秋競馬のG2初戦は、サマースプリントシリーズ第6戦
G2セントウルステークス(阪神芝1200m・別定戦)
過去10年で1番人気が飛んだのは1度だけで、
1番人気の複勝率は90%と言う堅さでございますが、
馬券に絡んだ5番人気以下の馬は11頭と、ヒモ荒れは
楽しめそうなレースでございますな。
それでは過去のレース傾向と、
コースの好走傾向をもとに、血統や脚質・ラップから
今年の好走率の高い馬を探して参りましょう。
今年の出走馬と予想人気
血統傾向
サンデー系種牡馬産駒がメチャ弱なレースでございますな。
過去10年で馬券に絡んだ30頭中、サンデー系を父に持つ馬は
わずかに6頭で、他の重賞とは大きく異なる傾向を見せております。
コースの種牡馬別戦績は以下の通り
↓↓↓
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロードカナロア | 8- 2- 0-23/33 | 24.2% | 30.3% | 30.3% | 137 | 51 |
キンシャサノキセキ | 5- 3- 7-65/80 | 6.3% | 10.0% | 18.8% | 27 | 64 |
キングヘイロー | 4- 1- 0-22/27 | 14.8% | 18.5% | 18.5% | 60 | 28 |
ショウナンカンプ | 2- 3- 1-26/32 | 6.3% | 15.6% | 18.8% | 93 | 64 |
ハーツクライ | 1- 0- 0-24/25 | 4.0% | 4.0% | 4.0% | 17 | 6 |
クロフネ | 0- 6- 4-25/35 | 0.0% | 17.1% | 28.6% | 0 | 160 |
ダンスインザダーク | 0- 2- 1- 2/ 5 | 0.0% | 40.0% | 60.0% | 0 | 172 |
Speightstown | 0- 1- 0- 1/ 2 | 0.0% | 50.0% | 50.0% | 0 | 180 |
サクラオリオン | 0- 0- 1- 0/ 1 | 0.0% | 0.0% | 100.0% | 0 | 190 |
オレハマッテルゼ | 0- 0- 0-15/15 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
Scat Daddy | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
集計期間:2014. 3.16 ~ 2019. 6.23
出走馬のみのデータに限定
ロードカナロア産駒が8勝でトップ。
今年は・・・
・アンヴァル
・イベリス
・ファンタジスト
以上の3頭が登録しておりますが、
前走6着以下からの巻き返しは例がなく、
前走5着以内だった産駒が良く走りますな。
該当するのは前走3着のアンヴァルのみ。
その他、セントウルステークスの血統傾向として、
過去5年間に、5番人気以下で馬券に絡んだ5頭中
4頭がストームバードの血を持っておりました。
今年の該当馬は・・・
・アンヴァル
・イベリス
・タマモブリリアン
・ダイメイプリンセス
・ファンタジスト
・マテラスカイ
・ミスターメロディ
・モーニン
過去5年の好走傾向
セントウルS過去5年間の3着以内馬15頭について、
血統(配合)・過去最高補正タイム指数・過去2番目の
補正タイム指数と、その補正タイム指数をマークしたレースの
RP指数について分析し、一覧表にまとめました。
↓↓↓
過去5年の勝ち馬の共通点は・・・
・過去最高補正タイム指数が106以上(特に110以上)。
・指数1位又は2位を、RP指数48未満のレースでマーク。
4番人気以下で馬券に絡んだ7頭中6頭が、
父または母父に米国型血統を持っておりました。
今年の出走馬分析
勝ち馬候補
補正タイム指数110以上を
RP48未満でマークしているのは・・・
②マテラスカイ
⑤ラブカンプー
⑧ダイメイプリンセス
⑩モーニン
⑫ミスターメロディ
穴馬候補
父または母父に米国型血統を持っているのは・・・
②マテラスカイ
④イベリス
⑩モーニン
⑪アンヴァル
⑫ミスターメロディ
⑬タマモブリリアン
この6頭の中で、4番人気以下が予想されるのは・・・
②マテラスカイ
④イベリス
⑩モーニン
⑬タマモブリリアン
注目馬
④イベリス
半姉ベルカントは、15年・16年の
サマースプリントシリーズを連覇した快速馬。
G3アーリントンカップを勝ってしまった事で、
前走はマイルG1に使われましたが、1200mは
2戦2勝の距離で、阪神も500万クラスの1200m戦と、
G3アーリントンカップを勝っており、適性充分でございましょうな。
母系の特性を補完するタイプのロードカナロアが父なれば、
尚の事、今回の2F(400m)短縮はプラス材料となりましょう。
RP指数も、1200m戦では48未満のレースで勝っており、
ペースへの対応も問題ないものと考えまする。
芝初参戦の2頭について
今年は、ダート路線の実力馬
②マテラスカイ
⑩モーニン
この2頭が、初めての芝に挑戦して参りますな。
2頭とも、能力的には十分足りる存在で、
芝適性の有無が取捨のかなめと相成りましょう。
そこで、血統面からこの2頭を分析しておきまする。
②マテラスカイ
父スパイツタウンの産駒の獲得賞金シェアは
ダートが約6割で、芝は4割弱でございますが、
G1NHKマイルカップで2着したリエノテソーロ、
G3オーシャンS(芝1200m)の勝ち馬
モズスーパーフレアを輩出しておりますな。
スパイツタウン産駒 距離別戦績
距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1200m | 11- 4- 6-29/50 | 22.0% | 30.0% | 42.0% | 131 | 115 |
集計期間:2010. 9.26 ~ 2019. 9. 1
限定条件:芝のみ
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血統馬券レシピに出来そうな優秀さでございますな。
母父ラーイはブラッシンググルーム系種牡馬で、
母系にもナスルーラ系をもつスピード志向の強い種牡馬。
同じブラッシンググルーム産駒で
母系にもナスルーラ系を持つ種牡馬の
クリスタルグリッターズは、母父として
芝1000mのレコードホルダーである
カルストンライトオを輩出しております。
一般的にブラッシンググルーム系の血は、
過酷なまでにタフな流れの「芝レース」での持続力を
補完する血でもあると考えられております。
マテラスカイ自身に、芝適性が有るかどうかは、
もちろん走って見なければ分かりませぬが、
脚抜きの良い雨馬場のダートに良績が集中しておるように、
スピード勝負が本領でございましょう。
馬券には必ず入れておくべきだ。
と、拙者は考えまする。
⑩モーニン
父ヘニーヒューズ産駒の獲得賞金シェアは
ダートが87%と、ほぼダート馬に出ますな。
ヘニーヒューズ 産駒 距離別集計
距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1200m | 4- 8- 9- 86/107 | 3.7% | 11.2% | 19.6% |
集計期間:2017. 6. 4 ~ 2019. 9. 1
限定条件:芝のみ
また、2歳戦の間は、芝もそこそこに走りますが、
古馬になるとダート色がさらに濃くなるのが特徴でもあります。
母父デストーテッドユーモアは、
フォーティーナイナーの直仔で、
種牡馬アイルハヴアナザーの祖父でございますな。
産駒の獲得賞金シェアは、ダートが75%
両親の適性が、大きくダートに偏っており、
さらに申せば、既に7歳の「米国型×米国型」の配合馬。
年齢的に、ますますパワー寄りになって行くお年頃。
常識的に考えますれば・・・
モーニンは、ちと買いにくいところでございますなぁ・・・
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