先週のヴィクトリアマイルを世界レコードで制した
ノームコアが、剥離骨折を発症しておりました。
休養期間は未定だそうでございますが、
強い馬が戦線を離脱するのはやはり淋しいもの。
大事に至らず本当に良かったと感じておりまする。
高速馬場で、スーパーレコードが飛び出せば、
競馬は盛り上がるのでございましょうが・・・
2010年のNHKマイルカップを日本レコードで
制したダノンシャンティもその後に故障が発覚した事も
いまだ記憶に新しく、「JRAはん、ちょっとやりすぎでっせ」
と、思わずモノ申したくなるのは拙者だけでござろうか。
一度作った堅い路盤の高速馬場を、
開催期間中に修正を加える事は難しいでしょうが、
出来る事なら「まずは馬ありき」の造園をお願いしたいものです。
さて、前置きが長くなりましたが、本題に。
前回のレポートでは、オークスの好走傾向として
近走の脚質を中心に取り上げて参りましたが、
本日は血統傾向について取り上げて参りまする。
と、その前に・・・
オークスの枠順が発表されましたので、先にそちらから。
オークス枠順
出馬表はnetkeiba.comさまより拝借(*_ _)
逃げ馬ジョディーとコントラチェックの2頭が内枠。
1番人気予想のコントラチェックは藤沢厩舎の
秘蔵っ子中の秘蔵っ子で、もちろん厩舎一番の期待馬。
グランアレグリアは、距離適性の問題もさることながら、
コントラチェックとの使い分けでNHKマイルカップへ
回された経緯があり、藤沢師は「うちにはグランアレグリアより
強いのが1頭居るからね( ̄ー ̄)b」とうそぶいておられましたな。
半姉には、オークス3着馬バウンスシャッセ(父ゼンノロブロイ)
がおり、半兄に京王杯SC勝ち馬のムーンクエイク(父アドマイヤムーン)
また、海外の半兄は英国2000ギニー(芝1600直線)3着馬。
G1に出走してくる馬としては、
G1連対馬がいない牝系で、スケールはやや小さめ。
血統は、父ディープインパクト×母父欧州エタン系。
母父の父ダイイシスは早熟系の短距離馬で、
日本の産駒にはスギノハヤカゼ(1200-1600重賞で活躍)
母母父は、サドラーズウエルズと全兄弟のフェアリーキングで
ほぼ欧州型サドラーズ系という事でよろしかろうと存じます。
これは、後で書きますがオークスの好走血統傾向に
一応該当いたしとりますが・・・
拙者の「人気馬をむやみに消したがる悪癖」
が非常にうずく1番人気でございまする。
まず最大の不安材料は、
多頭数未経験で、強い馬とやり合っていない点。
確かに前走の勝ち方は強かったものの、
指数的には桜花賞の方がハイレベル。
さらに前走で逃げていた馬で馬券になったのは
過去10年では2010年のアグネスワルツの3着が
1度有るだけで、その他は全て消えておりまする。
鞍上がレーン殿でなければ、バッサリ行きたいところ。
オークス好走馬血統傾向
まず最初に触れておきたいのは、
「ノーザンダンサー系の血」の重要性について。
東京2400mのG1という事で、
イメージ的には「ディープ×ストームキャット系」
という配合が良さげな気がいたしますが、
この配合でオークスで馬券になった馬はおらず、
「ディープ×ヴァイスリージェント系」という配合も
他のレース程相性が良いわけではございませぬな。
しかしながら、ノーザンダンサー系の血を
4L系統に持たない馬の馬券絡みは非常に少なく、
必須の血と言っても過言ではございませぬ。
つまり、米国型ノーザンダンサー系よりも
その他のノーザンダンサー系の血が非常に重要で、
特にダンチヒ系・サドラーズ系・ヌレイエフ系
この3系統の血が馬券のキモとなりまする。
ちなみに・・・
サドラーズウエルズとヌレイエフは3/4同血の
種牡馬でほぼ同系統と申せましょう。
また、2014年の2着馬ハープスターは、
サドラーズウエルズの全弟フェアリーキングの血
を持っておりました。
オークスにおいて、さらに威力を発揮するのが
ダンチヒ系のデインヒルの血でございましょう。
馬券には届かなかったものの、超人気薄で
4着まで頑張った例も少なくない血のスパイス。
今年の該当馬
デインヒルの血を持つ馬
- シャドウディーヴァ(前走G2フローラ2着)
- フィリアプーラ(前走桜花賞15着)
シャドウディーヴァは、馬体構造がステイヤータイプ。
前走2000mから400m延長というローテ自体が
桜花賞組の800m延長よりも馬にとっては「楽」で、
牝系ファミリーは延長を苦にしない一族。
前走は馬1頭分も無いようなスペースを
内ラチに馬体をこすりながらも無理矢理こじ開け
鋭く伸びての僅差2着。
非常に強い内容での2着で、多頭数のG1では
こういう芸当が出来るハートは強力な武器となりましょう。
今回は4枠7番で、前走の1枠ほどではないものの
真中よりもやや内目の枠。となれば内を捌ける岩田殿が
引き続き手綱を取るのも心強いところでございましょう。
ただ、桜花賞と比べると、
フローラSのレースレベルは平凡。
血の恵みに加えて、もう一つ何かが味方すれば
ウィクトーリアを逆転し、圏内も見えて参りましょう。
フィリアプーラの祖母は、サクラバクシンオーの全妹。
さらに牝系をさかのぼれば、長距離G1活躍馬の
アンバーシャダイ・イブキマイカグラ等の居る牝系。
しかし、祖母ラトラヴィアータを経由した一族は
マイル以下に良績が集中しており、フィリアプーラ
だけが突然変異。とは非常に考えにくい前走の負けっぷり。
800mもの延長が合うとは少々考えづらいところ。
余裕が有れば3列目に。と言ったところでございましょうか。
「前走+脚質+血」該当一覧
⑭フェアリーポルカのヌレイエフ欄「注」は、
ヌレイエフを3×5のクロスで保持しているため
このような形をとりました。
シゲルピンクダイヤは、ダイワメジャー産駒という事で
距離を不安視されておるようですが、血統要件をWでクリア。
牝系ファミリーも、延長ローテを苦にせず、短縮よりも好成績。
母父のハイシャパラルは、
英国・アイルランドの両ダービー馬で、
BCターフを連覇。凱旋門賞も3着しており、
芝2400m戦のエキスパート。
馬体構造からは、マイルが本領のように見受けられるものの
この時期の牝馬は、絶対的な能力で距離を克服するケースが多く、
距離そのものをあまり気にせずとも良さそうに思いますな。
不安材料はゲートに難が有る点で、あまりにも
ポジションが後ろ過ぎると、レコード決着になるような
馬場と展開になった場合には、どれだけの豪脚を使えても
物理的に届かない。と言う可能性はございましょう。
オークスの最終結論は、レース当日の
EZ・WIN予想にてブログ内公開しますれば、
ぜひ、ご近所・ご友人お誘いあわせの上
お立ち寄り下さいませ(*_ _)
以上、G1レポート優駿牝馬でございました。
いつもブログランキングに助太刀を賜り
誠にもって感謝の極み(*_ _)かたじけなし
はなはだご面倒ではございましょうが、
本日も何卒よしなにお願い致しまする(*_ _)
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