ここまでのユニコーンＳのレポートで、
とっても大事なことを取り上げておりませなんだ(*_ _)
それは、初ダート参戦馬の評価について。
今年の該当馬は、
①ワイドファラオ
⑨ロードグラディオ
この２頭でございますな。
拙者なりに分析した結果を
ここに書き留めておきますれば、
お時間のある時にお立ち寄りを(*_ _)
①ワイドファラオ
前走は芝のＧ１ＮＨＫマイルＣで０秒４差の９着。
２走前には、芝のＧ２ニュージーランドトロフィーを
鮮やかに逃げ切り勝ち。
ヘニーヒューズ産駒のＪＲＡ勝ち数シェアは、
通算１５３勝のうち、９０％の１３８勝がダート。
血統から考えれば、ヘニーヒューズ産駒が
芝重賞を勝つのは凄い事で、芝重賞勝ちは
アジアエクスプレス、ヘニーハウンド、
そしてこのワイドファラオの３頭のみ。
ただ、アジアエクスプレスもヘニーハウンドも、
初めてのダート参戦では着外に散っておりますなぁ・・・
父 ヘニーヒューズ（米国型ストームバード系）
父評価 Ｂランク
配合評価 Ｃランク
牝系ファミリーの芝・ダート賞金シェア
芝６７％：ダート３２％：障害１％
近親に東京ダ１６００ｍ重賞活躍馬はおらず、
重賞好走は殆どが芝でのもの。
配合は「米国型×Ｐサンデー系」で、
レースの好走傾向の配合パターンには
当てはまっておりますな。
１枠１番は、東京ダ１６００ｍでは不利枠。
スタートが速いタイプでございますれば、
砂を被るリスクは低くなりましょうが、
これまでの芝のレースとは比べ物にならない
速い流れになる事も十分考えられますな。
スッと出て、流れに負けずに前に行ければ、
雨で脚抜きの良い馬場ならば粘り込みも。
と言ったところでございましょうか。
なかなかに凛々しい男前でございますが、
拙者は軸には考えておりませぬ。
ロードグラディオ
蹄が厚底で、砂はイケル口かも・・・
予想人気が１０番人気あたりで、
過去１０年のレース傾向から申せば「無い」感じ。
しかし、データは所詮データで
いつかはブレイクするものでござれば、
あまり捉われずに判定を下しとうございます。
この馬の最大のセールスポイントは「お母さん」。
母シンメイフジは、新潟２歳チャンピオンで、
初ダートとして参戦した交流重賞「関東オークスＧ２」
を快勝しておる「両刀使い」でございます。
その関東オークスで手綱を取ったのは、
今回この馬に騎乗する内田殿で、これは
なんともロマンでございますなぁ。
祖母はチューリップ賞２着、
オークス４着のレディミューズ。
曾祖母はマイルチャンピオンシップ勝ち馬
シンコーラブリーと、中々の牝系出身。
さらに近親に、武蔵野Ｓ２着馬のクイーンズサターン。
他には母以外にダート重賞活躍馬は出ておりませぬが、
なにやら期待させられてしまうではございませぬか。
父 キングカメハメハ
母父 フジキセキ（Ｐサンデー系）
という配合で、レースの好走配合である
「ミスプロ系×Ｐサンデー系」
父評価 Ｂランク
配合評価 Ｂランク
配合評価はワイドファラオよりもこちらが上。
ちなみに、重馬場になれば、
父評価はＡランクに上がりまする。
まとめ
前走芝で今回が初ダートだった馬の
馬券絡みが過去１０年で一度も無いのは、
ダート適性の有無よりも、レースペースの
激変に馬がついていけない。
と言うのが最たる理由ではないか？
と拙者は愚考致しております。
そもそも近代競馬の芝のレースは、
短距離戦は別として、マイル以上の距離では
前半で脚をためて、最後の３ＦでＭＡＸスピードを競う。
という競技になっております。
ダート戦のような、
前半から砂を被らないポジションの奪い合いで、
ガンガンにペースが上がるレースとは、求められる
適性が真逆となりましょう。
つまり、初ダート馬を狙うのであれば、
芝の「溜めてからの切れ味勝負」に適性が無く、
完敗してきたようなタイプを狙うのが正解。
ではなかろうかと存じまする。
結論付けますれば、
買うのであれば⑨ロードグラディオ。
こちらでございましょうなぁ。
それでは皆様、良い週末を。
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