今週日曜阪神の重賞は菊花賞トライアル第2弾
「G2神戸新聞杯(阪神芝2400m外回り)」
本番への直結率の高いレースで、
直線の長い外回りコースで行われるため紛れが少なく、
能力の高い馬が上位に入りやすいレースでございますな。
つまりは大波乱決着はいささか望み薄。
過去10年、1番人気の複勝率は80%で、
2桁人気馬の馬券絡みはございませんでした。
それでも穴屋の拙者としては
狙える馬を探しとうございますが、
そうは申しても、11頭しか登録の無い今回は
2桁人気は難しそうでございますなぁ・・・
それでは早速、今年の登録馬の分析を始めて参りましょう。
出走登録馬と予想人気
※出走表はnetkeiba.comさまより拝借(*_ _)
※カリボールとキタサンバルカンは回避の模様。
登録馬分析
今年の出走登録馬を、予想人気順に見て参りまする。
1番人気予想 サートゥルナーリア
ロードカナロア産駒で、母は名牝シーザリオ。
前走のダービーは1番人気ながらも4着に敗退。
ロードカナロア産駒が2400mに出走したのは7回。
そのうち馬券になったのは、オークスとジャパンカップを
勝ったアーモンドアイの2回だけで、その他は全て馬券圏外。
母系の適性を再現しやすい種牡馬と言われますが、
実態はロードカナロア自身同様に1600mと1200mが本領。
2000m以上になると、戦績はあからさまに落ちる傾向にあり、
本馬も2000mが限界と言う可能性もございますな。
兄弟馬の戦績も2000mがほぼ上限で、
2400m重賞で馬券になったのは、
父がロベルト系シンボリクリスエスのエピファネイアのみ。
母シーザリオがオークス馬という事と、
半兄エピファネイアのジャパンカップ優勝実績から
過大な期待が掛かっておるようにも考えられますな。
とはいえ、今回は舞台がG2でございますれば、
高い能力で上位に食い込む可能性は否定できず、
バッサリと切り捨てる訳にも参りませぬが・・・
2番人気予想 ヴェロックス
父はハーツクライ産駒のジャスタウェイ。
産駒の距離実績(産駒獲得賞金シェア)が
1800m~2000mに集中しており、
サンデー系の分類では「Tサンデー系」として
拙者は分類しております。
ジャスタウェイ産駒の阪神芝実績は、
2000m内が圧倒的な本領でございますな。
母父はブランフォード系のモンズンで、
こちらはサンプル数が少ないものの、
阪神2400mには6頭が出走して、
6番人気1着と7番人気2着の複勝率33%。
また、ジャスタウェイ×ブランフォード系の配合は
本馬を含め2頭しか居りませぬが、その2頭の全戦績は
複勝率90%と言う高実績を残しており、新たなニックス配合
として期待が掛かるところでございますな。
ダービーで3着以内だった馬が順当に走るレースでもあり、
これは蹴る理由が見当たらぬ存在と申せましょうか。
3番人気予想 ワールドプレミア
収得賞金が900万円で、ここで3着以内に入らねば
本番出走が危ぶまれる立場でございますな。
父がディープインパクトで、母父がハンプトン系。
全兄に皐月賞2着のワールドエースがおりますが・・・
ワールドエースは、皐月賞からダービーへ
2F延長で臨み1番人気4着に敗退。
牝系ファミリーの本領は1600m~2000mで、
今回の距離延長は、買いづらい材料と申せましょうか。
4番人気予想 レッドジェニアル
父がキングカメハメハで、母父にマンハッタンカフェ
今回のメンバーでは数少ない母系に米国型血統を併せ持つ馬。
このレースで好走する人気薄は、母系に米国型を持つ
上りの速いタイプが多く、本馬も上り3位以内率100%。
まずは押さえておくべき1頭でございましょう。
5番人気予想 シフルマン
父がハービンジャーで、母父はサンデーサイレンス。
この配合馬の当コース戦績は複勝率44%と優秀。
ただ、休み明けは走らない傾向が強く、
今回は若干の割引が必要かもしれませぬなぁ。
実際、15年の神戸新聞杯に中13週で臨んだ
同配合のマッサビエル(母メジロドーベル)は。
2番人気に支持されながら13着に敗退しとりますな。
シフルマンは祖母にジャパンカップ2着の
ファビラスラフィンを持っておりまする。
オークス馬ながらも、後に非根幹距離G1を
勝ったメジロドーベルを母に持つマッサビエルよりも、
直線の長い2400mでの上り勝負への適性は
シフルマンの方が高い可能性はございましょう。
能力的には、古馬混合の2勝クラスで
ミドルペースを先行しながら上り最速勝ちを
収めており、3歳限定戦なら十分足りる勘定。
ハービンジャー産駒のトーセンバジル(母父Pサンデー系)が、
中16週で参戦して3着に入線した例もございますれば、
無印には出来ぬ存在でございまする。
6番人気予想 ユニコーンライオン
外国産馬ですな。
父ノーネイネヴァーはフランスの
2歳スプリントG1モルニ賞の勝ち馬。
半兄もモルニ賞を勝っており、父も母系も
モルニ賞勝ち馬を出した家系という事になりますな。
そして母父ハイシャパラル(サドラーズ系)は、
現役時代に英国ダービー・愛国ダービー(共に2400m)
を制し、古馬になってからは米国のBCターフG1(芝2400m)
を連覇。さらに凱旋門賞では2年連続で3着に入線と、
完全な2400m巧者でございました。
もともとサドラーズウエルズは、自己主張が強烈な種牡馬で、
母系に入っても、産駒への影響力が非常に強い傾向がございます。
本馬は、短距離志向の血を色濃く持ちながらも、
1600m⇒1800m
1800m⇒2000m
と、2度の延長ローテで古馬を撃破して連勝。
これは、母父ハイシャパラルの影響を
非常に強く受け継いだ可能性を物語るところであり、
今回の距離延長は「本領」である可能性が非常に高い
2400mの舞台への延長ローテ。
延長が得意という事は、一般的には短縮ローテに弱く、
その短縮ローテで臨んだG3アーリントンCでは
0秒1差の5着と健闘しており、能力の片鱗は
早くから覗かせておりました。
神戸新聞杯は、直線のトップスピードを競うレースになりやすく、
短距離志向の強い血を持つ事は、決してマイナス材料とは
ならないレースでございますれば、ひと夏を越しての
成長度合い次第では、非常に面白い存在と申せましょう。
現段階での注目穴馬として推奨しておきまする。
その他は、ちょっと押し材料に乏しく
ここでは割愛させて頂きまする(*_ _)
それでは、神戸新聞杯の予想をお楽しみください。
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誠にもって感謝の極み(*_ _)かたじけなし
はなはだご面倒ではございましょうが、
本日も何卒よしなにお願い致しまする(*_ _)
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