【G1有馬記念2021】分析レポート「馬場と展開想定から狙いたい血統は?」

今年もいよいよ暮れのグランプリ有馬記念。

 

昨年は良馬場ながら馬場レベルが重く、

瞬発力も問われる展開でしたが今年は・・・

 

 

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G1有馬記念2021 馬場と展開

 

有馬記念は、3歳クラシックレースが行われない

非根幹距離のG1レースでございますな。

 

根幹距離の2400mから僅か100m距離が延びるだけで、

求められる適性が「真逆」と言っても差し支えない程に変わります。

 

そして、馬場や展開によっても、

好走しやすい血統に変化が出て参ります。

 

ハイペースの消耗戦となった2019年の有馬記念では、

単勝1.5倍のアーモンドアイが惨敗したのは記憶に新しい所でございます。

 

上り時計の掛かる重い馬場レベルや、

ハイペースによって上り時計が掛かる展開になれば、

ますます血統傾向や、馬の個性が「非主流条件向き」に

大きく傾くのでございますな。

 

 

さて、今年の有馬記念は

どういう馬場・展開となるのか?

 

馬券を仕留めるには、そこを想定し、

ヤマを張る必要がございましょう。

 

 

【馬場予測】

 

先週日曜日の中山芝の馬場は、

馬場状態:良馬場

馬場レベル:標準

でございました。

 

ちなみに、「馬場レベル」

と申しますのは・・・

 

芝の下層にある「路盤」の状態

によって変化するものでございます。

 

↓↓↓ こんな感じ

 

 

路盤の状態が良く、

ある程度の硬さ(反発力)があれば、

雨で多少馬場が濡れている状態であっても

速い上りが出やすい馬場になります。

 

その逆に、路盤の状態が良くなく、

反発力が低い状態になると、

たとえ良馬場発表であっても、

馬の脚が路盤に沈み込むイメージで、

馬力を問われる「上り時計」が

掛かりやすい馬場になる訳でございますな。

 

 

馬場による好走血統の偏りというものは、

この路盤の状態【馬場レベル】によって

発生するケースが多いのが現実でございまして、

JRAが発表する「馬場状態」とは、

必ずしも一致しないのでございますな。

 

そのため、良馬場発表であるのに

馬場レベルが「重い」状態になると、

世間の盲点になるような血統馬が、

人気薄で激走する場面が多発いたします。

 

 

少々余談が長くなりましたが・・・

 

今週の中山は、土曜日の午前中に

小雨が降るような予報でございますが、

馬場に影響を与えるほどの雨ではなさそうで、

おおむね、先週と同じレベルの

「標準馬場」が想定されます。

 

「標準馬場」では、

能力通りの決着が多くなる事を

意識しておきたいところでございまする。

 

 

【展開予想】

 

今年は逃げ馬が少ないですが・・・

パンサラッサは、前走で「超消耗戦」に

持ち込む逃げで福島記念を圧勝しておりますな。

 

鞍上も引き続き菱田殿が

騎乗する予定になっており、

前走に味を占めた乗り方が

濃厚でございましょう。

 

タイトルホルダーも、

前走の菊花賞で逃げて圧勝。

 

これまで逃げた時は、

連対率100%の逃げ馬ですな。

 

鞍上が、武史殿→和生殿に

スイッチしますので、

どのような乗り方になるのかは

不確定要素でございますが、

消耗戦の皐月賞を3角先頭から

2着に粘り込んでおり、速い

流れは望むところでございましょう。

 

以上の事から、今年はハイペースも

十分考えられるのではないかと想定致します。

 

有馬記念が消耗戦になったのは

中山の路盤改修後の7年間で、

2018年・2019年の2回。

 

馬場レベルを考慮に入れますと、

2019年と同じような馬場レバル、

展開になるのではないかと考えております。

 

2019年の有馬記念を勝った

リスグラシューは、G1初制覇が

非根幹距離2200mのエリザベス女王杯で、

その後制したG1も宝塚記念、

豪州のコックスプレート(2040m)と、

全て日本で言う「非主流条件」のG1でございました。

 

血統は、父が欧州グレイソブリン系を持つハーツクライで、

母系にはサドラーズウエルズ系とネヴァーベンド系という

持久力に優れた血がちりばめられた配合でございました。

 

 

2着のサートゥルナーリアは、

父が欧州キングマンボ系ロードカナロアで、

母系からは欧州ニジンスキー系、サドラーズウエルズ系

によって持久力を補完されている配合でございました。

 

 

3着のワールドプレミアは、

ディープインパクト産駒で、母はドイツ牝系。

母父がドイツのアカテナンゴと

欧州型ノーザンダンサー系の配合でございました。

 

今年の有馬記念で注目したい血統は・・・

 

 

有馬記念2021の注目血統

 

今年の有馬記念では、

以下の系統の血を重視したいと思いまする。

 

・サドラーズウエルズ系

・ニジンスキー系

・グレイソヴリン系

 

そして、有馬記念全般の傾向としまして

・3歳~5歳馬

・キャリア22戦以下の馬

・G1で好走実績が有る馬

 

これらの傾向を加味致しますと、

今年の有力馬は・・・

 

 

 

有馬記念2021の有力馬

 

・アカイイト

キズナ産駒は非根幹距離に強く、

アカイイトも、前走エリザベス女王杯で

G1初挑戦で初制覇となりました。

 

母系にニジンスキーの血を持っております。

 

 

・アリストテレス

菊花賞2着馬。

非根幹距離G2AJCCの勝ち馬で、

グレイソヴリン系の血と、

サドラーズウエルズの4×4クロスを持っております。

 

 

・エフフォーリア

G1を2勝。

サドラーズウエルズ、ニジンスキー系、

グレイソヴリン系と注目血統を全て持っております。

 

また、母はハーツクライ×ネイティヴダンサー系という、

2019年の勝ち馬リスグラシューと同系統の配合馬でございますな。

 

 

・タイトルホルダー

皐月賞2着、菊花賞1着

グレイソヴリン系とサドラーズウエルズを併せ持ちます。

同年の菊花賞勝ち馬は、有馬記念で複勝率100%

 

 

・ディープボンド

天皇賞春2着馬。

非根幹距離が得意なキズナ産駒で、

ニジンスキーを持っております。

 

 

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