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凱旋門賞の注目血統について少しだけ

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今週は日曜深夜にフランスのロンシャン競馬場で「G1凱旋門賞」が開催されまする。

日本馬はディアドラが参戦。

また、日本人ジョッキーとして初めて凱旋門賞でオブライエン厩舎の管理馬に騎乗する事になったレジェンド「武豊殿」騎乗のジャパンにも注目が集まりましょう。

凱旋門賞 注目血統

凱旋門賞と言えば、今や名種牡馬ミスワキの直仔である

「名牝アーバンシー」を無視して語る事は出来ぬほど。

アーバンシーの産駒である

「ガリレオ」と「シーザスターズ」の兄弟

この2頭の種牡馬の血を持たずに凱旋門賞で馬券になった馬を

探すのが困難。と申しますよりも、近4年に限れば3着以内馬

全てがアーバンシーの血を持っておりました。

武豊殿が手綱を取る「ジャパン」もガリレオ産駒。

ただ、残念なことにもう一つの重要血統である

「ネヴァーベンド系ミルリーフ」の血を持たぬことでございましょうか。

ロンシャン競馬場は、高低差が10mに及ぶアップダウンが激しいコース。

時計的には日本の2400mよりも5秒以上は時計が掛かる非常にタフなコースでございます。

それゆえに、サドラーズウェルズ・ミルリーフ・ニジンスキー・ダンチヒ

と言った欧州の至宝とも言える「持久力血統」を重ね持つ事が必須。

3年連続連対中のエネイブルに至っては、

「サドラーズウエルズの3×2クロス」

という「アカンやろ」ぐらいに濃い口の近親配合馬でございます。

ダビスタなら「危険な配合・・・」とコメントが出て来そうですな。

さらに祖母の父はミルリーフ系で曾祖母はニジンスキー系。

これでもか!ぐらいに重厚な配合が、他を寄せ付けぬ強さの秘訣。

ミルリーフの血を持たぬジャパンは良馬場であれば何とか勝負になるかも知れませぬな。

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ディアドラの血統分析

血統の字面からはちょっと軽いかな?という印象でございますな。

ハービンジャーは英国の2400mG1ホース。

ダンチヒ系でございますれば、これは問題なしでございましょう。

母父がスペシャルウイークでニジンスキーを持っておりますが、基本的には日本の馬場向きの種牡馬ですな。

祖母の父マキャベリアンは母系に入って「軽い芝向きのスピード強化」というイメージの血統でございます。

曾祖母の父はヌレイエフで、これはパワー型の欧州ノーザンダンサー系。

このように、血統の字面からは少々狙いにくいところでございます・・・

しかしながら、近親に不良馬場のダービーを勝った「ロジユニヴァース」の名前がございまする。

祖母ソニンクの牝系は、ヌレイエフが利いておるのか「道悪巧者」のファミリー。

ディアドラ自身が重馬場の秋華賞を勝っておる訳でもございまして、

意外に日本よりもはるかに時計の掛かる馬場への適性が高いかも知れませんな。

判官びいき込みで、少しだけ押さえておきたいと存じまする。

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