先週の重賞は2鞍が開催されました。
どちらのレースも、秋のクラシックへのトライアル。
日曜阪神ではG2ローズステークス
月曜中山ではG2セントライト記念
それぞれ本番へのチケットを手にした各馬の、
本番での好走の可能性も含め、両レースを振り返りまする。
1番人気でEZ-WIN評価1位のダノンファンタジーが
レコードタイムでビーチサンバとウィクトーリアを
外から差し切りクビ差で優勝。
休み明け初戦だった3頭ともに
同タイムのレコード駆けとなり、
レース後の状態や、次走への反動が心配されますなぁ。
また、過去10年、
毎年「前走条件戦組」が馬券になっていた
このレースですが、今年は「前走オークス組」が独占。
掲示板に載ったのも、4着までが前走オークス組で、
5着にも前走重賞だったメイショウショウブ。
前走条件戦組の激走に賭けた拙者は、
もちろん玉砕でございました(*_ _)
積極策を取る馬がおらず、
スタート直後はダノンファンタジーが
好スタートを決め一旦先頭に立ちましたが、
3コーナーまでに目まぐるしく先頭が入れ替わり
結局、3角先頭はスイープセレリタス。
壮絶な先手の譲り合いの結果、
レースのペースはRP指数56.3のスローペース。
4角を先頭で通過したビーチサンバの上りが
3F33秒4というタイムで、それらを中段に控えて
4角5番手から差し切ったダノンファンタジーが、
上り3F最速の33秒1という高速上り。
春の実績上位馬を超えるような成長を見せた
前走条件戦馬はおらず、上位3頭の強さばかりが
際立つようなレースでございましたな。
次走注目馬と言える馬が見つけられず、
ここでは秋華賞への優先出走権を手にした
・ダノンファンタジー
・ビーチサンバ
・ウィクトーリア
について、京都芝2000m内回りコースへの
血統面での適性を分析しておきまする。
父 ディープインパクト
母父 グレイソヴリン系(フォルティノ系)
ディープ産駒の京都芝2000m戦績
着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
8- 3- 5-27/43 | 18.6% | 25.6% | 37.2% |
集計期間:2014. 5.11 ~ 2019. 5.25
母父がグレイソヴリン系の馬のコース成績は
着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1- 1- 1-12/15 | 6.7% | 13.3% | 20.0% |
集計期間:2014. 5.11 ~ 2019. 5.25
フォルティノを経由するグレイソヴリン系は
複勝率33%で、馬券になった3頭は、全てフォルティノ系。
阪神芝1800mでの母父フォルティノ系の戦績が、
複勝率17.6%という事を考えれば、京都2000mへの
コース替わりはプラス材料と申せましょう。
ただ、ディープ産駒の京都2000mにおける
距離ローテ成績が、前走1800mからの延長ローテでは、
複勝率が22.7%とコース戦績の複勝率37%に比べて
大幅にダウンするのは、今回の休み明けレコード駆けとあわせて
少なからぬ不安材料と考えられましょう。
父 クロフネ
母父 サンデーサイレンス
近5年のクロフネ産駒の京都芝2000m戦績は0/4で複勝率0%
ヴァイスリージェント系としてみても0/5でやはり0%
過去に京都芝G1で馬券になったのは
ホエールキャプチャの3着が唯一。
ただし、牝系ファミリーの京都芝2000mは・・・
近親馬京都芝2000m
着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3- 1- 4- 5/13 | 23.1% | 30.8% | 61.5% | 275 | 255 |
集計期間:2012.11.10 ~ 2018.10.13
前走1800mからの延長ローテでは
近親馬前走距離別集計
着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
2- 1- 4- 2/ 9 | 22.2% | 33.3% | 77.8% | 91 | 322 |
集計期間:2012.11.10 ~ 2018.10.13
ふむ・・・
あると思います。
父 ヴィクトワールピサ
母父 ミスプロ系
母ブラックエンブレムは秋華賞馬。
ヴィクトワールピサ産駒の京都芝2000m戦績は・・・
着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3- 10- 5- 33/ 51 | 5.9% | 25.5% | 35.3% | 20 | 72 |
集計期間:2015.10.10 ~ 2019. 5.26
ヴィクトワールピサ産駒のパールコードは
2016年の秋華賞2着馬でございますな。
1800mから2000mへの延長ローテは
本馬自身が重賞勝ちでクリア済み。でございますな。
今回の3頭の中では、最有力ではなかろうかと存じまする。
前日のローズSに続いて、またも1番人気が優勝。
EZ-WIN評価1位の拙者の本命馬
サトノルークスは、8番人気の低評価をくつがえし2着。
3番人気のザダルが3着。
先々週に引き続き、
またもEZ-WIN評価上位4頭のボックスで
馬連 4530円
ワイド 1500円
810円
2340円
3連複 10190円
万馬券ゲットと相成りました。
先手を取ったのは⑭アトミックフォース
2番手に17番ナイママが続き、リオンリオンは
3番手に控える競馬で、前半1000mは
重馬場としてはやや速い59秒8というラップ。
RP指数は49.9でほぼ平坦ラップのミドルペース。
結局は、道中で内ラチ沿いをロス無く回って来た馬の
馬券圏内独占と言う結果で、外を回した中では、
⑯ルヴォルグが最先着でございました。
今回最も強い競馬をしたのは、
内有利馬場で8枠に入る不利があった
⑯ルヴォルグでございましょうか。
そのルヴォルグは、直線半ばまでは一気に
突き抜けるかと思えるほどの勢いでございましたが、
最後は前と同じ脚色になり追撃届かずの4着まで。
5着のニシノデイジーは、4角14番手から
大外を回しての上り最速と、力上位の証明をして見せました。
外差しの決まる馬場であれば、馬券圏内に届いておったでしょう。
今回、優先出走権を手に入れた3頭について、
本番の菊花賞での好走の可能性について触れておきまする。
まず、根本的にセントライト記念組は、
菊花賞では振るわず、過去10年で51頭が出走し、
馬券になったのは5頭のみ。
そのうちの1頭はキタサンブラックで、
これは別格でございますなぁ。
父 ルーラーシップ
母父 クロフネ(ヴァイスリージェント系)
ルーラーシップ産駒では、キセキが菊花賞優勝。
母父がヴァイスリージェント系の馬は
京都3000mでは、万葉Sを含めても
馬券絡みはありませぬな・・・
また、セントライト記念組で
菊花賞で馬券になったのは父がサンデー系かロベルト系。
父キングマンボ系は5頭が出走して全滅。
牝系ファミリーでは、トゥザワールドが
セントライト記念2着から出走しましたが、
2番人気16着と惨敗しておりますな。
良血馬ではありますが、菊の舞台では
少々買いづらいイメージでございますなぁ。
父 ディープインパクト
母父 サドラーズウエルズ
母父にサドラーズウエルズを持つ馬は
菊の舞台では活躍で来ておりませぬなぁ。
牝系ファミリーの賞金シェアTop3は
1400m:28%
1800m:27%
2200m:19%
という非根幹距離ファミリーで、
距離が延びるにつれて成績が落ちていく傾向。
クラシックには縁遠い一族でございますな。
また、セントライト記念のレース後の騎手コメントは
↓↓↓
2着 サトノルークス(川田将雅騎手)
こういう馬場は得意ではありません。
体重は変わっていませんが、馬は成長してくれています。
目いっぱい走ってくれました。
現状距離は長くならないほうがいいですが、
成長して更にいい走りを見せてほしいです。
父 トーセンラー(ディープ系)
母父 キングマンボ系
父トーセンラーは、セントライト記念から
菊花賞に参戦し、3着に入線した数少ない1頭。
配合自体が先例が無い上に、
牝系ファミリーに活躍馬が居ないため、
判断が難しいところでございますが、
父の経歴からは押さえるべきなのでございましょうなぁ。
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