムから、いきなり11秒台に

突入するような、ラップタイムの変動が大きいパターンですな。

 

ところが、宝塚記念は、1Fごとのラップタイムの変動が

非常に小さく、一定のペースで流れつつ、ゆるやかながらも

前半1000mを通過したあたりから加速が始まるという

「平坦型ラップのロングスパート消耗戦」

といった命名がふさわしいようなパターンで流れる事がほとんど。

 

つまり、直線の長いコースで、溜めて切れる競馬で

実績を残してきた馬達が、脚が溜まらず、伸びを欠いて

負けてしまう。という構図が出来上がっておるレース。

 

ドゥラメンテがマリアライトに敗れた際に、

現役生活が続行出来なくなるほどの重傷をおったのは、

それだけ勝負根性が素晴らしい馬だったから、

無理を押してでも勝とうとしたのではございますまいか。

 

あれほど強い馬が、満身創痍になっても

特殊な適性を持つ牝馬に負けた。というのが

このレースを最も物語っておるのではありますまいか。

 

過去の優勝馬

 

昨年の優勝馬ミッキーロケットは、

平坦型のラップを刻んだ日経新春杯を勝っておりました。

 

2年前の優勝馬サトノクラウンは、京都記念(2200m)

でロングスパート戦を制しておりました。

 

3年前のマリアライトは、

残り1000mからのロングスパート戦となった

目黒記念(2500m)で連対しておりましたし、

さらに、2200mのG1エリザベス女王杯を制しており、

結果的にこの馬が勝ったG1は、2つとも2200mでございました。

 

4年前のラブリーデイは、前走の鳴尾記念が

平坦ラップのレースで、これを制しておりました。

さらに、2200mの京都記念でも勝っており、

平坦ラップと非根幹距離のどちらにも、非常に

高い適性を示しておりました。

 

5年前に9番人気で2着したカレンミロティックは、

前半の3F通過以降は1か所しか加速区間が無い

減速ラップの金鯱賞でラブリーデイを2着に抑えて優勝。

 

このように、特殊なラップパターンへの対応力と、

非根幹距離適性がものを言う特殊なレースが宝塚記念。

という訳でございますな。

 

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今年の「特殊な奴ら」

それでは、今年のメンバーの中から、

平坦ラップ・減速ラップ・ロングスパート戦に

実績の有る馬を探しに参りましょう。

 

アルアイン

昨年のオールカマー(2着)が該当するラップ。

このレースの勝ち馬レイデオロも該当馬となりますな。

 

キセキ

昨年のジャパンカップが特殊なラップ。

前半800m通過から加速が始まり、加速幅は

小さいものの、ラスト1Fまで平坦な加速ラップ。

東京2400mで宝塚記念の競馬をしたイメージですな。

後続がぶっちぎられるのも当然と申せましょう。

 

これ程の能力が有る馬が、主流コースのG1未勝利。

勝った菊花賞は3000mという特殊な距離で、

馬場も水田のような特殊な馬場でございました。

もしかすると、本来の適性はここにあるやも知れませぬな。

 

クリンチャー

京都記念(2200m)は後半1000mの

ロングスパート戦でしかも重馬場。

このレースでは、アルアイン2着・レイデオロ3着と

強豪2頭を下しており、今年も雨が降れば・・・

 

ちなみに、近走サッパリのクリンチャーですが、

netokeiba.comに掲載されていた

「細江純子さんのフォトパドック」

によりますと、ガラリと馬が変わって来ておるとか。

よろしければご覧になってみて下さい。

 

 

スティッフィリオ

小倉大賞典(1800m)のラップが

残り1000mから緩やかな加速減速を繰り返し

最後で0秒5と大きく減速する「平坦型消耗戦ラップ」。

 

距離適性を除けば、血統的にも面白い存在ですが、

勝ち負けとなるとどうでしょう?

「上手くハマって3着に紛れ込む」

そのようなイメージで見ておる1頭でございますな。

 

 

ノーブルマーズ

昨年の3着馬で、ラップ的な適性は当然持ち合わせておりましょう。

宝塚記念以外では、準OPを勝ち上がった中山2200mの

迎春Sが、ラスト5F(1000m)のロングスパート戦。

 

1000万クラスを勝ちあがった阪神2200mの

三田特別も、残り1200mからのロングスパート戦。

 

つまりは、2200mのロングスパート戦に

高い適性を持っておると考えられますな。

 

2走前の京都記念(2200m)は、

ロングスパート戦でありながらも、

最後の2F目が0秒8も加速すると言う変則ラップで、

瞬発力も問われる流れであった事が敗因でございましょう。

 

近3走の成績が、かんばしく無い馬は

好走率が大きく下がる傾向の有るレースですが、

好走率ゼロではございませんので、今年も一応は

押さえるべきやも知れませぬなぁ。

 

マカヒキ

昨年の札幌記念2着が平坦ラップの消耗戦で稍重馬場。

宝塚の特殊性をこなせそうな下地は感じますが・・・

 

クラシック戦線で活躍した

「母父に米国型ノーザンダンサーを持つディープ産駒」

このタイプが6歳を迎えG1で馬券に絡めるのかが

はなはだ疑問を感じるところ。

 

リスグラシュー

エリザベス女王杯は、ラスト4Fの加速競走。

この馬の場合、秋華賞と府中牝馬S(共2着)が

宝塚型のラップパターンに近いものでございましたな。

 

距離適性が2200mにあるのならば、

母系が欧州型ネイティヴダンサー系と

ネヴァーベンド系(ミルリーフ系)を併せ持つのは

かなりの強みとなりそうではないかと考えております。

 

特に、ネヴァーベンド系の血を母系に持つ馬は、

「時計の掛かる馬場・上りの掛かる競馬」への適性が

非常に高いという傾向がございます。

 

レイデオロ

 

キセキが作り出す「宝塚型ラップパターン」

ジャパンカップもそうでしたが、天皇賞秋も

同じく宝塚型でございましたな。

 

オールカマー、天皇賞秋と同じタイプのレースを

連勝しており、高い適性があるのは疑いようが無い所。

 

ただ、馬場が重くなると勝ち切れないところがある馬。

 

「取捨は天気と相談」

といったところでございましょうなぁ。

 

以上がラップ適性から見た好走率の高そうな馬達。

明日は、さらに掘り下げて、血統傾向を絡めた分析レポートを

提出?致しますればお見逃しなく、またのお越しを(*_ _)

 

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