富士SがG2に昇格して今年が4年目でございます。
過去3年の3着以内馬9頭の内、
7頭はグレイソヴリンかブラッシンググルームの血を
保持する馬でございました。
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ちなみに・・・
G3時代の血統傾向は、同じコースで2月初旬に行われる
G3東京新聞杯と同様にデインヒルの血がスパイス血統で、
配合的にも、母父に直線スピード強化血統を持つ馬が主流でございました。
この血統傾向の変化は、富士SのG2昇格により、
G1マイルCSへの有力なステップレースとなった事で
レースレベルが上がった事が最大の原因と考えております。
それにより、母系に求められる役割が
「単なる直線スピードの強化」では足りず、
「持久力の補完」と言う役割が重要になった
という事でございましょう。
言いかえますれば・・・
G3東京新聞杯とG2富士Sの好走血統は
全くリンクしないという事になりますな。
実際、過去3年のG2富士Sで、
3着以内に好走した9頭の中には、
東京新聞杯で3着以内に好走した馬は
1頭も含まれておりません。
むしろ、適性がリンクするのは
G1NHKマイルカップの方でございますな。
G2に昇格してからの富士Sは、
G1級の能力が無ければ勝てない程に
レースレベルが高くなったという事でございます。
その裏付けとして、ココを勝った3頭は、
その後にG1ホースになっております。
・イルーシヴパンサー
・ナミュール
・レッドモンレーヴ
父:ロードカナロア
母父:ディープインパクト
祖母父:トニービン
曾祖母父:ノーザンテースト
エアグルーヴ牝系の出身馬。
G2昇格後の富士Sに有効な血統の詰め合わせ配合馬。
気難しい所があり、連続好走が出来ておりませんが、
前走は距離短縮好走直後の距離延長と言う
不利な距離ローテでのG1初挑戦。
それでも、2着馬に0秒4差なら御の字!
得意の舞台と、メンバー弱化で
前進必至でございましょう。
・マテンロウオリオン
母系にグレイソヴリンとブラッシンググルーム。
G1NHKマイルの2着馬(勝ち馬と同タイム)で、
G1NHKマイルと、G2富士Sは好走馬がリンクしやすく、
今回はチークピーシーズを装着しての出走。
鞍上がノリさんから、田辺Jに替わりますが、
追い切りにはノリさんが跨っており、
「チークいいね」とコメント。
適性が合いそうなレースに、
新たな装具と新たな騎手で一変も。
G2富士Sのお手本のような血統馬。
母父は米国のマイルG1を2勝。
初めてのマイル戦になりますが、
牝系ファミリーは、1400m~1600mで穴をあける一族。
加齢とともに体型が短距離向きに変わってきており、
距離短縮での変わり身に最大の警戒を。
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