重賞レポート G2阪神カップ

今週の土曜重賞は、阪神11R 芝1400m内回りコースで

開催される「G2 阪神カップ」でございます。

 

日曜の有馬記念は、アーモンドアイの参戦で

馬券妙味に乏しいレースとなりそうで、穴党には

大波乱も期待できる阪神カップの方が楽しめそうでございますな。

 

このレースは「前走1200m」だった馬や、

1200m重賞に実績の有るスプリンターが

良く穴をあけるレース。

 

それはコースの形状によるところが大きく、

まずはその辺りをサラッとおさらいしておきとうございます。

 

阪神芝1400m内回り

コースの高低差を見て頂きますと・・・

スタートして300mほどで下り坂に差し掛かり

そのままゴール前の急坂入口までずっと下りが続くコース。

という事が見て取れまする。

 

つまり、前半のペースが緩みようがなく、

非常にタイトな流れとなり、重賞ともなれば

スローペースはあり得ず「前傾ラップ」がお約束。

 

1200mのスプリント戦と変わらぬ前半時計になる

ケースも多く、「道中で脚を溜めて直線で弾ける」と言う

マイル戦とはかけ離れたレース質となるのでございますな。

 

その為、1200m重賞好走馬が走りやすいレースとなり

距離不安から嫌われて人気を落とすスプリンターが

バンバン穴をあけるという構図が成立するのでございますな。

 

 

もう一つの穴傾向

 

ハイペースになった場合によく穴をあけるのが、

「1400m巧者」でございますな。

 

1200mでもなく、1600mでもない

はざまの「非根幹距離」という事で、問われる適性も

一種独特のものとなりまする。

 

1400mに限らず、1800m・2200mという

非根幹距離に強い馬も警戒が必要になりますな。

 

今年の阪急杯で11番人気の低評価を

あざ笑うかのように快勝したスマートオーディンも

その典型例で、自身は1800mと2200mに

良績が集中しており、なおかつ牝系の一族は1400mを

本領とするような「非根幹ファミリー」の出身馬でございますな。

 

そのスマートオーディンですが・・・

今回出走登録がございますな。

 

3走前と前走は1400m重賞ではございましたが

どちらも苦手な休み明けで凡走しておりました。

 

今回は叩き2走目での得意条件という事で

警戒は必要でございましょうが、あくまで良馬場なら。

という前提条件が付くタイプではございますな。

 

 

ディープ産駒の取捨基準

 

今年はディープ産駒のグランアレグリアが出て参ります。

予想人気は、単勝1倍台の1番人気予想でございますな。

 

過去5年間の阪神カップでのディープ産駒の成績は

↓↓↓

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト 1- 0- 2-10/13 7.7% 7.7% 23.1%

集計期間:2014.12.27 ~ 2018.12.22

 

複勝率23%と言う数字は、ディープ産駒としては

「非常に苦手」と考えるべき数字でございますな。

 

基本的にディープ産駒は「忙しい競馬は嫌い」でございます。

 

過去5年間に馬券になったディープ産駒の共通点は、

距離短縮ローテで出走した1400m戦で、

重賞以外なら2勝クラス以上で勝利経験があり、

重賞の場合は3着以内実績があった馬。

 

つまり、道中のペースが前走よりも一気に速くなることに

適応できる能力がある事が条件となっておる訳でございますな。

 

グランアレグリアの場合、1600mしか経験が無く

判断に苦しむところではございますが・・・

 

これまで馬券になったレースは全て

前半の3Fタイムが35秒以上掛かっていたレース。

 

前走のNHKマイルカップは単勝1.5倍の人気を背負って

見事に飛んだ上に、降着の制裁を加えられるという結果。

 

そのNHKマイルカップの前半3Fタイムは33秒9。

 

今回は更に速いペースになる可能性もあり、

しかも距離短縮となりますな。

 

全弟のブルトガングは東京1800mの新馬戦で

2着に4馬身の大差で圧勝いたしましたが、

前半3Fは37秒台の超スローペースでございました。

 

また、母父のタピットは米国のダート中距離馬で

その産駒も1600m以上の中距離ダートが本領。

 

ちなみに、タピット産駒の1400m実績は・・・

距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1400m 0- 0- 4- 22/ 26 0.0% 0.0% 15.4%

集計期間:2017. 1. 5 ~ 2019.12. 8

 

 

そして母のタピッツフライは、芝1600mのG1馬。

 

血統的にみても、買いたくなる材料が皆無でございますな。

 

阪神カップの人気の傾向を見ましても

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0%
2番人気 1- 2- 0- 2/ 5 20.0% 60.0% 60.0%
3番人気 1- 1- 1- 2/ 5 20.0% 40.0% 60.0%
4番人気 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0%
5番人気 0- 1- 2- 2/ 5 0.0% 20.0% 60.0%
6番人気 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 1- 1- 0- 3/ 5 20.0% 40.0% 40.0%

集計期間:2014.12.27 ~ 2018.12.22

ご覧の通り1番人気の信頼度は「激低」でございますな。

 

阪神カップに相性の良い関東馬で、

これまた相性の良い藤沢和厩舎の管理馬となれば、

アッサリ勝たれても仕方ないとも思いまするが、

これだけ嫌う条件が揃えば、ここは玉砕覚悟で

「消して馬券を楽しむ」と言うのもアリかと存じまする。

 

次回のレポートでは、注目穴馬をピックアップいたします。

 

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