函館2歳S 重賞血統レポート

 

 

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今週の土曜重賞は、函館にて2歳最初の重賞

「G3函館2歳S(芝1200m)」が開催されまする。

 

2歳の早い時期に行われる重賞で「早熟性」を競うようなレースでございますな。

さらに、コーナー角度の小さな「小回りコース」への適性も重要になって参ります。

 

ここでは、函館2歳Sで好走するために重要になる血統についてお話して参りまする。

 

 

 

函館2歳S 血統傾向

 

早熟性と小回り適性。

この2つは全く無関係にも思えますが、実は密接な関係がございます。

 

さて、それは何でございましょうや?

 

その答えは・・・

 

さよう。

どちらも「米国」で磨き上げられた血に由来する。

 

という事でございますな。

 

無料メルマガ読者の皆様にはもう「耳にタコ」かと存じまするが、

ここはあえて釈迦に説法を(*_ _)

 

 

米国型血統とは・・・

アメリカの競馬、つまりダート戦が主流になる国で鍛え抜かれ、生き残ってきた血統でございます。

 

具体的には・・・

・ミスプロ系

・ヴァイスリージェント系(米国型ノーザンダンサー系)

・ストームバード系(米国型ノーザンダンサー系)

・ボールドルーラー系、APインディ系

 

こういった血統が、米国では主流血統となっておりまする。

 

 

 

早熟性

 

米国競馬で馬主が馬に期待することの中で、最も大きいと思われるのが

 

「2歳戦からお金を咥えて帰ってくる」

 

という事でございましょう。

 

 

それゆえに問われるのは「早熟性」でございますな。

 

函館2歳Sで好走する馬には、父か母父に「米国型」を持つ馬が多いのも

そういった早熟性を強める作用の強い血統であるが故。

 

 

 

 

小回り適性

 

こちらについても、米国型血統馬が得意とするところでございます。

 

なぜならば、アメリカの競馬場は基本的には「小回りコース」だから。

 

 

米国のダートは「砂」ではなく「粘土質の土」でございます。

 

それが日本の「砂」のダートでも強いのは、「小回り適性の高さ」という側面もございまする。

 

ご存知の通り、ダートコースは芝コースの内側にあるため、芝コースよりも更に

コーナー半径が小さくなる「超小回りコース」でございます。

 

もちろん、他にも米国血統が強い要素はございますが、それはまた別の機会に。

 

 

つまり、米国型血統は・・・

 

・早熟性を高める効果

・小回り適性を高める効果

 

函館2歳Sで好走するための、この2つの要件を兼ね備えておる。

という事でございまする。

 

 

 

 

「米国型」以外の好走血統

 

早熟性を高め、テンから流れるハイペースに強いのが

欧州型、米国型を問わず「ダンチヒ系の血」でございますな。

 

 

 

 

今年の登録馬

 

※出走表はnetkeiba.comさまより(*_ _)勝手に拝借※

印が付いている馬は、血統傾向に該当するか、抜けて能力の高い馬。

 

 

ここでは前走がダートだった2頭についての分析を少々。

 

・ルーチェドーロ

前走のダート1000m戦では、2歳レコードを更新しての圧勝。

 

ミスプロ×クロフネという配合は、ダートっぽい配合でございますが、本馬の牝系ファミリーに属する一族郎党が稼いだ「総獲得賞金」のうち8割強は芝のレースでのものでございますな。

 

ただ、距離延長になるのが微妙なところ。

 

過去10年の函館2歳Sでは、前走が1000mだった馬は、16頭が出走し、1頭も馬券になっておりませぬ。

 

また、父マクフィの産駒が芝では勝ち星がない点も少々気にはなりますな。

 

 

・レディステディゴー

祖母の父にダンチヒを持っております。

 

また、芝でのスピードを強化するヘイローのクロスを保持。

 

母系は「芝血統」で実績も牝系ファミリーの獲得賞金のうち

8割強が芝のレースでのものでございますな。

 

何よりもレディステディゴーは、芝1200m重賞活躍馬ナックビーナスの全弟であります。

 

母父は亜国で大成功を収めたサザンヘイローの系統で、祖母の父がダンチヒ系。

 

サザンヘイローは母系に入ると配合相手次第で芝馬が出たり、ダート馬が出たり。

 

芝ダート兼用の種牡馬が配合相手の場合は、そのまんま「芝・ダート兼用」の産駒を出す傾向がございますな。

 

ダイワメジャーの産駒は、下級条件ではダート戦でもよく走るものの、3勝クラス以上の上級条件では芝での賞金シェアが90%を超える芝血統でございます。

 

また、ダイワメジャーはこのレースにも実績のある種牡馬でもございますな。

 

デビュー戦はダートを使われましたが、本来芝血統であるはずのこの馬が、非常に高水準の指数で完勝しております。

 

血統的に適性の低いダートでこの結果なら、芝替わりで化ける可能性は十分ではなかろうかと存じまする。

 

 

圧倒的な1人気に支持されそうな

・モンファボリ

 

父のフランケルは現役時代「最優秀2歳牡馬」に輝いた名馬。

 

母系に米国型を重ねる事で、父の持つサドラーズウェルズの晩成化傾向を打ち消し、父に劣らぬ早熟化に成功したイメージでございますな。

 

前走のデビュー戦では、2歳レコードを更新して2着馬に0秒9差の大差勝ち。

 

その補正タイム指数は、例年の函館2歳S勝ち馬がマークする補正タイム指数を凌駕するものでございました。

 

血統からも能力からも、ネガティヴな要素が見つかりませぬ(*_ _)

 

素直に応援しようかなぁ・・・

とか考えてしまう自分が情けのうございます。。。

 

 

 

函館2歳S 最終結論

 

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# 函館2歳

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