今週グランドオープンする
京都競馬場は、路盤材も全とっかえされ、
地下排水設備「暗渠(あんきょ)」も
魚の骨のようにコース全面に埋設されました。
雨が降っても不良馬場になりにくく
回復も早い東京コース以上に、雨に強い
コースを意識して作られたようでございますな。
馬場はどう変わった?
変更点
コースレイアウトに大きな変更はなく、
3角手前からの上り坂と4角に向けての下り坂は健在。
拙者が存じている範囲では、
1.外回りコース4角のコナー角度が緩くなった。
2.路盤改良材の工夫で柔らかい馬場を実現。
という2点でございます。
この変更により予想される変化は?
まず、4角のコーナー角度が緩むとどう変わるのか?
コーナーの手前で減速する必要性が低くなり、
「息が入りにくくなる」と言うのが一つ目。
もう一つは、札幌のようにコーナーワークで加速が始まるため
「長くいい脚を使える」事が求められます。
この両方を実現するのに重要になるのは
「ノーザンダンサー系」の影響を受けた血統構成を持つ事。
そして、路盤に混ぜられる「改良素材」によって、
従来の「上り最速31秒台」というような異常な高速馬場には
ならぬのではないかと言う想像が可能になります。
試乗会で騎乗した和田竜二殿の談によりますと・・・
「極端な高速馬場になるイメージではなく、
蹄の音が凄く低い、柔らかい馬場でしたね。」
との事でした。
また、京都競馬場の東良剛馬場造園課長も、
「パンパンの高速馬場をイメージしている訳ではありません。
使っているうちに、路盤の砂が砕けて引き締まり
自然と速い馬場になって行きますから・・・
程良く時計がかかる馬場であってほしいと思っています。」
と言うようなことをおっしゃっておりました。
しかも、クッション性向上の為に
エアレーションとシャタリングの両作業を実施しており、
「グランドオープンやから前有利の高速馬場」
という先入観は持たぬが華かもしれませぬな。
総合的に考えますと、開幕週の京都外回りコースは
「G2札幌記念で走れるような血統」
と言うのが理想的な血統となるかも知れません。
G2マイラーズカップ2023の注目血統
結論と致しましては、
「父か母父がノーザンダンサー系」で、
なおかつ「父か母父がサンデー系かキングマンボ系」
それに加えて、ノーザンテーストやトニービンと言った
底力・持久力の強化血統をスパイスとして持っている。
と言う「札幌記念配合」を持つ馬に注目したいと思います。
該当血統馬
エアロロノア
ガイアフォース
グラティアス
ザイツィンガー
シャイニーロック
トリプルエース
ビーアスドニッシモ
注目穴馬は?
サンデー系種牡馬の中でも、
少し時計が掛かる馬場の方が向いている父と、
母父にノーザンダンサー系
祖母の父は、長くよい脚を使って
G1を含む重賞を4勝したダンスインザダーク。
スパイス血統として、
ノーザンテーストの血を5×4のクロスで保持。
本馬自身、好位からバテずに脚を伸ばし続ける
「長くよい脚」を使えるタイプでございます。
馬体構造から判断いたしますと、
マイルは少し短いイメージもありますが・・・
これまでのレースのラップタイムを見る限りでは、
極端なハイペースにならなければ追走に戸惑うという
心配は無さそうで、近2走のレース内容からは、
むしろ距離を詰めた方が良さそうに思われます。
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