ラップ的レースレベル
ダービーまでのステップとなったレースを
ラップ的見地からレースレベルを判定してみます。
レースのラップタイムの推移を分析すると、
そのレースが馬にとって楽なレースだったのか?
あるいは厳しいレースだったのか?という事が
ある程度判定が可能。
そこで皐月賞含め、ここに至る過程のレースレベルを
ダービーの予想につなげるべく分析してみました。
この結果と血統傾向を絡めて結論に導きとう存じまする。
皐月賞
近年で最もハイレベルな皐月賞は2016年。
上位3頭がそのままダービーでも上位を独占。
あまりにも他の馬とのレベル差が大きく、
さらに、上位馬3頭に血統的なマイナス材料もなく、
至極当然の結果と申せましょう。
その次にレベルが高かったのが今年の皐月賞。
皐月賞過去5年レベル指数
2019年 58.0
2018年 59.2
2017年 58.5
2016年 57.4
2015年 58.6
※数値が小さいほど厳しいレースだった事を示します。
各馬の好走レースレベル
ここからは、直近で馬券に絡んだレースの
ラップレベルを分析して参ります。
①ロジャーバローズ 京都新聞杯 59.7
②ヴィント 500万下 60.2
③エメラルファイト スプリングS 59.8
④サトノルークス すみれ 62.0
⑤マイネルサーパス きんもくせい 59.0
⑥サートゥルナーリア 皐月賞 58.0
⑦ダノンキングリー 皐月賞 58.0
⑧メイショウテンゲン 弥生賞 62.0
⑨ニシノデイジー ホープフル 62.1
⑩クラージュゲリエ 共同通信杯 60.6
⑪レッドジェニアル 京都新聞杯 59.7
⑫アドマイヤジャスタ すみれ 62.0
⑬ヴェロックス 皐月賞 58.0
⑭ランフォザローゼス 青葉賞 60.5
⑮リオンリオン 青葉賞 60.5
⑯タガノディアマンテ きさらぎ 60.5
⑰ナイママ 該当レース無し
⑱シュヴァルツリーゼ 弥生賞 62.0
マイネルサーパスが、アッ!と驚くタメ五郎(古)
なんと、ラップレベル4位でございますよ。
ちなみに、この「きんもくせい」で2着だった
ダノンチェイサーは、その後に「G3きさらぎ賞」を勝ち、
NHKマイルカップでは4着しておりますな。
しかしまあ、父がアイルハヴアナザーで
母父がタマモクロスですか・・・
ちょっと3歳クラシックに間に合うような、
ましてダービーの血統イメージではないですな。。。
いずれにしても、皐月上位組のレベルの高さは明白で、
最低でも2頭は馬券になるような思いがいたしますな。
割り込めるとすれば、ラップレベル60未満から。
血統を考えると、やはり87.5%同血の従兄弟に
ジェンティルドンナを持つ①ロジャーバローズ。
父評価A/配合評価AのWエースでもあります。
あとは、牝系のスケールにやや不足の感があるものの
そのロジャーを負かしているキンカメ産駒レッドジェニアル。
ミスプロの3×4のクロスを、母父系をくぐる形で持ち、
それが高速馬場への対応力に繋がるようであれば一発も。
ちなみに、競馬ラボの馬体FOCUSでは「特注馬体」に
取り上げられておりますな。
以上、G1レポート東京優駿4でございました。
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