上質のメンバーが揃った今年のG1天皇賞秋。
今年は12頭立てのレースになる見込みでございます。
紅1点のエントリーだったスターズオンアースが
脚部不安のため回避する事になったのは残念ですが、
やはり注目はイクイノックスVSドゥーデュースの対決。
皐月賞ではイクイノックスが先着を果たし、
ダービーではドゥーデュースがイクイノックスの追撃を
クビ差しのいで優勝を果たしております。
1勝1敗のライバル対決は、
果たしてどちらに軍配が上がるのか?
馬券抜きにしても楽しみな1戦でございますな。
さて、その天皇賞秋について、過去のデータを
参考に分析を進めて参りたいと思います。
【天皇賞秋過去5年の血統傾向】
過去5年の天皇賞秋で3着以内に好走した15頭の
父か母父に欧州血統を持つ馬が5年連続で優勝
※赤文字(白抜き)表記は米国型血統
※「開催」の記載内容は、上から「開催年」「馬場」「前半1000m/後半1000mタイム」
5年連続で、父か母父「欧州型」が優勝しております。
この傾向が今年も再現されるなら、
イクイノックス:母父欧州型リファール系
ドゥーデュース:母父米国型ボールドルーラー系
イクイノックスが血統構成からは有利になりそうでございますな。
G1天皇賞秋2023特別登録馬 血統
コースの血統傾向(直近3年)
モーリス産駒とキタサンブラック産駒の勝率が
他の種牡馬の約2倍で、複勝率も40%を超えるハイアベレージ。
ハーツクライ産駒の複勝率は悪くありませんが、
これはほぼ条件戦での好走で、重賞になると
やはり2000mは短いのか?というイメージでございますな。
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このように2000mと2400mの成績差が非常に大きく、
天皇賞秋では、直線が長いコースの1800m以下重賞で
優勝経験がないと馬券に絡むのは難しいのかも知れませぬ。
ちなみに、過去10年の天皇賞で馬券に絡んだ
ハーツクライ産駒は、ジャスタウェイ(1着)と、
ダノンベルーガ(3着)の2頭だけでございますが、
どちらも直線が長いコースの1800m以下重賞を勝っておりました。
・ジャスタウェイ:外回り1600m重賞で1勝2着2回。
・ダノンベルーガ:東京1800m重賞勝ち。
ドゥーデュースの場合はG1朝日杯FSを勝っており
特に疑問視する必要はなさそうですが、ヒシイグアスの場合
内回りコースの1800m重賞を2勝しておりますが、
直線が長いコースの1800m以下重賞実績は持っておりません。
【距離実績の傾向】
天皇賞秋はマイル重賞でも
勝ち負けできるようなスピードが問われます。
先述のハーツクライ産駒のみならず、
過去の3着以内馬には、1800m以下の重賞で
3着以内か2000m重賞に勝鞍がありました。
これは天皇賞春の勝ち馬の場合も例外ではなく、
・フィエールマン:1800m重賞2着
・キタサンブラック:1800m重賞勝ち
・レインボーライン:1600m重賞勝ち
このように、1800m以下の重賞に実績を持っておりました。
今年は天皇賞春勝ち馬ジャスティンパレスが
出ておりますが、彼には2000m重賞勝ち鞍が無く、
スピード不足を露呈する可能性を秘めております。
【前走上り3F】
過去5年の勝ち馬4頭は、
前走で2人気以内で上り最速でした。
今年のメンバーでこれに該当するのは
プログノーシスのみになります。
また、前走で逃げるか先行した馬から
勝ち馬が出ていないだけでなく、3着以内馬15頭の内
4頭しか馬券になっておりませんでした。
ただ、今年は逃げ・先行馬が少ないので、
逃げ・先行馬には楽な展開になる可能性が高く、
軽視は禁物かも知れませぬな。
G1天皇賞秋2023の有力馬
・イクイノックス
父:キタサンブラック(Tサンデー系)
母父:キングヘイロー(欧リファール系)
祖母父:トニービン(欧グレイソヴリン系)
母系が欧州血統で、東京コースに相性の良い
トニービン持ちでございますな。
昨年も勝っておりますので、
連を外すシーンは想像しにくいところ。
ライバルのドゥーデュースがハーツクライ産駒なので、
2000mならばイクイノックスに分があるかも知れません。
・プログノーシス
父:ディープインパクト
母父:オブザーヴァトリー(欧ミスプロ系)
祖母父:欧ネヴァーベンド系
母父オブザーヴァトリーは英国のマイルG1馬。
半姉ヴァルダは仏国の1400mG1馬。
1800m以下の重賞には出走経験がございませんが、
牝系の距離適性は短いので、ここでスピード不足を
心配する必要は無いのかも知れません。
前走のG2札幌記念は、1人気で上り最速での大楽勝。
札幌は内回りコースに分類されるものの、3角~4角の
コーナー角度が大きく、疑似直線の役割を果たしており、
好走馬の成績が東京コースとリンクするコース。
そこそこ人気するようですが、
決して過剰人気ではないと考えております。
・ジャックドール
父:モーリス(欧ロベルト系)
母父:アンブライドルズソング(米ミスプロ系)
祖母父:欧ニジンスキー系
昨年はパンサラッサが引っ張るハイペースを
先行して4着(3人気)なら上出来でございましょう。
前走G2札幌記念の謎の惨敗で
今年はかなり人気を落としそうですが・・・
悪友の馬喰くんによると・・・
「あれは馬がフニャフニャやったからなw
今回は去年の天皇賞秋の時より出来は良さそうやで」
との事でございました。
展開的には昨年よりもはるかに
楽になりそうでございますから、この人気落ちは
是非とも拾いに行きたい所でございますな。
注目穴馬
マイル戦で最も指数が高くなる「隠れマイラー」は
今年のメンバーでは、この馬が唯一の存在でございます。
天皇賞秋は、マイル戦で強い馬が
走りやすいレースでございますから、
しっかりと押さえておきたいと存じまする。
この馬の馬名はコチラから
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