今週の土曜阪神メインレースは、
「桜花賞トライアル」G2チューリップ賞が開催されます。
毎年のことながら、
ここを叩き台と考えての仕上げで臨む
「ゆとりある陣営」
と、桜花賞出走権獲得にほぼメイチ仕上で臨む
「背水の陣の陣営」
この2種類の陣営が激突する舞台。
昨年は堅い決着でございましたが、
例年は伏兵が、少なくとも1頭は馬券になるレース。
今年のレースを血統分析・脚質分析・過去の傾向と
照らし合わせて分析を進めて参りまする。
阪神1600m外回りコースが舞台。
ここでは概要を皿っとじゃなくてサラッとおさらいを。
なお詳細なコースデータは、
↓↓↓
でご確認下さいませ(*_ _)
直線が長いコースという事で、
基本的には、近走で上り3Fタイム順位が
メンバー上位であった馬が強いコース。
血統面では、サンデー系の主流血統と
キングマンボ系が強い「根幹距離」の
主流コースならではという誠に面白みのない傾向。
唯一、穴馬に繋がりやすいのが
「距離ローテ」
と言う事でございましょうか。
「前走と比べて今回の方が距離が長くなる」
これを延長ローテと呼んでおります。
競走馬は、これから走る距離を
まったく理解しておりませんので、
前走と同じ感覚(ペース)で走りたがります。
人でも、高速道路をスムーズに走るのは快適ですが、
混み始めてペースが落ちるとイラっとする方も
多いのではございますまいか?
拙者はイライラするタイプでございます・・・
馬も同じでございますな。
「距離が延びるから道中はゆっくり走る」
こんな理屈は馬には分かる由もなく、
ペースを上げたがって「引っかかってしまう」
これを制御するのは騎手の仕事ですが、
素直な気性の馬ばかりでは無く、
「我の強いタイプ」も多くおりまする。
型にはめられるのを嫌がって、それを
厳しく制御しようとすると、やる気スイッチが
OFFになってしまう馬も沢山おりますな。
なので、人気になりにくいローテが
「延長ローテ」という事になりまする。
しかし、血統から遺伝的に「延長を好む」馬も居り、
そういうタイプをうまく見つけられればお金になります。
種牡馬では、ハーツクライ・ハービンジャー
等が距離延長を好む産駒を多く出す傾向がございます。
ただ、ハーツクライやハービンジャーの
産駒全てが延長ローテを好むかと言えば、
決してそうではございませぬ。
重要なのは「牝系一族の傾向」
であると拙者は考えておりまする。
ここでは今年出走する各馬の「距離ローテ」
を含め、コース適性・クラス適性について
牝系ファミリーの適性を分析して参りまする。
なお、牝系ファミリーとは、
分析対象になる馬の3代さかのぼった母系、
つまり「ひい婆ちゃん」から派生した一族
の事を意味しております。
平たく言えば「近親」と同じ意味でございますな。
また、牝系のクラス適性と申しますのは、
そのファミリーがどのクラスまで通用しておるか?
という事を意味しておりまして、拙者の場合は
これを「牝系のスケール」と呼んでおりまする。
※予想人気はnetkeiba.comを参考にしておりまする
・予想人気 8番人気
・牝系スケール 重賞級
・1600m適性 勝率16% 複勝率48%
・阪神適性 勝率0% 複勝率37%
・延長適性 勝率10% 複勝率46%
・父 ハーツクライ
阪神と言う舞台は若干苦手な印象ではございますが、
距離延長は得意分野で、距離もマイルから2000mが主戦場。
クラスも足りる家系で、父もハーツクライであればコース適性は
高く、延長ローテへの適性も高い種牡馬でございますれば
穴馬候補の1頭にしておきまする。
・予想人気9番人気
・牝系スケール OP特別級
・1600m 勝率6% 複勝率18%
・阪神コース 勝率5% 複勝率25%
・阪神1600 勝率0% 複勝率25%
・同距離 勝率9% 複勝率21%
・父 ヴィクトワールピサ
全体的に複勝率の低い一族ながら、
コースとしては阪神で最もパフォーマンスが
あがる一族でもございますな。
父ヴィクトワールピサのコース適性は高く、
何かに恵まれれば3着に紛れ込んで来る可能性も。
3連系の3列目押え評価。
・予想人気2番人気
・1600m 勝率43% 複勝率57%
・阪神 勝率27% 複勝率36%
・阪神1600 勝率40% 複勝率60%
・同距離 勝率33% 複勝率56%
・父 ディープインパクト
・半姉 ソウルスターリング
スケールはG1級で、同距離ローテが
もっとも成績が安定するローテでございます。
レース間隔も最もパフォーマンスが上がる
傾向の有る短期休養明けという事で、
優勝馬の有力候補でございましょう。
・予想人気7番人気
・牝系スケール OP特別級
・1600m 勝率14% 複勝率46%
・阪神コース 勝率22% 複勝率57%
・阪神1600 勝率25% 複勝率50%
・同距離ローテ 勝率25% 複勝率54%
・レース間隔 勝率12% 複勝率29%
・父 ダイワメジャー
牝系のスケールが重賞ではやや足りないものの、
父がダイワメジャーならば侮れない存在でございましょう。
休み明けは割引対象のファミリーでございますれば、
強気では推せませぬが、調教の動きはまずまずなので
穴馬候補に加えておきまする。
ファミリーと呼べる馬は3頭しか居らず、
この馬の実績が全てでございましょう。
残念ながら絶対に要ります。
この馬もファミリーと呼べる馬が少なく、
自身の戦績と全姉の戦績がほぼ全て。
・予想人気3番人気
・スケール OP特別級
・1600m 勝率20% 複勝率60%
・阪神コース 初出走
・同距離ローテ 勝率50% 複勝率50%
・父 ディープインパクト
阪神コースに実績が無いので判定は困難でございますが、
コースの血統傾向には見事にマッチしております。
全姉はOP特別3着が2回で、これが最高クラス。
母も祖母も日本で出走経験が無く、クラス判定も
なかなかに難しゅうございますな。
ディープ産駒のコース適性は、京都マイルと
阪神マイルは、ほぼ同じ成績でございますれば、
3着には来てもおかしくはございますまい。
・予想人気6番人気
・スケール G1級
半姉にローブディサージュ(G1阪神JF勝ち)。
父がロードカナロアに替わる分、この馬の方が
期待出来そうに思えてしまいますなぁ。
・1600m 勝率7% 複勝率32%
・阪神コース 勝率13% 複勝率25%
・阪神1600 勝率23% 複勝率31%
・同距離ローテ 勝率6% 複勝率21%
・父 ロードカナロア
一族から京都マイルで勝った馬は出ておらず、
阪神へのコース替わりはプラス材料でございましょう。
この馬自身も、姉も阪神1600mに勝ち鞍が有り、
それもG1でのものという事になれば適性の高さには
胸を張れるものがありましょうな。
距離ローテについては、同距離ローテが最も
成績が悪く、距離に変動が有った方が走るという
変わった傾向の有る一族でございますな。
それでも、前走よりは出来は良さそうでございますれば
好走に期待しとうございます。
・予想人気4番人気
・スケール 近親は芝では500万で頭打ち。
ただ、自身が重賞2着馬。
・1600m 勝率7% 複勝率53%
・阪神コース 勝率0% 複勝率29%
・阪神1600 勝率0% 複勝率33%
・同距離ローテ 勝率5% 複勝率26%
一族の勝ち星シェアはダートに傾いており、
芝血統という訳ではなさそうでございますな。
また、中央開催場の芝コースに勝ち鞍が無く、
芝はローカル向きと言う印象でもございます。
さらに、中央開催場では、
京都 0- 4- 3- 8/15 0.0% -26.7%- 46.7%
阪神 0- 1- 1- 5/ 7 0.0% -14.3%- 28.6%
このように京都の方が圧倒的に成績が良く、
阪神コースは苦手な部類。
その上、もっと言えば
今回のメンバー構成では、速い上り脚の使えない
先行馬には厳しい展開になりそうで、阪神では
新馬戦ですら、追込んで上り最速をマーク出来ず、
いまだに未勝利をさまよっているオメガハートクインの
逃げに屈しており、また前走はG1とは言え14番人気馬に
後ろから交わされておるように、阪神マイルへの適性の
低さは明白でございましょう。
デイリー杯2着の実績馬ではございますが、
少々過剰人気の感が強く、拙者は「消して妙」
という結論を出しております。
以上、チューリップ賞の診断結果でございました。
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