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「血統馬券の参考書」紹介欄に
本命候補を書いております。
無論アーモンドアイではありませぬ。
今回のG1レポートは、天皇賞秋に出走する各馬の
血統・レース適性を人気順に診断して参りまする。
天皇賞秋予想の御参考となりましたら光栄の至り(*_ _)
ただしアーモンドアイに関しましては、昨年の勝ち馬でもあり、
今更拙者がうんちくを垂れる余地はございますまい・・・
父は欧州レッドゴッド系(ブラッシンググルーム系)のバゴ。
バゴの母父は欧州型ノーザンダンサー系ヌレイエフ。
ブラッシンググルーム系の血は、タフなレースでもくじけずに頑張る血。
ヌレイエフはパワー寄りの血で、母系に入る事でパワーに加えて
スピードを補完する非常に優秀な血でございますな。
バゴ産駒の特徴は、1600mと2000mに良績が集中しております。
↓↓↓
【種牡馬:バゴ 距離別集計】
距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1400m | 8- 13- 9-138/168 | 4.8% | 12.5% | 17.9% | 61 | 89 |
1500m | 0- 0- 1- 10/ 11 | 0.0% | 0.0% | 9.1% | 0 | 13 |
1600m | 16- 21- 19-209/265 | 6.0% | 14.0% | 21.1% | 49 | 63 |
1700m | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
1800m | 7- 12- 13-178/210 | 3.3% | 9.0% | 15.2% | 80 | 65 |
1900m | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||||
2000m | 21- 17- 16-188/242 | 8.7% | 15.7% | 22.3% | 127 | 110 |
2100m | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||||
2200m | 4- 0- 6- 38/ 48 | 8.3% | 8.3% | 20.8% | 97 | 148 |
集計期間:2011. 6.19 ~ 2020.10.25
これを東京2000mに限定しますと・・・
場所 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
東京 | 3- 2- 3- 11/ 19 | 15.8% | 26.3% | 42.1% | 146 | 176 |
集計期間:2011.10. 9 ~ 2020.10. 3
この通り非常に優秀な成績を残しております。
また、芝2000m戦に出走するにあたっての
距離ローテは「距離短縮」が最も優秀で、
単勝回収率の高さが目を引きますな。
↓↓↓
前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
今回短縮 | 5- 3- 1- 20/ 29 | 17.2% | 27.6% | 31.0% | 367 | 121 |
集計期間:2011.10. 9 ~ 2020.10. 3
クロノジェネシス自身、
2000mに距離短縮で出走したのは・・・
G1秋華賞 1着
G1大阪杯 2着
どちらもG1で「2戦2連対」
また、ノーザンファーム生産育成のバゴ産駒は、
4頭しか居りませんがその好走率は異常なほど高いのでございます。
↓↓↓
【種牡馬:バゴ/生産者:ノーザンファーム】
馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
クロノジェネシス | 6- 2- 2- 1/11 | 54.5% | 72.7% | 90.9% | 223 | 170 | |
ブラックバゴ | 4- 2- 2-20/28 | 14.3% | 21.4% | 28.6% | 120 | 81 | |
ステラヴェローチェ | 2- 0- 0- 0/ 2 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 445 | 150 | |
エクザルフ | 1- 0- 1- 0/ 2 | 50.0% | 50.0% | 100.0% | 255 | 115 |
集計期間:2014. 9.14 ~ 2020.10.24
ブラックバゴは、高齢になっても使われ続けているため、
年々数字は悪化しておりますが・・・
「生産馬に未勝利馬がいない」
これはかなり凄い事でございます。
バゴを種牡馬として社台グループが所有しておれば
ディープインパクトやキングカメハメハと肩を並べるような
種牡馬になっていたのではないかと、非常に残念でございますなぁ。
また、欧州血統だけに成長曲線が穏やかで、
2歳戦から結果は出しますが3歳で少し低迷期を迎え、
4歳から5歳で全盛期を迎えますな。
↓↓↓
種牡馬戦歴(319頭)・種牡馬:バゴ 年齢別集計
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
2歳 | 31- 50- 28- 355/ 464 | 6.7% | 17.5% | 23.5% | 63 | 81 |
3歳 | 24- 27- 42- 480/ 573 | 4.2% | 8.9% | 16.2% | 112 | 90 |
4歳 | 13- 16- 10- 133/ 172 | 7.6% | 16.9% | 22.7% | 198 | 87 |
5歳 | 10- 4- 11- 88/ 113 | 8.8% | 12.4% | 22.1% | 181 | 96 |
6歳 | 1- 1- 4- 25/ 31 | 3.2% | 6.5% | 19.4% | 35 | 125 |
集計期間:2011. 6.19 ~ 2020.10.25
限定条件:芝のみ
決してベストとは言えない
非根幹距離2200mのG1宝塚記念で
牡馬を一蹴したことも、充実期を迎えている証でございましょう。
アーモンドアイの父ロードカナロアは
現役時代に指数的なピークを迎えたのが
5歳春の安田記念でございました。
アーモンドアイのピークがいつか?
これによって今回の天皇賞の結果が変わるのではないでしょうか。
さて、お話を血統に戻しまする(*_ _)
クロノジェネシスの母父は、
米国型ノーザンダンサー系の
クロフネ(ヴァイスリージェント系)
クロフネの血を引く牝馬は、
東京コースのスピードレースに非常に強く、
それが、重い欧州血統の父にスピードを
補完しておるのでございましょう。
母系も優秀で、母の全姉は
重賞4勝・G12着3回のフサイチエアデール。
従兄弟にはG1朝日杯勝ち馬フサイチリーシャルと、
重賞2着4回のビーチサンバ。
そして半姉にG1ヴィクトリアマイル勝ちのノームコア。
その牝系ファミリーの中でも
クロノジェネシスが最強でございましょう。
天皇賞秋はマイラーに近い
スピード能力を求められるレース。
よって、好走馬の大半が、
1800m以下の重賞実績馬でございました。
クロノジェネシスはマイル重賞勝ち馬。
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負けても負けても常に人気になる不思議な馬でございますなぁ。
何やらサトノダイヤモンドにイメージが重なりますが・・・
しかし、ダノンキングリーはここまでG1未勝利。
そしてOPクラスに上がって以来、勝ち鞍は1800mのみ。
もはや完全な「非根幹距離G2ハンター型ディープ産駒」
3歳クラシックを賑わわせた「母父米国型ディープ産駒」
これは古馬になってG1で馬券になれない典型例でございますな。
ダノンキングリーの場合、3代以内の母系は全てが米国型血統。
米国型血統を持たせることにより、
早熟化を図りダービーに間に合う
ディープ産駒を生産するのが現代の生産者事情。
コントレイルも母父米国型ミスプロ系で、
祖母の父はダノンキングリーと同じく
米国型インリアリティ系の配合。
3歳春には高い完成度を得られる代わりに、
失うものは「成長力」でございまする。
それゆえに、4歳夏以降は加速度的に衰えが進む傾向があり
2度とG1で馬券に絡めない「血の宿命」を背負う訳でございますな。
米国型血統は、完成を早める代わりに、
トップスピードに必要な「しなやかさ」を
早い時期から奪い、俗に言う「馬が硬くなる」状態に。
そうなると、ダート戦向きの
「米国型本来の姿」
に変り果てるのでございます。
若いころから根幹距離では勝ち切れず、
4歳秋を迎えた今・・・
果たして根幹距離G1を戦えるのか?
はなはだ疑問に思うところでございまする。
母系が欧州色の濃い血統なので、
凱旋門賞12着は意外な結果でございました・・・
母父に欧州型ニジンスキー系。
そして祖母の父は欧州型プリンスリーギフト系
曾祖母は欧州型トゥルビヨン系
これは長距離に似つかわしい配合でございますな。
1800m重賞2着の実績があり、侮れぬ部分もございますが、
今回はルメール殿がアーモンドアイに乗るために、福永殿のテン乗り。
G1では3000以上にしか勝ち鞍が無く、
2000mではG2でも1人気3着に敗退。
馬の劣化はまだ先になりましょうが、
距離の問題は非常に、相当、かなり大きいのではなかろうかと。
今回は天皇賞秋で上位人気が予想される3頭について
見て参りましたが、次回のレポートでは穴馬候補馬を
暴露して参りまする(*_ _)またのお越しを
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