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有馬記念出走登録馬(一部除外対象馬も含まれます)を、
血統とラップ的見地から診断して参りまする。
ラップの意味は
↓↓↓
まずはネット競馬さまの予想人気順に見て参りたいと思いまする。
御用とお急ぎでない方はしばしのお付き合いを(*_ _)
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G1有馬記念 ほぼ全頭診断1
今の中山芝コースは非常に時計の掛かる馬場状態。
ネット競馬さんの「馬場指数」によりますと
先週日曜の指数は「+7」という数値でございました。
マイナスの数値が大きい程「軽い馬場」と言う意味で
プラス数値はその逆に「時計が掛かる重い馬場」
という事になりまする。
JRA発表の馬場状態が「良馬場」であっても
芝の下の「路盤」が緩ければ時計が掛かる状態になり
そう言った馬場では、持久力勝負に強い血統が
非常に走りやすくなる訳でございますな。
良馬場発表で馬場指数が「+7」と言うのは
あまりお目に掛かれないレアな状態で、
実際先週日曜のメインレース「ディセンバーS」は
レースの後半3Fタイムが36秒0という遅いタイム。
前半の3Fが37秒5という遅い流れで
上りが36秒掛かると言うのは相当に重い馬場。
最終レースの2勝クラス1600m戦でも
レースの上り3Fタイムは37秒4という
激遅タイムの一大消耗戦となっておりました。
このレースでは2着に13人気シュバルツボンバーが
激走致しましたが、この馬は父がディーププリランテ。
母父がドイツ血統のアカテナンゴという血統馬。
ディーププリランテの母父は欧州の持久力血統
ネヴァーベンド系というディープ系種牡馬の中でも
タフな馬場に向く種牡馬でございますな。
このように、あまりG1に縁が無いような種牡馬を
父や母父に持つような「非主流血統馬」が激走できてしまう。
それが今の中山の馬場状態であると申せましょう。
前置きが長くなりましたが、
今の馬場状態を頭に置いて、今年の有馬記念を
占って参りたいと存じまする。
それでは始めましょう。
今年の登録馬
出走表はネット競馬さまより拝借(*_ _)毎度おおきに
クロノジェネシス
父のバゴは凱旋門賞馬。
ブラッシンググルームの血は
タフな馬場、厳しい展開でも最後まで
減速せずに走り切る持久力が売りの血統。
母父にクロフネを持つ事で、
高速上りの勝負でもこなせますが
本領は宝塚記念のように消耗戦ラップで
上り時計が掛かるレースでございますな。
前走の天皇賞は上り最速タイムが32秒台の
瞬発力比べのレースであったためフィエールマンにも
遅れをとりましたが、本質的には「こなせる」レベルの
条件になってしまったレースであり、そこでも崩れない
と言うのがこの馬の能力の高さと申せましょう。
今回は初めての2500mという事で
距離が合うかどうかの懸念はございますが、
父の特性がより色濃く出ている事を考えますと
「十分イケる」と考えるべきかと。
これまでにレースの上り3Fが36秒を超えるレースには
3鞍に出走して全勝しており、その内2鞍は2200m。
つまり、上りの掛かる非根幹距離がベスト条件。
有馬記念はレース間隔にゆとりがある事も
大きなアドバンテージになるレースでもあり、
牝馬で斤量が牡馬より2キロ軽い事も、
スタミナを削られる馬場の長丁場では
非常に有利になりましょう。
馬券の中心に据えるのが適切な選択だと
拙者は考えておりまする。
フィエールマン
母父にニジンスキーを持つ事で、凱旋門賞でも
そこそこやれるのでは?と期待しましたが・・・
本馬の場合は、スピードの持続力と言う
方向にニジンスキーが作用したようなところがあり
どちらかと言えば瞬発力勝負に向いているタイプ。
昨年の有馬記念では、状態が良くないと言われながらも
4着に健闘しており、消すのは怖い気も致しますが、
連対できる程に高い適性を持っているのか???
これまでにレースの上りが36秒以上掛かったレースで
勝ったのは、馬場が軽くスローな展開になった天皇賞春
のみで、このレースは前半3Fが38秒掛かっており、
ラップ的には「瞬発戦」に分類されるレースでした。
これまでに勝った重賞は全て直線の長い
外回りコースばかりで、中山・福島・札幌といった
直線が短いコースでは全て負けておりますな。
3連馬券の3列目に入れるかどうか
現在思案中でございまする。
ラッキーライラック
エリザベス女王杯では、「阪神では無理!( `ー´)ノ」と
軽視して勝たれてしまいましたが・・・(*_ _)
あの時の阪神は高速馬場で、レースの上り3Fが34秒台。
瞬発力が活きる馬場で、この馬には非常に向いていた
馬場であったと、言い訳方々の回顧を致しております。
オルフェーヴル産駒なので、タフな馬場が合いそうですが
母系がスピード寄りの配合で、その影響が強く出ておる印象。
持久力比べにはからっきしのタイプですな。
2500mと言う距離自体にも不安があり、
今の中山2500で、勝ち負けできるような
タイプではないと考えております。
カレンブーケドール
母父も祖母の父も米国型血統で、
どちらもスピード強化の効果がある血統。
ただ、この馬の場合はちょっと特殊な実績を持っており
タフな馬場でも普通に強い。
タフな流れでも力を出せる。
という傾向がございますな。
きっと、ディープインパクトを
「若干スケールダウンした適性」の
持ち主なのでございましょう。
であれば、常に馬券には入れるべき馬。
前走のジャパンカップは相手3頭が
稀代の名馬で、それでも差の無い4着。
3連複の軸と言う意味であれば、
クロノジェネシスよりも信頼感が
持てるような気も致しておりまする。
ワールドプレミア
昨年の3着馬でございますな。
血統からは買いでございましょう。
母父アカテナンゴはドイツのダービー血統で
重い馬場で末脚を発揮できる血統でございます。
冒頭でお話しさせて頂いた
先週の日曜中山最終で激走した
シュバルツボンバーも母父アカテナンゴ。
今年は昨年よりも重い馬場状態で
さらに適性が向く可能性は十分でございましょう。
鞍上も、
「有馬記念は外人とユタカBOX」
と言う程に好走率の高い武豊殿。
ただ、脚元の不安で
1年近い休養を挟んだ叩き2走目。
斤量も昨年よりも2キロ増える事を考えますと
少し評価に迷うところではございますな。
調教内容や馬体重、パドック気配など
吟味してから印の軽重を定めたい1頭でございまする。
オーソリティ
名牝シーザリオの牝系で、
母のロザリンドはエピファネイアの全妹。
なかなかの良血馬でございますな。
父がオルフェーヴルで、母父ロベルト系
血統の字面からはタフな馬場に強いスタミナ満点血統。
という印象。
前走では、古馬を相手に先行出来たように
基礎スピードも持っておるようですな。
3歳馬で斤量も軽く、
押さえるに越したことは無いと存じます。
不安材料は、
レース上りが36秒以上のレースでは
連対できていないと言う点でございます。
ただ、それは距離が2000mで少し短かった
と言うようにも考えられ、それだけに一刀両断は
危険だとも考えております。
しかしながら、推しきれない所は
エピファネイア同様に直線の長いコースに
適性が高い可能性がある事でございまする。
鞍上がルメール殿ではなくなるのも、
長丁場のレースでは割引材料と申せましょう。
キセキ
レース上り40秒と言う異常な「水田馬場」の
菊花賞を上り最速で制したキセキ。
今年の宝塚記念(稍重)も、
レース上りが36秒以上掛かる消耗戦で2着。
父はキングマンボ系キングカメハメハと
エアグルーヴ(トニービン系)の配合で
基本的には中長距離タイプの種牡馬。
母父はディープインパクト。
祖母の父は英国ダービー馬
ドクターデヴィアス(ヘロド~クレイロン系)で
ステイヤー血統でございますな。
父ルーラーシップは引退レースの有馬記念で3着。
ただそれは2012年の旧路盤の中山で、
今の路盤に変わっていたらどうなったのか?
ステイゴールド産駒が、旧路盤では
「有馬はステゴ」の格言になっていた程でしたが
2014年以降の新路盤に変わって以降は
11頭が出走して、1人気3着ゴールドシップ
以外には馬券になっておりませぬ。
スタミナがあり、能力も高いのに
キセキが有馬で好走出来ないゆえん。
なのやも知れませぬな。
また、キセキの得意な条件は
ウエット路面の上り時計が掛かるレース。
良馬場で上り時計が掛かるレースは
あまり得意ではないようでもございますなぁ。
しかしながら
「前走逃げて惨敗した馬は買え」
と言ういにしえの格言もございます。
あまり人気にはならぬようなので
少しは押さえておくのも一興と存じまする。
ラヴズオンリーユー
リアルスティールの全妹ですな。
この馬の血統面での注目点は
やはり「祖母がキングマンボの全妹」
と言うところでございましょうか。
全兄リアルスティールも、
ラヴズオンリーユー自身も、
「良馬場の消耗戦ラップで上りが掛かる」
という条件は未経験でございますな。
雨馬場は基本的に良くない兄妹でござれば
あくまでも良馬場前提でございますが・・・
キングマンボ系の有馬記念への適性の高さは
キンカメ、ロードカナロアと、キングマンボ系の
種牡馬を父か母父に持つ馬が複数馬券になっている事で
既に証明されておりましょう。
鞍上のデムーロ殿は、近年不調ではございますが
「外国人+ユタカのBOX」に該当致しますな。
今年は対象になる馬が
フィエールマン
ワールドプレミア
ラヴズオンリーユー
この3頭しかおりませぬ。
ラヴズオンリーユーの印の軽重はともかくとして
ワイドと3連複の3頭BOXは、別枠で買いたい馬券。
ブラストワンピース
一昨年の勝ち馬ですが・・・
ブラストワンピースは、牝系がスピードタイプ。
というかスプリントタイプでございますな。
その為、本来距離延長が得意なはずの
ハービンジャー産駒でありながら、
全6勝中5勝は距離短縮で挙げたもの。
今回は距離延長ローテである事が
まずは心配でございますなぁ・・・
ただ、ブラストワンピースは、
前後半のタイム差があまり大きくない
平均ペースで上り時計が掛かる条件が得意。
今年の有馬記念は、キセキが前走と同じような
レースをしない限りは前後半のラップタイム差は
それ程大きくはならない可能性があり、
まだ終わっていないのなら、警戒はしておきたいところ。
バビット
路盤改修後の有馬記念で、
とんと走らなくなったステイゴールド系なので、
あまり強気にはなれませぬが・・・
ナカヤマフェスタは重い馬場を好み、
凱旋門賞2着には本当に驚かされました。
リボーの血を持つ馬は、大舞台で
えー!?
と言わせることが多く、まして逃げ馬なら
なおのこと、常に警戒が必要でございましょう。
2走前のセントライト記念では、
レース上り3F37秒のレースを逃げ切っておるあたり、
重い馬場の中山長丁場への適性を伺わせてもおります。
逆に前走の菊花賞は馬場は重かったものの
レースの前半3F36秒8に対して、
レースの上り3Fは35秒6という後傾ラップ。
バビットが力を出せる展開ではございませんでした。
勝って来た距離も、未勝利戦を除けば
1800mと2200mの非根幹距離。
これは、父の適性を相当に色濃く受け継いだ事を
物語っておりましょう。
3連馬券の3列目には入れておきたい1頭でございまする。
サラキア
サラキアの母サロミナはドイツオークス馬。
サロミナの父ロミタスはドイツダービー2着の他
ドイツの2400mG1を3勝した馬でございますな。
祖母の父は、ダンチヒ系デインヒルの血で、
有馬記念はダンチヒ系が良く走るレースでございますな。
デインヒル自身は長距離馬ではございませんでしたが
孫にはブラストワンピースの父ハービンジャー。
母系に入って、日本では春天2勝馬フェノーメノ。
また、サロミナの父ロミタス産駒で凱旋門賞の他
G1を5勝したデインドリームも母父デインヒル。
つまり、短距離馬だったデインヒルは
代を重ねて長距離G1馬を輩出する血でございます。
重い馬場での上り勝負に強いドイツ血統と
欧州G1で非常に重要なデインヒルの血。
これらを考え合わせますと、
2走前にレース上りが36秒2と
非常に重い馬場で完勝したあたりに
本来の適性への覚醒を感じますな。
前走のエリザベス女王杯も、
馬場が重ければ勝っていたのは
サラキアの方でございましょう。
ただひとつ非常に残念なのが、
サラキア本来の適性を引き出した
北村友一殿がクロノジェネシスに乗るため、
テン乗りの松山殿に乗り変わる事でございまする。
とは言え、松山殿も今年は無敗の3冠牝馬
デアリングタクトの主戦を務めた急上昇株。
大きな戦力ダウンにはならぬことを
期待しておりまする。
昨年の有馬記念でも
「ディープ×ドイツ牝系」という配合馬の
ワールドプレミアが好走しており、今の馬場なら
非常に楽しみな1頭でございます。
ユーキャンスマイル
父は有馬記念に相性の良いキンカメ。
母父のダンスインザダークは、
今ほど馬場が高速化していない時代の
「菊花賞血統」と呼ばれた種牡馬ですな。
ダンスインザダークの全兄弟姉妹には
ダンスパートナー・スズカマンボ(春天)。
母の父としてはステイヤーのアルバート、
宝塚記念馬ラブリーデイを出しておりますな。
祖母の父はエタン系シャーペンアップの血統で
この血は母系に入ってスタミナを補完する血。
つまり、近代競馬の「軽い馬場」
「スローからの末脚比べ」という環境に
適応しきれていないダンスインザダークの
スタミナが活きるような展開になれば。
阪神内回りの長距離重賞
G2阪神大賞典(レース上り36秒3)
を勝っておりますように、直線スピードを
求められにくい舞台なら、馬券圏内があっても
拙者は喜びこそすれ驚きませぬ。
上記以外の馬につきましては、
積極的に買いたい馬はおりませぬが・・・
血統から、全馬がグダグダになるような
ハイペースが発生した場合の備えとして
この馬だけは3連系の3列目に100円だけでも
押さえておこうと考えております。
馬名はこちらに書いておきます。
↓↓↓
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有馬記念2020の最終予想は、レース当日の
13時頃に無料メルマガにて「EZ-WIN予想」を
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先週はターコイズSで3連複万馬券的中。
先々週はG3中日新聞杯EZ-WIN予想で
◎シゲルピンクダイヤ(9人気)が
2着に激走し、馬連4点買いで5200円的中。
○→◎→▲の決着で3連複も的中。
当日のEZ-WIN予想配信をご希望の方で、
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