スパイス血統とは、
特定のレースで人気薄の好走馬が
共通して持っている血統の事です。
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先週のG1阪神JFは、
1人気の○9番リバティアイランドが完勝。
しかしながら・・・
ヒモの2頭が2桁人気で3連複649倍の
大波乱となりました。
2着:無印 3番シンリョクカ(12人気)
3着:穴軸★13番ドゥアイズ(10人気)
上位3頭ともに父か母父が
欧州型キングカメハメハ系。
当ブログのレポートにも書きましたが、
米国型血統でスピード強化された馬の時代が終わり、
近年の阪神JFでは、最低でも父か母父のどちらかに
欧州型血統を持っている事がトレンドに変化しております。
G1朝日杯FSの注目血統
さて、今週は牡馬の2歳G1朝日杯FSでございます。
こちらの方は、2017年に
「G1ホープフルステークス(2000m)」
が新設された影響で、中距離指向の馬は
ホープフルSに向かい、短距離向きの馬が
朝日杯に集まるようになっております。
それにより、従来以上にスピード強化血統を
父か母系に持っている事が重要になっております。
ここでは、2017年以降に行われた
朝日杯FSの3着以内馬のデータを中心に
傾向を分析し、今年の注目穴馬を探って参ります。
過去5年の朝日杯FS血統傾向
こうして一覧表にしてみますと、
人気サイドが順当に馬券になりやすいレース
と言う印象ですが、単勝が15倍を超える
人気薄も馬券に絡む「ヒモ穴探し」レースですな。
ここ2年は、米国型血統の重要性が
特に際立っておりますが、これはレースの流れが
スプリント化しているためであると考えられます。
具体的に申しますと・・・
2018年を最後に、レースの前半3Fタイムが
35秒以上掛かる事がなく、まるで1200m戦のように
前半3F33秒台~34秒台前半で流れており、
後半が減速ラップになる「消耗戦」へと変質しております。
そのため、米国型血統が持つ
「スピードの持続力が求められる」
という事でございますな。
また、米国型だけではなく、
欧州型の短距離戦向き持久力を補完する
「ダンチヒ系」「ブラッシンググルーム系」
「プリンスリーギフト系」等の血を持つ事も
米国型血統を持つ事と同じ意味を持ちます。
人気薄に共通する「血」
朝日杯が阪神開催となった
2014年以降の過去8年で、
単勝10倍以上の人気薄好走馬に
共通する血統傾向・・・
それは、4代以内に以下の「血」を持っている事。
1.ナスルーラ系の血
2.ダンチヒの血かノーザンテーストの血
上記1・2を併せ持っている
と言うのが人気薄で好走した馬の
共通点となっております。
ちなみに、これを拙者は
「スパイス血統」と呼んでおります。
ナスルーラの血は、
2歳戦から高いスピード能力を発揮させる事で、
米国でも大いに発展した血でございます。
ダンチヒ系の血も、産駒の早熟性と
スピード能力を高める血であります。
ノーザンテーストと言うと、
今では非主流条件への適性を助長するイメージの血ですが、
この血が持つ重要な役割は「産駒の早熟化」に加えて
「成長力の高さ」を補完すると言うところ。
「ノーザンテーストは2度成長する」
と言われるゆえんでございますな。
今年のスパイス血統保持馬
・エンファサイズ
・キョウエイブリッサ
・コーパスクリスティ
・ティニア
・ドルチェモア
・レイベリング
・ウメムスビ※
※ウメムスビは、厳密にはスパイス血統保持馬
には該当致しませんが、4代内にナスルーラ系を
3本も持っており、5代前にノーザンテーストの
名前がございます。
レース質の変化による「上り3F」の経験
先にお話し致しましたように、
近年の朝日杯は「スプリント化」しております。
そこで、目を向けたいのが、
過去の出走レースにおける
「上り3Fタイムと上り順位」
前半が速く流れれば、当然ながら
レースの上り3Fタイムは遅くなります。
過去3年の朝日杯で
3着以内に好走した9頭のキャリアから、
上り時計と上り3Fタイム順位を
確認致しましたところ・・・
サリオスを除く8頭が、
上り3Fタイム34秒以上かつ
上り順位2位以内で勝利した経験を
持っておりました。
つまり、上り時計が掛かるレースで
メンバー上位の末脚を使って勝った事が、
朝日杯で好走するために、非常に重要な
キャリアとなっておると言う事でございますな。
今年のキャリア該当馬
・エンファサイズ
・オールパルフェ
・グラニット
・コーパスクリスティ
・スズカダブル
・ティニア
・フロムダスク
・ミシェラドラータ
朝日杯2022年の注目穴馬
血統傾向とキャリア傾向から
拙者が特に注目している3頭は・・・
コチラから馬名をご確認下さいませ(*_ _)
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