今週の重賞は、
内回りコースの非根幹距離戦が2鞍。
G2中山記念(中山芝1800m内)と、
G3阪急杯(阪神芝1400m内)が行われます。
まずは、阪急杯の方からお話を。
G3阪急杯の傾向と注目穴馬
年末に行われる同コースの
G2阪神カップと、このG3阪急杯の違いは
ずばり「ラップパターン」でしょう。
阪神カップは消耗戦ラップがお約束のレースですが、
阪急杯は平坦ラップ(持続ラップ)になりやすく、
スピードの持続力(持久力)の阪神Cに対して、
阪急杯は上りの速さを求められるレースになります。
そのため、阪急杯は
非主流種牡馬を父に持つ馬の好走例が少なく、
Pサンデー系種牡馬、ディープインパクト産駒、
キングマンボ系の種牡馬産駒と言った
主流血統が上位にランクされております。
また、父がキングマンボ系の場合は、
母父にサンデー系種牡馬を持つ事が重要。
非根幹距離の内回りと言う条件の重賞でありながら、
サンデー系の血が活きる展開になりやすい事が
みて取れます。
今年のメンバーに、
父がPサンデー系という馬はおりません。
ディープインパクト産駒は
・グレイイングリーン
昨年は4角12番手から
大外を回す競馬で5着。
内ラチ沿いが非常に有利な馬場状況で、
4角12番手から、最内を突いた9人気の
トラヴェスーラが2着に激走しており、
グレイイングリーンは「超馬場不利」でした。
今年、有利なところを通るような競馬が出来れば、
阪神1400m巧者ですので巻き返しがあっても良いでしょう。
ここ1年間は、
当コースに使われておらず凡走続きで、
さすがに今回は人気を落としそうですな(*’▽’)♪
前日の馬場傾向と、枠順次第で
本命候補にまで考えております。
続きまして、
キングマンボ系×サンデー系の配合馬。
今年のメンバーで該当するのは・・・
・サトノラムセス
・ショウナンアレス
・ホウオウアマゾン
・メイショウケイメイ
・リレーションシップ
・ルプリュフォール
以上の6頭になります。
この中で最も期待出来そうな馬は、
1400m巧者で、近2年間の上り最速率が
83%と言う「上り命」のタイプ。
この馬の名前は
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G2中山記念 傾向と注目穴馬
中山記念「脚質の傾向」
開幕週の開催という事もあり
過去10年の勝ち馬は全て逃げ・先行馬。
また、過去10年の3着以内馬30頭の内
24頭が「4角5番手以内」で通過した馬でした。
近走の脚質も重要ですが、
先行した時に高いパフォーマンスを発揮した
「本質的な先行馬」に注目しておきたい
レースであると申せましょう。
今年の「本質的な先行馬」
・ショウナンマグマ
・スターリングローズ
・ソーヴァリアント
・ドーブネ
・トーラスジェミニ
・ナイママ
・リューベック
中山記念「血統傾向」
中山記念過去10年3着以内馬30頭の
種牡馬系統は以下のような内訳になっております。
・サンデー系:14頭
・キングカメハメハ系:7頭
・ノーザンダンサー系:7頭
このように、上記の3系統で
3着以内馬の9割以上を占めております。
サンデー系種牡馬の内訳は・・・
・ハーツクライ産駒:3勝
・ステイゴールド産駒:3勝
・ディープインパクト産駒:1勝・2着1回・3着2回
・ネオユニヴァース産駒:1勝
・オルフェーヴル産駒:2着2回
また、母父か祖母の父に
ナスルーラ系の血を持つ馬が、
10頭も馬券になっている事も、
持続力・持久力が非常に重要な
レースである事を物語っております。
今年のメンバーで
母父か祖母の父にナスルーラの
血を持っているのは・・・
・シュネルマイスター
・ソロフレーズ
・ナイママ
・ヒシイグアス
この4頭になります。
あと、気を付けたいのが、
過去10年で5頭が馬券になった
ステイゴールドの血を持つ馬。
また、ステイゴールドの血だけでなく
ステイゴールドの母体である
「ダイナサッシュ」の血
これが重要な血であると見受けられます。
ダイナサッシュはサッカーボーイの母。
そのサッカーボーイには同血の全姉妹である
ゴールデンサッシュ、ベルベットサッシュ、
ダイナクローネと言う繁殖牝馬が存在致します。
ちなみに、昨年の2着馬カラテの
祖母はゴールデンサッシュ。
一昨年の2着馬ケイデンスコールの
祖母はベルベットサッシュでございました。
今年はダイナサッシュの血を
持つ馬がソーヴァリアントの他に、
もう一頭出ておりますな。
(後程ご紹介致します)
中山巧者、1800m巧者
過去に中山記念で好走した馬には、
中山だけはメッチャ走りますと言う
中山巧者の他に、1800mだけは走る
1800m巧者が多数存在致します。
今年のメンバーで、中山巧者・1800巧者は・・・
・ショウナンマグマ(1800巧者)
・スタニングローズ(中山巧者)
・ダノンザキッド(1800巧者)
・ヒシイグアス(昨年優勝馬/中山巧者)
・モズベッロ(1800巧者)
・ラーグルフ(中山巧者)
・ソーヴァリアント(兄が1800巧者)
以上の7頭が該当致します。
また、G1レースの好走実績馬が、
初めての中山、初めての1800mで
好走する例も少なくございませぬ。
今年のメンバーでG1好走馬は・・・
・シュネルマイスター
・スタニングローズ
・ダノンザキッド
・ヒシイグアス
・モズベッロ
以上の5頭になります。
前走馬体重
過去10年の中山記念で
3着以内に好走した30頭の内、
最も多かったのは、前走馬体重が
480~499kgだった馬でした。
↓↓↓
8- 3- 4- 33/ 48
勝率16.7%
連対率22.9%
複勝率31.3%
今年のメンバーでこれに該当するのは・・・
・イルーシヴパンサー
・シュネルマイスター
・スタニングローズ
・ソロフレーズ
・ナイママ
・ヒシイグアス
・モズベッロ
以上の7頭になります。
その次に3着以内馬を多く出したのは
前走馬体重が500キロ以上の大型馬で、
2着5回、3着3回の計8回馬券に絡みました。
今年のメンバーでこれに該当するのは・・・
・ショウナンマグマ
・ソーヴァリアント
・ダノンザキッド
・ラーグルフ
・リューベック
以上の5頭になります。
G2中山記念2023の注目馬
◎候補は・・・?
『スタニングローズ』
中山内回りコースの重賞を2勝。
阪神内回りのG1秋華賞も優勝。
未勝利戦以外は、直線の長いコースで
勝った事のない典型的な「内回り巧者」。
当コースの重賞G3フラワーカップも優勝しております。
この馬自身の1800m出走歴は
フラワーカップのみですが、
全姉のバンゴールは、1800m戦に
13度出走して複勝率61.5%の1800巧者でした。
また、このレースのスパイス血統である
欧ナスルーラ系ネヴァーベンドの血を
ミルリーフのクロスという形で保持しております。
前走は馬場が重すぎた事に加え、
外枠絶対有利、追込み有利の馬場で
5枠から先行した事も敗因でございました。
注目穴馬は・・・?
このレースの注目血統である
ダイナサッシュの血を持つ先行タイプ。
この系統の父を持つ馬は、
1800mで前に行けば
簡単には止まりません。
4戦3勝2着1回の得意距離で
今回は楽に先行出来そうなメンバー構成。
巻き返しに期待しております。
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