菊花賞 結論

【予想見解】

 

土曜日の京都芝は「キングマンボ系」&「ダンチヒ系」の馬場。

 

10RトルマリンSでは4番人気の母母父ダンチヒ系が1着で、

 

3着には8番人気のダンチヒ×キングマンボ。

 

 

8Rでは2着に12番人気のキングマンボ系、3着は母父ダンチヒ系の15番人気。

 

 

5Rでも1番人気のディープ産駒を降して、5番人気のキングマンボ系が1着。

 

 

今朝の3Rでも、上位人気決着の中、単勝100倍以上の下位人気馬の

 

キングマンボ系が3着にアタマ差の4着に好走しておりました。

 

 

ただ上位3頭は全てディープ系の血統馬で、午後からは更に

 

ディープ系の持ち味が生きる馬場へと変わって行くのやも知れませぬ。

 

 

出来れば午後からの最初の芝レースである9レースを観てから

 

後出しジャンケン風に予想したいような心地でございまする。

 

 

さて、今日は朝から天候が良く、ダートコースも重馬場発表ながら

 

表面には白っぽい部分が多くなり、じきに稍重へと回復しそう。

 

 

芝コースは馬場が完全に乾き、

 

菊花賞の頃には恐らく良馬場でございましょう。

 

 

それでも、高速馬場になることは無く、標準的な時計の馬場。

 

と言う想定で予想して参ります。

 

 

という事で・・・

 

「軽すぎず、重すぎず」のバランスの良い血統馬を狙って行くことに致しましょう。

 

 

なお、EZ-WINの血統評価は、3000mと言う距離経験の有る

 

種牡馬が少なく、「芝2600m以上」という括りで行っております。

 

 

 

EZ-WIN評価1位は2番人気の⑤ワールドプレミア。

 

 

「ディープ×独アカテナンゴ」という配合馬でございますな。

 

アカテナンゴ自身はドイチェスダービー馬。

 

その直仔ランドも、ドイチェスダービーで

 

レコードタイムを1秒6更新しての圧勝。

 

 

そのランドは、ジャパンカップにも出走し、

 

粘り込みを図るタイキブリザードを交わし、

 

女傑ヒシアマゾンの猛追を完全に封じて優勝。

 

 

母系に入ったアカテナンゴは、日本の馬場・競馬への適性が高く、

 

「タメて切れる」能力を底上げする血として「欧州型」としては

 

珍しい存在でございますな。

 

 

全兄のワールドエースは皐月賞2着馬で、

 

G2マイラーズカップ、G3きさらぎ賞の勝ち馬。

 

 

本馬もマイル的なスピード要素も持っているはずで、

 

長距離での切れ味も併せ持つバランスの良いタイプかと存じます。

 

 

上りが36秒も掛かる馬場でも、前走のような32秒台の上りも使え、

 

ラップ適性の幅も非常に広いタイプで、死角の少ない良血馬。

 

 

今年は指数的に見るとメンバーレベルが低く、

 

敵はヴェロックスだけではなかろうかと考えまする。

 

 

評価2位はそのヴェロックス。

 

父ジャスタウェイは、天皇賞秋・ドバイデューティフリー・

 

安田記念とG1を3連勝したのちにジャパンカップ2着。

 

菊花賞とはやや繋がりにくい実績ではありますが、

 

ハーツクライ産駒でありますれば、長距離適性は譲り受けておりましょう。

 

 

母父モンズンはアカテナンゴ同様に独国の種牡馬で、

 

日本で供用されておる種牡馬「ノヴェリスト」の父ですな。

 

母父としてはソウルスターリングを出しております。

 

 

モンズンは現役時代にドイチェスダービーでランドの2着。

 

スピードや切れ味と言った部分では、アカテナンゴに劣るイメージでございましょうか。

 

 

ただ、本馬は母母父にダンチヒ系チーフズクラウンを持っており、

 

この血は母系に入ると京都外回りG1の活躍馬を出す傾向がありますな。

 

 

 

評価3位のニシノデイジーは、ルメール殿が乗るというので

 

話題になりましたが、別に意図してこの馬を選んだわけではなさそうですな。

 

 

お手馬のサートゥルナーリアが菊花賞ではなく天皇賞に向かう為、

 

乗り馬が居ないところに、ニシノデイジー陣営が主戦の勝浦殿をクビにしたため、

 

ルメール殿のエージェントが、ニシノ陣営に営業をかけたと言うのは有名なお話。

 

 

ルメール殿のコメントを読んでおりますと、

 

いつものような「勝つ自信アリマス」発言は無く、

 

非常に当り障りのない表現をなさっておられますな・・・

 

 

さて、話を馬自身の事に戻しましょうか。

 

ハービンジャーにアグネスタキオンという配合。

 

 

ハービンジャー産駒は、今のところ距離は2600mが上限のようで、

 

京都芝3000mは7頭が出走して馬券絡みゼロ。

 

阪神大賞典3000mの3着が1度だけ。

 

 

母父アグネスタキオンはスピード型サンデー系種牡馬の

 

「Pサンデー系」に分類される種牡馬。

 

単純に配合だけを考えると、

 

出来るだけ消耗の少ない「軽い馬場」が良いでしょうな。

 

 

1800m重賞を勝つスピードを活かせるスローな展開と

 

軽い馬場に恵まれれば、勝ち負けに加わってくる可能性は

 

十分に有るのだと思いまする。

 

 

逆に、スタミナを問われるような馬場になると万事休す。でございましょう。

 

 

評価4位は、3番不人気の⑨ヴァンケドミンゴ。

 

トニービン持ちのキングマンボ系種牡馬ルーラーシップ産駒。

 

皐月賞2着馬サンリヴァルの全弟でございます。

 

土曜のキングマンボ系馬場が続くようなら非常に面白い存在ですな。

 

 

母系がアグネスタキオン×プリンスリーギフト系と

 

スピード色が濃いので、スローからの上り勝負になれば

 

見せ場以上もあるやも知れませぬ。

 

 

 

評価5位は2頭。

 

⑭サトノルークスは

 

「ディープ×サドラーズ」の配合に母母父がネヴァーベンド系。

 

高速馬場では切れ味・瞬発力に欠けそうな配合ですが、

 

近2走は消耗戦ラップを経験しており、距離延長でペースが緩みそうな

 

今回は、好位からの競馬で粘り強さを発揮出来る可能性は十分。

 

 

上位2頭の末脚にどこまで抗えるか?でございましょうか。

 

 

⑮ホウオウサーベルは

 

「ハーツクライ×アカテナンゴ」に母母父がネイティヴダンサー系ベーリング。

 

母系にベーリングを持つハーツクライ産駒にはリスグラシューがおりますな。

 

 

ベーリングは現役時代にフランスの2100mG1をレコード勝ち。

 

 

つまり母系は、アカテナンゴの「切れ味アップ」と

 

欧州的な中距離スピードの血の集約でございますな。

 

 

今日のような非高速馬場なら持ち味を発揮できると考えまする。

 

あとは絶対的なスピード能力がどこまで通用するか?

 

 

【結論】

 

今年は大波乱の目は薄いと判断し、

 

⑤ワールドプレミアと⑬ヴェロックスの2頭軸流し。

 

相手は

 

1.2.3.7.9.10.12.14.15.17

 

以上の3連複10点と、3連単フォーメーション20点

 

⑤⇔⑬→1.2.3.7.9.10.12.14.15.17

 

 

それでは良い菊花賞を。

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