G2札幌記念 展望レポート①

 

今週の注目レースは、

夏競馬唯一のG2レースで、

サマー2000シリーズ第4戦

G2札幌記念 札幌芝2000m

 

4頭のG1ホースが登録しており、

中でも凱旋門賞に挑戦するフィエールマンに

注目が集まりそうでございますな。

 

スピードの乗りやすい札幌で、

2000mと言う距離が、フィエールマンにとっては

少々忙しい条件とも考えられますが、血統背景から

その適性を探って参りまする。

 

フィエールマン血統

フィエールマン血統表

ディープ産駒のコース成績は・・・

 

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値 賞金合計 賞シェア
ディープインパクト 19- 15- 13- 91/138 13.8% 24.6% 34.1% 70 79 42148万円 11.2%

集計期間:2009. 6.20 ~ 2019. 8.11

 

母父が欧州型ノーザンダンサー系の場合は・・・

 

ディープインパクト  母父馬系統別集計

チェック母父馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
ノーザンダンサー系 4- 2- 4-20/30 13.3% 20.0% 33.3% 52 97

集計期間:2011. 8.14 ~ 2019. 8.11

・父評価B

・配合評価B

といった評価でございますな。

 

母系の分析

母父   グリーンチューン(ニジンスキー系)

母母父  ノワールエトール(プリンスリーギフト系)

3代母父 リュティエ(クレイロン系)

 

母父のグリーンチューンは、

G1仏2000ギニー(芝1600m)と

G1イスパーン賞(芝1850m)の勝ち馬。

 

母母父のノワールエトールはG1は勝っておりませぬが、

ノワールエトールの父ラインゴールドは凱旋門賞馬で、

他にも英国ダービー2着、2100m~2500mの

G1を3勝しておりますな。

 

ラインゴールドの父ファバージは、

日本で皐月賞馬を出し、母父としては

宝塚記念・桜花賞・オークスの勝ち馬を出しております。

 

一般的に、プリンスリーギフト系の血は、

母系に入ると、父方のスピードを補完する。

と言われております。

 

3代母の父リュティエは、

凱旋門賞と英国2000ギニー(マイル)勝ち馬のジェベル

~仏2000ギニー(マイル)勝ち馬クレイロンを経由した

トウルビヨン系の種牡馬。

 

日本でも優れたマイラーを輩出した種牡馬であり、

フィエールマンが1800m重賞で連対出来たのも、

プリンスリーギフトとリュティエの影響なのやも知れませぬな。

 

結論

3200mから一気の距離短縮で、

あまりにも速い流れになるようだと、

道中の追走に戸惑う可能性もありそうですが、

今年のメンバーだと、ハイペースで引っ張るような

強烈な逃げ馬は不在で、速く流れてもミドルペース程度

というイメージでございますな。

 

RP指数は、G3ラジオニッケイ賞2着の時と

同程度の51前後となる可能性が高く、流れに対しては

充分に対応出来そうだと考えまする。

 

主戦のルメール殿は「勝つ自信アリマス」

と言っておられますが、血統面でさらに評価が高い

ワグネリアンの方が、この舞台への適性は高そう。

 

今年の登録馬と予想人気

 

次回の展望レポートでは、

登録各馬の適性と、札幌記念の傾向について

分析を進めて参りますれば、またのお立ち寄りを。

 

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