G1天皇賞春2021 阪神開催で血統傾向はどう変わる?

 

今週は古馬の長距離G1

「天皇賞春」が開催されます。

 

今年は阪神での開催となり、

今までなかった急ごしらえの

「芝3200m内回りコース」

が使用されるため、今年2月に行われた

松籟Sの1鞍分しかデータはございませぬ。

 

 

しかし、そのたった一鞍の

松籟S3着以内馬の血統傾向は、

阪神芝3000mのそれと酷似しておりました。

 

 

そこでここでは、

阪神内回りコースの

「阪神芝3000m」を参考に、

過去の天皇賞春との血統傾向の

相違点に目を向けて参ります。

 

 

 

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天皇賞春2021 血統傾向の比較

 

京都芝3200m外回りにて

行われた2011年以降の天皇賞春と、

阪神芝3000m内回りにて

行われた2011年以降のG2

阪神大賞典の傾向の違いについて

データを検証して参ります。

 

ですがその前に・・・

それぞれのレースで好走率が高い

「前走距離傾向」

の違いを確認しておきまする。

 

 

天皇賞春の前走距離傾向

 

前走平地距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率
2000m 3- 3- 1- 15/ 22 13.6% 27.3% 31.8%
2100m 0- 0- 0- 0/ 0      
2200m 2- 1- 1- 7/ 11 18.2% 27.3% 36.4%
2300m 0- 0- 0- 0/ 0      
2400m 0- 1- 1- 19/ 21 0.0% 4.8% 9.5%
2500m 3- 3- 3- 43/ 52 5.8% 11.5% 17.3%

集計期間:2010. 5. 2 ~ 2020. 5. 3

 

 

阪神大賞典の前走距離傾向

 

前走平地距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率
2000m 1- 0- 0- 8/ 9 11.1% 11.1% 11.1%
2100m 0- 0- 0- 0/ 0      
2200m 2- 1- 2-17/22 9.1% 13.6% 22.7%
2300m 0- 0- 0- 0/ 0      
2400m 3- 1- 4-14/22 13.6% 18.2% 36.4%
2500m 4- 6- 1- 5/16 25.0% 62.5% 68.8%

集計期間:2011. 3.20 ~ 2021. 3.21

 

天皇賞春の前走距離傾向が、

2000m~2200mに良績が

集中しているのに対しまして、

阪神大賞典では

2400m~2500mに良績が

集中しておることをご確認頂ける

かと存じます。

 

要するにこれが意味する事は、

 

京都3200mで求められるのは

【スピード>スタミナ】

という事でございますな。。

 

一方、

阪神3000mで求められるのは

【スタミナ>スピード】

であると考える事が出来ましょう。

 

 

つまり、この事から導かれる

ひとつの方向性と致しまして・・・

 

京都開催の天皇賞春では軽視される

・ダイヤモンドS

・ステイヤーズS

この2つの長距離重賞実績馬が

阪神開催では無視できない。

という可能性でございますな。

 

 

それでは、

以上の事を視野に入れた上で、

「血統傾向の比較」

移りたいと思いまする。

 

 

天皇賞春種牡馬傾向

 

種牡馬系統 着別度数 勝率 連対率 複勝率
Tサンデー系 7- 6- 5-45/63 11.1% 20.6% 28.6%
ディープ系 2- 2- 2-17/23 8.7% 17.4% 26.1%
グレイS系 1- 1- 0- 4/ 6 16.7% 33.3% 33.3%
SS+Lサンデー系 1- 0- 2- 9/12 8.3% 8.3% 25.0%
キングマンボ系 0- 1- 0-23/24 0.0% 4.2% 4.2%
ダンチヒ系 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0%
Dサンデー系 0- 0- 1-11/12 0.0% 0.0% 8.3%
ハイペリオン系 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0%

集計期間:2010. 5. 2 ~ 2020. 5. 3

 

阪神大賞典種牡馬傾向

 

種牡馬傾向 着別度数 勝率 連対率 複勝率
Tサンデー系 7- 6- 1-27/41 17.1% 31.7% 34.1%
ディープ系 2- 2- 3- 5/12 16.7% 33.3% 58.3%
キングマンボ系 1- 2- 0-15/18 5.6% 16.7% 16.7%
SS+Lサンデー系 1- 0- 1- 3/ 5 20.0% 20.0% 40.0%
Dサンデー系 0- 1- 1- 5/ 7 0.0% 14.3% 28.6%
Pサンデー系 0- 0- 1- 7/ 8 0.0% 0.0% 12.5%
ミスプロ系 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3%
ロベルト系 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7%
ダンチヒ系 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3%
サドラーズ系 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0%

集計期間:2011. 3.20 ~ 2021. 3.21

 

Tサンデー系とディープ系の

勝ち数・連対数はほぼ互角。

 

キングマンボ系は阪神の方が

好走する可能性が高い事がわかります。

 

 

続きまして、

京都開催の天皇賞春と、

阪神大賞典で互角の成績を残す

Tサンデー系とディープ系の

母父の傾向を比較して参りまする。

 

 

京都3200m母父馬傾向

 

 

母父馬系統 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ニジンスキー系 3- 0- 0- 3/ 6 50.0% 50.0% 50.0%
ダンチヒ系 2- 0- 1- 2/ 5 40.0% 40.0% 60.0%
プリンスリーG系 2- 0- 0- 0/ 2 100.0% 100.0% 100.0%
トゥルビヨン系 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7%
ヴァイスR系 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0%
ミスプロ系 0- 3- 2- 7/12 0.0% 25.0% 41.7%
ストームバード系 0- 1- 1- 6/ 8 0.0% 12.5% 25.0%
APインディ系 0- 1- 1- 1/ 3 0.0% 33.3% 66.7%
リボー系 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3%
フォーティーN系 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0%
ブランドフォード系 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0%
ロベルト系 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0%
グレイS系 0- 0- 1- 6/ 7 0.0% 0.0% 14.3%

父:Tサンデー系・ディープ系

集計期間:2010. 5. 2 ~ 2020. 5. 3

京都芝3200mでは、

母父がスタミナ強化血統よりも、

直線スピードや、直線スピードの

持続力を強化する役目を担う

血統が向く傾向が見て取れます。

 

 

阪神3000m母父馬傾向

 

 

 

母父馬系統 着別度数 勝率 連対率 複勝率
トゥルビヨン系 3- 1- 0- 2/ 6 50.0% 66.7% 66.7%
ミスプロ系 1- 3- 1- 5/10 10.0% 40.0% 50.0%
ヴァイスR系 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0%
ダンチヒ系 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
ノーザンD系 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
サドラーズ系 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
リファール系 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
ロベルト系 0- 2- 0- 5/ 7 0.0% 28.6% 28.6%
キングマンボ系 0- 1- 1- 1/ 3 0.0% 33.3% 66.7%
フェアリーキング系 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0%
グレイS系 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3%

父:Tサンデー系・ディープ系

集計期間:2011. 3.20 ~ 2021. 3.21

 

 

阪神芝3000mでは、

ヴァイスリージェント系と、

ミスプロ系以外は全て欧州血統が

占めております。

 

ただし、母父がミスプロ系の馬

につきましては、5頭の馬券絡み

の内3頭は欧州型マキャベリアンと、

欧州型ホークウィングでした。

 

そして母父が

ヴァイスリージェント系の場合も、

祖母の父に持久力強化の

サドラーズ系、ノーザンテースト系

を持っておりました。

 

 

少しまとめますと・・・

京都でも阪神でも、

中長距離タイプのサンデー系の血は

非常に重要ですが、阪神においては

欧州血統によるスタミナ・持久力の

強化を図られた血統であることが

モアベターであると申せましょう。

 

 

以上の事を踏まえまして、

天皇賞2021の血統傾向を

予想致しますと、以下の通りと

相成りまする。

 

 

 

天皇賞春2021の注目血統

 

父か母父が

・ディープ系

・Tサンデー系

そして、

父か母父が欧州型かミスプロ系、

ヴァイスリージェント系の場合は、

祖母の父が欧州型であること。

 

今年該当するのは・・・

 

【父か母父がディープ系】

・アリストテレス

・ディープボンド

・ディアスティマ

・ナムラドノヴァン

・マカヒキ

・メイショウテンゲン

・ワールドプレミア

 

ここでひとつ

ディープ産駒・エピファネイア産駒が

G1レースで3着以内に好走する場合の

前走着順について面白いデータが

ございますのでご紹介しておきまする。

 

それはどちらも、

「前走で連対していた」

というのがG1における好走条件

となっております。

 

『ディープ産駒は勢いが重要』

と言われるゆえんでございますな。

 

これに思いっきり

引っかかってしまうのが、

上位人気に支持されそうな

 

・アリストテレス

父:エピファネイア

母父:ディープインパクト

 

両親揃って「前走連対」が

G1での好走要件でございます。

 

また、以下の3頭も

前走が3着以下のディープ産駒でございます。

 

・マカヒキ

・メイショウテンゲン

・ワールドプレミア

 

 

【父か母父がTサンデー系】

・オーソリティ(父オルフェーヴル)

・オセアグレイト(父オルフェーヴル)

・ゴースト(父ハーツクライ)

・ディバインフォース(母父ゼンノロブロイ)

・メロディレーン(父オルフェーヴル)

・ユーキャンスマイル(母父ダンスインザダーク)

 

この中で、オルフェーヴル産駒については

ディープ産駒同様に、G1での好走要件は

「前走3着以内」でございまする。

 

これはディープ産駒よりも

さらに明確な傾向でありまして、

前走4着以下だったオルフェーヴルの

産駒が、G1レースで3着以内に

好走した例はゼロなのでございます。

 

この条件に抵触する

オルフェーヴル産駒は、

 

・オセアグレイト

・メロディーレーン

 

この2頭が該当致しますな。

 

 

以上の事から、

天皇賞春2021の注目血統馬は

 

・ディープボンド

・ディアスティマ

・オーソリティ

・ゴースト

・ディバインフォース

・ナムラドノヴァン

・ユーキャンスマイル

 

 

この中で人気になりそうな

・ディープボンド

 

父のキズナは天皇賞春で

2度1人気を裏切っておりました。

 

そして本馬の母・祖母・曾祖母全てが

スプリンターでございましたので、

菊花賞でも阪神大賞典でも、

まさか好走できるとは考えて

おりませんでした(*_ _)

 

しかし、母父のキングヘイローは

凱旋門賞と、英国のマイルG1、

英国の2400mのG1を勝った

距離適性の幅が非常に広い競走馬、

ダンシングブレーヴの産駒。

おそらく、その影響を強く受けて

生まれて来たのでございましょう。

 

たとえ1番人気に支持されても

軽々に扱う訳には参りませぬな。

 

 

穴で面白そうなのは・・・

 

雨の影響を受けた馬場になれば、

ワークフォース産駒の

・ディバインフォース

 

ワークフォース産駒は、

重い馬場での距離延長で

バンバン穴を出す種牡馬ですな。

 

母父ゼンノロブロイも

長距離適性の高いTサンデー系種牡馬。

 

今年の天皇賞春には、

G1ホースが2頭しか出ておらず、

1頭は既に終わった感満載のマカヒキ。

 

もう1頭は菊花賞馬ワールドプレミア。

 

ワールドプレミアは母父が

独国のダービー血統アカテナンゴで、

これは広く直線の長いコースで

脚を溜めて直線で弾ける血統ですな。

 

京都外回り開催の天皇賞春なら

迷わず本命候補でございましたが

内回りコースとなると、適性は

相当に下がりましょう。

 

能力的にはメンバー上位は

間違いの無い所なので、

「消し!」( `ー´)ノポイッ

とは参りませぬが、あまり信用

出来ぬと考えております。

 

という訳で、格上挑戦の

ディバインフォースでも、適性が他馬を

上回ればチャンスがありそうですな。

 

 

その他の注目馬は

こちらに馬名を書いております。

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