先週の重賞は、秋華賞トライアルG3紫苑S
G2セントウルS・G3京成杯オータムハンデの3鞍。
各レースを振り返り、レース結果の検証と
次走注目馬をピックアップして参ります。
御用とお急ぎでない方は、しばしのお付き合いを(*_ _)
G3紫苑S
開幕週の中山芝コースは、
両方の作業が行われたにもかかわらず、
平均時計よりも2秒前後速い時計の出る
高速馬場でございました。
また、前に行った馬が止まらず、
行ったもの勝ちとも申せるような
極端な前有利馬場でございましたな。
レース回顧
ダート路線で速いラップを経験してきた
⑪メイクハッピーが好スタートからハナへ。
レースのペースはRP指数56.5というスローペース。
2番手につけたのは、内で⑥フェアリーポルカと
外に⑭カレンブーケドールの2頭で、その直後に
展望レポートで単勝候補に推していた⑮パッシングスルー。
EZ-WINの評価1位馬⑤レッドベルディエスは、
スタート後に隣の馬と接触したこともあって後方からの競馬。
4角を回ると、早々にカレンブーケドールが一旦先頭へ。
その直後には、外にパッシングスルー、内を突いて
フェアリーポルカが坂に差し掛かったところでカレンに
両側から並びかけての3頭併せの追い比べ。
カレンブーケドールが半馬身ほど遅れ、
これを挟むようにフェアリーポルカと
パッシングスルーが全く並んでゴールイン。
画面ではフェアリーポルカが先着したように見え、
パッシングスルーの単勝馬券に勝負を賭けた拙者は
神仏に祈りを捧げつつ判定結果待ち・・・(*_ _)人パンパン
寛大な神は、にわか信者の拙者に愛の手を
差し伸べて下さり、ハナ差でパッシングスルーが1着。
展望レポートで伏兵候補に推した
フェアリーポルカが2着と、分析は完璧!
しかし参考買目の3連単はハズレ(*_ _)すみませぬ~
結局、欧州型のルーラーシップ産駒の
ワンツー決着でございました。
欧州型を両親のどちらにも持たない
カレンブーケドールが最後に遅れたのは
血統の適性という側面もあったのかも知れませぬなぁ。
レッドベルディエスは、4角手前から
ルメール殿が見せムチを使いつつポジションを
押し上げに掛かるも、終始外々を回り、追い上げに
脚を使った上に前有利馬場でのスローペース。
結局、前の3頭の追い比べには参加できず終いの4着まで。
秋華賞注目馬
今回、優先出走権を獲得した3頭について、
本番の秋華賞での血統評価をしておきとうございます。
・パッシングスルー
ルーラーシップ×ヴァイスリージェント系
・フェアリーポルカ
ルーラーシップ×Pサンデー系
京都芝2000m内回り
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ルーラーシップ | 7- 9- 8- 50/ 74 | 9.5% | 21.6% | 32.4% | 47 | 70 |
集計期間:2014. 1. 5 ~ 2019. 5.25
ルーラーシップ 産駒母父系統別集計
母父馬系統 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
Pサンデー系 | 3- 2- 1- 2/ 8 | 37.5% | 62.5% | 75.0% | 187 | 191 |
ヴァイスリージェント系 | 2- 1- 2- 5/10 | 20.0% | 30.0% | 50.0% | 132 | 111 |
集計期間:2016.10. 9 ~ 2019. 5.25
ご覧のように、どちらも素晴らしい成績でございますが、
ルーラーシップ産駒は、牡馬が圧倒的にコース相性が良く、
牝馬に限定すると・・・
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ルーラーシップ | 0- 0- 3- 9/12 | 0.0% | 0.0% | 25.0% | 0 | 90 |
集計期間:2014. 1. 5 ~ 2019. 5.25
限定条件:牝馬のみ
このように3着が精一杯という成績になるのでございますなぁ。
・カレンブーケドール
ディープインパクト×ストームバード系
京都芝2000m内回り
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 46- 40- 36-165/287 | 16.0% | 30.0% | 42.5% | 56 | 69 |
集計期間:2014. 1. 5 ~ 2019. 5.25
ディープインパクト 産駒母父系統別集計
チェック母父馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ストームバード系 | 4- 2- 1- 3/10 | 40.0% | 60.0% | 70.0% | 131 | 101 |
集計期間:2014. 1. 5 ~ 2019. 5.25
ディープ産駒も、牡馬の方が成績が良いのでございますが、
ルーラーシップはど極端な差はなく
このようになっておりますな。
↓↓↓
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 13-13-11-56/93 | 14.0% | 28.0% | 39.8% | 47 | 66 |
集計期間:2014. 1. 5 ~ 2019. 5.25
限定条件:牝馬のみ
3頭ともに無事に本番に出てくれば、
今度は血統面のアドバンテージは紫苑Sと逆転し、
カレンブーケドールが優勢となりそうでございます。
G2セントウルS
1番人気のタワーオブロンドンが2着ファンタジストに
3馬身差をつけて圧勝。しかもレコードタイムのおまけつき。
レース回顧
想定通りにマテラスカイ×武豊殿がハナ。
レースのペースも想定内のRP指数47.9
2番手には馬ナリでも行く気満々のラブカンプー。
そして驚いたのは、
ファンタジストが3番手につけられた事。
近走では毎回中団より後方からの競馬で、
前走は小倉2歳Sを勝った舞台で凡走。
てっきり小倉2歳チャンピオンに有りがちな
早熟の終わった系だと判断してバッサリ・・・(*_ _)
おそらく前走でRP指数42という
超の付くハイペースを経験したことで、
今回は競馬がしやすかったのでございましょうなぁ・・・
イベリスは控えて4番手からの競馬で、
内に並ぶようにペイシャフェリシタという隊列。
勝ち馬タワーオブロンドンは中団前目の7番手辺りから。
これをマークする位置に、2頭軸の片割れダイメイプリンセス。
タワーオブロンドンは、4角通過後に外に持ち出し、
残り200mからロケットのような伸び脚で、
一気に先頭に躍り出ると、後続を突き放す横綱相撲。
ダイメイプリンセスは、4角で鞍上に促されても
反応なく、直線でも伸びを欠き6着どまり。
逃げたマテラスカイは、直線半ばで限界。
その直後に居たペイシャフェリシタは、
下がり始めたマテラスカイが壁になり
追出しが大きく遅れ、まともに追えたのは
残り100m地点からという勿体ない競馬。
2頭軸の片割れイベリスは、直線でミスターメロディと
馬体を接しての追い比べでこれを競り落とし、
一瞬弾けそうな手ごたえを見せるも、ゴール前で
前と同じ脚色になり、ファンタジストに追いすがるも
半馬身届かず3着まで。
次走注目馬
・ミスターメロディ
この馬は、好走と凡走を交互に繰り返す
いわゆる「カスタネットホース」でございますな。
枠順も内に行くほど好走率が上がるタイプで、
外枠がもっとも成績不振で、休み明けも苦手。
次走は好走する順番なれば、上手く内枠に入れば
当たり前のように巻き返して参りましょう。
ただ、次走がスプリンターズステークスの場合、
父がノーザンダンサー系の馬の好走例が全くなく、
血統面からは少々狙いづらい存在ではありますなぁ・・・
そういった意味では、タワーオブロンドンは、
昨年の勝ち馬ファインニードルと同型配合となる
ミスプロ系×ミルリーフ系という配合で、
レコード掛けの反動と、強行軍の疲れが出なければ
有力な1頭でございますな。
・ペイシャフェリシタ
この馬はG1では足りぬでしょうが、
ペースが鍵となるタイプでございますな。
今回のようなRP指数が40台後半の
ミドルペースになりそうなレースでは、
常に警戒を怠れぬ存在でありましょう。
G3京成杯オータムハンデ
芝1200mの世界レコードが飛び出しましたな。
勝ったのは、ヨコノリ殿の強気な騎乗に導かれ、
中山マイル戦としては異常に速い「RP指数45.2」
のハイペースを逃げ切った⑩トロワゼトワル。
前半の6F(1200m)通過タイムは、
レコード決着となったセントウルSの勝ち時計に
わずか0秒1差の1分6秒8というラップタイム。
これはロードカナロアが勝ったスプリンターズSの
勝ち時計1分6秒7に、これまた0秒1差でございます。
今のところ、出走の気配はありませぬが、
スプリント路線でも楽に通用する快速ぶりでございますな。
レース回顧
内枠から好スタートを決めて前に出たのは、
阪神に引き続き、こちらもアッと驚くジャンダルム。
これを楽に外から交わしてトロワゼトワルが先手を奪う形。
ジャンダルムは3番手に控え、2番手に上がったのはプールヴィル。
ジャンダルムに並ぶ形でディメンシオンが外の3番手。
結局は、前に行った4頭のうちの3頭で決着する
見事なまでの行った行ったの競馬となりました。
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◎①ブロディガルサン
○⑩トロワゼトワル
その本命ブロディガルサンは、
スタートは出たものの、ペースが合わずに
後方3番手からという絶望的なポジション。
馬連・ワイドの①-⑩各1点を、
厚めに買っておった拙者は
向こう正面で既にあきらめの境地・・・(T_T)
しかし、4角を物凄い手応えで立ち上がり、
猛然と追込んで来る白い帽子が、あっという間に
先団に取り付く姿を見て「来た!!来た!!出来たー!!」
しかし、ゴールまであと僅かのところでパッタリ・・・
ジャンダルムまで0秒1届かず・・・
さすがにこの前残り馬場で、このペースでは
馬も疲れましょうなぁ(*_ _)
次回の中山出走の機会に改めて本命に。
と考えておりまする。
次走注目馬
・ストーミーシー
今回はラップ的に全く合わないタイプのこの馬。
その上、極端なまでの前有利馬場という事を考えますと、
着順はもっと下の方でも不思議の無いのでありますが・・・
後方からの競馬で2着馬に0秒1差6着というのは
相当に力を付けて来た証と申せましょう。
今回の競馬を経験したことで、
次走は馬が「楽」を感じるレース展開になる
可能性がかなり高く、非常に楽しみな1頭でございます。
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本日も何卒よしなにお願い致しまする(*_ _)
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