今週は春のマイル王決定戦「G1安田記念」が
日曜東京11R芝1600mで行われます。
過去10年間に1番人気馬が勝ったのは
2013・2014・2015年の3度だけで、
7人気~9人気の人気薄が4勝を挙げる波乱傾向のあるG1レースです。
一般的に、安田記念は「流れに乗れる」という事が
重要なポイントとして挙げられております。
そして過去のデータからもそれはある意味で正しいのですが、
もっと掘り下げますと、「前走距離と脚質」に大きな傾向が
見られる事が分かります。
ここでは、その傾向を重視して、
人気になりそうな危険な人気馬。
さらには人気にはなりそうもないけれど
警戒が必要な馬に迫って参りたく存じまする。
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安田記念ってどんなレース?
安田記念はマイルG1ですが、中距離型のマイラーよりも、
スプリント適性が高いマイラーの方が強いレースです。
その理由は・・・
・スローペースになりにくい為。
つまり、前半から流れが速くなるため、
中距離型マイラーでは、その流れに
ついて行けず、脚もたまらない。
という事でございます。
前走距離と脚質の関係
その傾向の裏付けとして、
「前走距離」に大きな傾向が見られます。
↓↓↓
ご覧のように、前走が1400m以下だった
「今回延長」の距離ローテの馬が
勝率、連対率で大きくリードしております。
つまり、前走で「速い流れを経験してきた馬」が
流れに乗りやすいレース質である事が伺えます。
一方で、前走と同距離(1600m)だった馬の場合
・前走の3コーナーを5番手以内で通過していた。
・1400m以下の重賞で連対実績があった。
・前走で速い流れのマイル戦を勝っていた。
この3タイプしか過去5年間では馬券になっておりません。
そして、今回が前走より距離が短くなる馬の場合、
過去10年で勝ち馬は1頭しか出ておらず、
馬券になった馬は3人気以内の上位人気馬か、
人気薄の場合は過去にも安田記念で好走していた
リピーターに限られます。
安田記念2021特別登録馬の距離ローテ
今年の安田記念に出走登録している
各馬の距離ローテは以下の通りになります。
距離延長ローテ
・インディチャンプ(リピーター)
・ラウダシオン
同距離ローテ
()内の数字は前走の3角通過順位です。
・カテドラル(13)
・カラテ(5)
・ギベオン(7)
・グランアレグリア(9)リピーター(別格)
・ケイデンスコール(8)
・シュネルマイスター(9)
・ダイワキャグニー(5)
・トーラスジェミニ(2)
距離短縮ローテ
・カデナ
・サリオス(上位人気想定)
・ダノンキングリー
・ダノンプレミアム
過去の傾向からは、太文字表記の馬に
チャンスが大きいと思われます。
前走馬体重も重要です
安田記念は大型馬が強いレース。
牡馬の場合は前走馬体重480キロが
ひとつの節目となりますな。
↓↓↓
安田記念 前走馬体重別集計
前走馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
420~439kg | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
440~459kg | 0- 0- 1- 4/ 5 | 0.0% | 0.0% | 20.0% | 0 | 136 |
460~479kg | 1- 0- 2- 28/ 31 | 3.2% | 3.2% | 9.7% | 61 | 24 |
480~499kg | 4- 2- 2- 33/ 41 | 9.8% | 14.6% | 19.5% | 209 | 99 |
500~519kg | 2- 4- 4- 35/ 45 | 4.4% | 13.3% | 22.2% | 23 | 118 |
520~539kg | 1- 1- 0- 11/ 13 | 7.7% | 15.4% | 15.4% | 95 | 61 |
540~ | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
集計期間:2011. 6. 5 ~ 2020. 6. 7
限定条件:牡・セン馬のみ
このように、前走馬体重480キロ以上
520キロ未満というのがゴールデンゾーン。
これらのことから、安田記念2021の
不安材料を持つ人気馬は・・・
・インディチャンプ
リピーターですが、前走馬体重が不足している事と、
既にピークを過ぎてしまっている可能性を
考えますと、馬券の中心には据えたくありませぬな。
・サリオス
このレースで実績の薄い距離短縮ローテに加え
大型すぎるのも加点材料にはなりませぬ・・・
また、サラキアの半弟であり、父がハーツクライ
と言う事から、スプリント適性は期待しづらく、
成長曲線も姉より遅咲きになる可能性もございますな。
ハーツクライ産駒の牡馬は2歳が1度目のピークで、
その後しばらくはパフォーマンスを落としますが、
4歳春から5歳の春にかけて完成する傾向があります。
半姉サラキアが5歳の夏以降に本格化した事を考えますと
一般的なハーツクライ牡駒よりも、完成期が遅れる可能性は
考えておいた方が良いかも知れませぬ。
安田記念2021の注目穴馬
前走距離と脚質、前走馬体重から
この2頭を穴候補として注目しております。
・※※※※※※※
左回り巧者で先行力があり、馬体重もゴールデンゾーン。
・※※※※※※※
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父は母系からスプリント適性を補完されており
安田記念も勝っております。
母父も祖母の父もサンデー系種牡馬と相性の良い
スピード強化効果が高い血統であります。
2頭の馬名はこちらに書いております
↓↓↓