重賞レポート AJCC

 


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G2アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)

今週の日曜中山重賞は古馬の長距離重賞

「G2アメリカジョッキークラブカップ」

(中山芝2200m外回りコース)

 

非根幹距離の2200mという事で、

根幹距離の2000m・2400mでは少し足りず、

G1タイトルにはあまり縁のないような馬が良く走る条件。

 

高低差が5mもあるコースで、なおかつ

ゴール板手前の急坂を2度通過するタフな条件のため、

スタミナに優れた血統を持つ馬が強いレース。

 

 

AJCC特別登録馬

 

 

AJCCの血統傾向

 

中山競馬場の路盤改修工事後に開催された

2014年以降6年間のAJCCの血統について

分析して参りまする。

 

種牡馬の傾向

今年の登録メンバーだけに絞り込んだ

種牡馬別の成績は以下のようなものでございまする。

 

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ステイゴールド 15- 9- 16-100/140 10.7% 17.1% 28.6%
ルーラーシップ 6- 5- 2- 16/ 29 20.7% 37.9% 44.8%
ハービンジャー 5- 5- 6- 56/ 72 6.9% 13.9% 22.2%
ハーツクライ 4- 8- 14- 61/ 87 4.6% 13.8% 29.9%
キングカメハメハ 3- 4- 1- 48/ 56 5.4% 12.5% 14.3%
トーセンホマレボシ 2- 3- 1- 12/ 18 11.1% 27.8% 33.3%
メイショウサムソン 1- 3- 1- 8/ 13 7.7% 30.8% 38.5%
ブラックタイド 1- 0- 0- 22/ 23 4.3% 4.3% 4.3%
ノヴェリスト 0- 0- 2- 2/ 4 0.0% 0.0% 50.0%
キャプテントゥーレ 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%

集計期間:2014. 1.11 ~ 2020. 1.13

 

ステイゴールド産駒が圧倒的な勝ち数を誇っとりますな。

しかし、こと「重賞」となると・・・

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト 3- 9- 1-25/38 7.9% 31.6% 34.2%
スクリーンヒーロー 2- 1- 0- 3/ 6 33.3% 50.0% 50.0%
ルーラーシップ 2- 0- 1- 2/ 5 40.0% 40.0% 60.0%
マンハッタンカフェ 2- 0- 0- 5/ 7 28.6% 28.6% 28.6%
トーセンホマレボシ 1- 2- 0- 0/ 3 33.3% 100.0% 100.0%
キングカメハメハ 1- 1- 0-13/15 6.7% 13.3% 13.3%
ステイゴールド 1- 0- 4-28/33 3.0% 3.0% 15.2%
ゼンノロブロイ 1- 0- 2- 6/ 9 11.1% 11.1% 33.3%
ジャングルポケット 1- 0- 1- 5/ 7 14.3% 14.3% 28.6%
ブラックタイド 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7%
キングヘイロー 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
ハーツクライ 0- 1- 4-10/15 0.0% 6.7% 33.3%
シンボリクリスエス 0- 1- 1- 5/ 7 0.0% 14.3% 28.6%
ブライアンズタイム 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0%
ドリームジャーニー 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3%
トーセンラー 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0%

集計期間:2014. 1.26 ~ 2019. 9.22

このように、ちょっとヘタレな戦績となるのですな・・・

 

今年のAJCC登録メンバーでは、

ルーラーシップが最上位種牡馬となります。

 

該当馬は「ウラヌスチャーム」

 

中山芝2200mは2戦して2連対。

重賞でも同じ中山非根幹距離重賞の

中山牝馬Sで2着の実績がございますな。

 

そして今回も中山牝馬ステークス2着時の

ミナリク殿の手綱での出走となりまする。

 

血統と距離実績から、この馬が穴馬候補筆頭でございましょう。

 

もう1頭、意外と人気薄になりそうな

「サトノクロニクル」

ハーツクライ産駒は、当コースの重賞では

勝ち星こそありませぬが、複勝率は3割を超え

決して悪くはございませぬ。

 

本馬自身、セントライト記念の3着馬で

水仙賞でも僅差の2着に好走しており、

コース適性は決して低くはなく、

G2阪神大賞典でも、G1ホースに僅差の2着。

 

能力的にはココでも足りる勘定でございますが、

本馬の不安材料は、好走と凡走をリズムよく繰り返す

典型的な「カスタネットホース」であり、前走で好走。

 

リズムから言えば、今回は「凡走」の順番・・・

 

 

人気馬好走の可能性

 

今年のAJCC出走登録馬で唯一のG1馬

「ブラストワンピース」

 

今回は凱旋門賞からの帰国初戦となりますな。

 

帰国後は、ノーザンファーム天栄牧場で調整され、

今回は、本馬が得意な「距離短縮ローテ」でもあり、

「これは来てしまうんやろうなぁ・・・」

と考えておりましたが、ウマニティの記事を読んでみますと、

「めちゃくちゃ太い」

という事だそうでございますな。

 

厩舎に戻った時の馬体重は560㌔。

有馬記念を勝った時の体重が534㌔。

そして、1週前追切後の計量では560㌔のまんま。

 

大竹調教師もさすがに渋い表情を隠さなかったとか。

 

対して、コース巧者のミッキースワローは

順調な仕上がりのようで、ローテもオールカマー2着時と

同じく福島2000mのG3から中10週のローテ。

 

ミッキースワローの敵は、先行馬手薄による

「スローペースの前残り」

という事でございましょうか。

 

G2オールカマーを逃げ切った

「スティッフィリオ」は、今回も展開が向きそう。

 

 

最終結論

 

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