夏の中京開幕を飾るサマースプリントシリーズ第2戦。
「G3 CBC賞 芝1200m左回り」
2014年以降は1番人気がことごとく負け、
近3年は1番人気が3年連続で馬券圏外という
非常に波乱傾向の強い「夏のハンデ重賞」
今週末は、全国的に雨模様で道悪開催必至。
ここでは、
馬場改修工事完了後の2013年以降、
「雨馬場開催」だった年の3着以内馬の
血統傾向と、出走登録馬14頭の血統比較。
さらに、14頭それぞれの血統的な
コース適性について書き綴って参ります。
過去の雨馬場入着馬
馬場改修工事完了後の2013年以降に、
重馬場開催となったのは2015年だけでございますが・・・
2015年
1着馬 | |
父 | ディープインパクト |
母父 | ヴァイスリージェント系(米) |
母母父 | レッドゴッド系(欧) |
2着馬 | |
父 | ミスプロ系(米) |
母父 | サンデーサイレンス |
母母父 | グレイソヴリン系(欧) |
3着馬 | |
父 | ミスプロ系(欧) |
母父 | ダンチヒ系(欧) |
母母父 | ボールドルーラー系(米) |
3頭ともに母母父にナスルーラ系を持っておりますな。
今回の中京芝は、エアレーション作業が実施されており、
雨が降ると、結構タフな馬場になる事が予想されます。
馬場改修工事以前ほどの重い馬場にはならぬまでも、
持久力を強化する血統を、母系に持つことが重要となりましょう。
2015年の血統傾向からみても、
米国的なスピード血統と持久力血統のハイブリッドが
有利になっておるのは明らかでございます。
今年、該当するのは・・・
・アレスバローズ
・ショウナンアンセム
・セイウンコウセイ
・ラベンダーヴァレイ
この4頭の中で、
雨馬場実績が豊富な牝系ファミリーか、
ダートシェアが3割以上あるファミリー出身馬は、
・アレスバローズ
・ショウナンアンセム
・セイウンコウセイ
アレスバローズは、勢いを無くしたディープ産駒で、
少々手を出しにくい印象ではありますが・・・
下表のようにコース適性の高い血統馬だけに、
押さえた方が良いかも知れませぬなぁ。
出走登録馬の血統評価一覧
左は父評価・右は配合評価
◆◇は、その馬自身がコース実績がある馬
アウィルアウェイ | C | C |
アレスバローズ | B | A |
キョウワゼノビア | C | C |
グランドボヌール | 注 | 少 |
コパノディール | 注 | 注 |
ショウナンアンセム | B | ◆ |
セイウンコウセイ | C | ◆ |
タマモブリリアン | D | D |
トウショウピスト | C | ◇ |
ビップライブリー | C | 注 |
メイショウケイメイ | C | D |
ラインスピリット | D | × |
ラベンダーヴァレイ | B | B |
レッドアンシェル | C | D |
ラップ理論で考える有力候補
今年のメンバーは「確たる逃げ馬不在」で、
1200m戦でテンが速いのは・・・
・グランドボヌール
・セイウンコウセイ
・トウショウピスト
・ビップライブラリー
・ラインスピリット
・レッドアンシェル
この6頭でございますな。
この中で、速い流れ(前傾ラップ)で
実績を残している馬は、この3頭。
・セイウンコウセイ
・ラインスピリット
・レッドアンシェル
枠順次第で展開は変わるとは思いますが、
この中で逃げて実績が有るのはセイウンコウセイ。
幸殿の手綱では、逃げておりませぬが、
幸殿の芝1000m-1400m戦で逃げた時の成績は、
幸英明騎手 脚質別集計
脚質上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
平地・逃げ | 21-12- 8-36/77 | 27.3% | 42.9% | 53.2% |
集計期間:2014. 7. 6 ~ 2019. 5.18
ご覧の通り「名人級」の逃げ上手でございますな。
セイウンコウセイが行くようならば、
速い流れで、ラスト1F(200m)で
ガクンと減速するような「消耗戦ラップ」が
濃厚でございましょう。
上記の血統評価一覧表で、
評価に何らかの着色がある馬で、
消耗戦ラップを好む馬は・・・
・アレスバローズ
・セイウンコウセイ
・ラベンダーヴァレイ
この3頭が今年の有力候補でございましょうか。
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