今週は重賞が3鞍組まれております。
土曜の東京11Rで開催されるのは2歳馬限定重賞
G3サウジアラビアロイヤルカップ(東京芝1600m)。
重賞昇格から今年が5年目で、
G3に昇格からは今年が4年目という歴史の浅いレースながら、
昨年の勝ち馬グランアレグリアは桜花賞優勝。
一昨年の勝ち馬、ダノンプレミアムは朝日杯FS優勝と
2年続けてG1馬になっており、また17年の2着馬
ステルヴィオはマイルチャンピオンSの勝ち馬。
サウジアラビアロイヤルカップで、
補正タイム指数100以上をマークした馬は、
上記の3頭だけでございますが、その3頭が全て
後にG1ホースとなっておりますれば、今後のG1戦線を
占う上でも、レース結果と補正タイム指数から目が離せない
レースでありますな。
本日は、重賞昇格後のサウジアラビアロイヤルカップ
過去4年の血統傾向や脚質傾向を含めた近走・前走傾向などから
今年の有力馬に迫って参りとうございます。
今年の登録馬
※例によって出馬表はnetkeiba.comさまより拝借(無断)(*_ _)
アブソルティスモは、ルメール殿が凱旋門賞騎乗の為
戸崎殿に乗り替りとなり、サリオスは豪州のエースで、
短期免許来日だったレーン殿から石橋殿に乗り替り。
人気の傾向
まずは気になる人気の傾向から見て参りましょう。
↓↓↓
【G3サウジアラビアロイヤルカップ人気別集計】
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 1- 2- 1- 0/ 4 | 25.0% | 75.0% | 100.0% |
2番人気 | 1- 1- 1- 1/ 4 | 25.0% | 50.0% | 75.0% |
3番人気 | 1- 0- 0- 3/ 4 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
4番人気 | 1- 0- 1- 2/ 4 | 25.0% | 25.0% | 50.0% |
5番人気 | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
6番人気 | 0- 0- 1- 3/ 4 | 0.0% | 0.0% | 25.0% |
7番人気 | 0- 1- 0- 3/ 4 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
集計期間:2015.10.10 ~ 2018.10. 6
最低人気で馬券になったのは7番人気で
その年は8頭立てという小頭数開催でございましたな。
勝ち馬は4番人気以内から、それぞれ1頭ずつ出ております。
単勝オッズから見て参りますれば・・・
↓↓↓
【G3サウジアラビアロイヤルカップ単勝オッズ別集計】
単勝オッズ | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1.0~ 1.4 | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
1.5~ 1.9 | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||
2.0~ 2.9 | 0- 2- 1- 0/ 3 | 0.0% | 66.7% | 100.0% |
3.0~ 3.9 | 1- 1- 1- 0/ 3 | 33.3% | 66.7% | 100.0% |
4.0~ 4.9 | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||
5.0~ 6.9 | 1- 0- 0- 4/ 5 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
7.0~ 9.9 | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
10.0~14.9 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
15.0~19.9 | 0- 0- 2- 2/ 4 | 0.0% | 0.0% | 50.0% |
20.0~29.9 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
30.0~49.9 | 0- 1- 0- 8/ 9 | 0.0% | 11.1% | 11.1% |
集計期間:2015.10.10 ~ 2018.10. 6
注目すべきは「単勝2.0~2.9倍」の成績でございましょう。
3頭が該当して3頭とも馬券になっておりますが、
この3頭は全て1番人気でございました。
言い換えれば「単勝2倍台の1番人気は勝てていない」
という事でございますな。
まあ、オカルト的データではありますが・・・
一応は単系馬券を迷った時の参考データとして
覚えておこうと思いまする。
血統傾向
過去4年で複数頭を馬券圏内に送り込んだ種牡馬は、
・ディープインパクト
総数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
4 | 50.0% | 50.0% | 75.0% | 122 | 137 |
4頭が出走して3頭が馬券圏内。
・ルーラーシップ
総数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3 | 0.0% | 33.3% | 66.7% | 0 | 103 |
3頭が出走して2頭が馬券圏内。
・ダイワメジャー
総数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
4 | 0.0% | 0.0% | 50.0% | 0 | 62 |
4頭が出走して2頭が3着入線。
今年はディープ産駒・ルーラーシップ産駒が共に欠場。
ダイワメジャー産駒が1頭だけ登録しておりますな。
レイデオロの半弟アブソルティスモが該当馬。
マイラーのイメージが薄い、キングマンボ系種牡馬
ルーラーシップの成績が良いのには驚きでございます。
「キングマンボ系の種牡馬」と言う縛りで考えますと
今年はロードカナロア産駒のエンジェルサークルが
登録しております。
2歳戦限定の東京芝1600mの種牡馬成績は・・・
↓↓↓(出走登録馬のデータに限定)
種牡馬 | 総数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
ロードカナロア | 35 | 28.6% | 54.3% | 243 | 152 |
ハーツクライ | 43 | 16.3% | 39.5% | 48 | 65 |
ダイワメジャー | 44 | 11.4% | 36.4% | 130 | 74 |
キンシャサノキセキ | 18 | 0.0% | 27.8% | 0 | 72 |
マツリダゴッホ | 29 | 0.0% | 3.4% | 0 | 7 |
ジョーカプチーノ | 1 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
集計期間:2016. 6. 5 ~ 2019. 6.23
このように、ロードカナロアは非常に優秀。
回収率の高さは、初年度産駒が人気になりにくかった
という事情もございますが、昨年1年間で見ても
単複共に回収値は黒字となっておりますな。
2017年の2着馬ステルヴィオもロードカナロア産駒。
4L系統の傾向
G3昇格後の過去3年間で馬券になった
「サンデー系種牡馬産駒」の4L系統の傾向としては、
父母父または母母父に、ニジンスキー・ダンチヒ・ノーザンテースト
のいずれかの血を持っていた。と言う共通項が見受けられまする。
今年の該当馬は・・・
・アブソルティスモ 父母父ノーザンテースト
・カップッチョ 父母父ニジンスキー
・サリオス 母父ニジンスキー・母母父ダンチヒ
配合の傾向
【東京芝1600mの好走配合(ニックス配合)ベスト10】
ニックスパターン | 総数 | データ数 | 1着数 | ||
---|---|---|---|---|---|
ディープ系 | × | ストームバード系 | 9 | 0.7% | 4.7% |
キングマンボ系 | × | Tサンデー系 | 22 | 1.8% | 4.7% |
キングマンボ系 | × | サンデーサイレンス | 24 | 2.0% | 3.5% |
ディープ系 | × | ノーザンダンサー系 | 16 | 1.3% | 3.5% |
Tサンデー系 | × | ダンチヒ系 | 15 | 1.2% | 3.5% |
Tサンデー系 | × | ノーザンダンサー系 | 25 | 2.0% | 3.5% |
ディープ系 | × | ダンチヒ系 | 11 | 0.9% | 3.5% |
キングマンボ系 | × | ノーザンダンサー系 | 20 | 1.6% | 2.3% |
Pサンデー系 | × | ブランフォード系 | 6 | 0.5% | 2.3% |
ディープ系 | × | APインディ系 | 7 | 0.6% | 2.3% |
【2歳限定戦】 集計期間:2016. 6. 5 ~ 2019. 6.23 1着数順
サンデー系の分類については⇒ココをクリック
同率1位の配合パターンである
「キングマンボ系×Tサンデー系」に該当するのは
「父ロードカナロア×母父ハーツクライ」という配合馬
・エンジェルサークル
ちなみにこのニックス配合馬には
「G3新潟2歳ステークス」の勝ち馬で、
「G1NHKマイルC」の2着馬ケイデンスコール
がおりますな。
直線の長い左回りコースのマイル戦で、
高いパフォーマンスを発揮する配合。
と申せましょう。
エンジェルサークルも新潟1600m戦を
上り3F最速で勝ち上がって来ておりますな。
同率3位タイの配合パターン
「Tサンデー系×欧州型ノーザンダンサー系」
これに該当するのは、恐らく1番人気に推されるであろう
「父ハーツクライ×母父ニジンスキー系」という配合馬
・サリオス
同配合馬にはG1安田記念3着・G1NHKマイル3着の他、
東京マイルG3の富士ステークス・東京新聞杯、同じく左回りの
新潟1600m開催G3を連勝したクラレントがおりますな。
牝系ファミリーの実績傾向
G3昇格後の2016年以降に
馬券になった9頭は、全て牝系ファミリーに
重賞実績馬の居る家系の出自でございました。
今年、牝系ファミリーに重賞実績馬が居るのは4頭。
↓↓↓
・アブソルティスモ
・エンジェルサークル
・カップッチョ
・サリオス
脚質傾向
平の重賞レースだった2015年も含め、
馬券になった12頭の内11頭に共通するのが
1600m以上の直線が長いコースで
上り3F(600m)タイム順位3位以内で連対。
今年これに該当するのは・・・
↓↓↓
・アブソルティスモ 東京1600で上り3位2着
・エンジェルサークル 新潟1600で上り1位1着
・クラヴァシュドール 阪神1600外で上り1位1着
・サリオス 東京1600で上り1位1着
・カップッチョ(上り1位が2頭居り、厳密には4位)
まとめ
東京芝1600mのニックス配合馬で、
牝系ファミリーが重賞スケールという「鬼に金棒」の2頭。
・サリオス
・エンジェルサークル
2頭ともに脚質傾向にも合致しており、
なかなかに有力な候補と申せましょう。
今回ミルコ殿に乗り替わる
エンジェルサークルは鞍上強化。
楽しみでございますな。
人気の一角アブソルティスモは、全兄ティソーナを含め
同じPサンデー系種牡馬を父に持つファミリーは
1400mが本領で、東京1600mは未勝利戦の1勝のみ。
ルメール殿⇒戸崎殿という乗り替りに加えて、
距離延長ローテとなる今回は割引も検討したいところ。
穴で一考は、カップッチョ。
Pサンデー系×グレイソヴリン系という配合は
2歳重賞3戦2勝3連対で皐月賞馬のイスラボニータと
同じ配合でございますな。
そして16年の3着馬クライムメジャーも
同じく「Pサンデー系×グレイソヴリン系」配合馬。
ただ、ジョーカプチーノの産駒は、
1200mと1600mが主戦場ではありますが、
データの字面では左回りの実績が今一つで、
中山の方が好相性に見えますな。
しかしながら、ジョーカプチーノ自身は、
東京マイルG1NHKマイルと、
中京のG3ファルコンSの勝ち馬でございます。
カップッチョも左回りの2戦ではともに
上り3位の末脚を発揮しており、右回りでは
パフォーマンスが落ちております。
新潟1600mで2番手追走から
上り3位で押し切っており、脚質傾向にマッチ。
母のベルグチケットは、新潟3歳(現2歳)Sの2着馬で、
G3フェアリーステークスの勝ち馬と、牝系スケールは重賞級。
左回りに替わるここでの変わり身に期待でございますな。
もう1頭、下位人気で警戒しておきたいのは、
・シコウ
Pサンデー系×サドラーズ系(欧州型ND系)
という配合は、NHKマイルCの勝ち馬で、
クイーンカップ勝ち・アルテミスS2着と、
東京1600m重賞連対パーフェクトだった
メジャーエンブレムと同じ配合でございますな。
今回のメンバーでは補正タイム指数1位でござれば、
ぬぁにぃ~!?シコウ~!?まじか!?
的なことも妄想してしまう訳でございますよ。
それでは本日はこの辺で(*_ _)御免!
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