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G1レポート安田記念1

 

 

 

 

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G1レポート安田記念1

 

今週は日曜東京でG1安田記念が開催されます。

 

アーモンドアイが昨年のリベンジに来ておりますな。

 

まぁ逆らう意味もなく、さすがにもう諦めました。

 

きっと勝ちます。

 

という事で相手探しの1戦でございますな。

 

 

直線の長い東京コースのマイル戦ならば、ディープ産駒が圧倒的。

 

かと思いきや・・・。

実際には全く逆で、ディープ産駒が苦手とするマイルG1でございますな。

 

その秘密は、ディープ産駒に限らず、レースの特徴として過去10年間変わる事無く毎年のように繰り返されておりまする。

 

それでは早速その秘密に迫って参りまする。

 

 

 

ディープ産駒不振の原因

 

安田記念と言うレースは、

他のマイル重賞と比べますと

非常に前半の流れが速いレースでございますな。

 

 

ディープ産駒が最も得意とするのは、スローペースから直線のトップスピードを競う競技でございます。

 

その逆に、持久力比べとなる消耗戦では、能力を出し切れない産駒が多く

 

ゆえに、スプリント戦ではあまり活躍出来ない種牡馬でございます。

 

もう一つの不振の原因は、ディープ産駒は馬格が小さい馬が多い事。

 

下の表は過去10年の安田記念における前走馬体重別の成績でございます。

↓↓↓

 

前走馬体重 総数 データ数 1着数 3内数
420~439kg 3 1.8% 0.0% 0.0%
440~459kg 7 4.2% 0.0% 3.3%
460~479kg 33 19.6% 10.0% 10.0%
480~499kg 48 28.6% 40.0% 30.0%
500~519kg 50 29.8% 30.0% 43.3%
520~539kg 16 9.5% 10.0% 6.7%

集計期間:2010. 6. 6 ~ 2019. 6. 2

 

この馬体重は牡馬・牝馬共通のデータであります。

ディープ産駒だけでなく全ての馬に共通する傾向という事でございますな。

 

つまり・・・

安田記念は目方で勝負!

といっても良いくらいデカい馬が強いレースでございます。

 

デカマッチョが強いレースは短距離戦。

 

マラソンランナーのような細マッチョは向かず、スプリント戦はヴォルトのようにムキムキのデカマッチョが強い条件。

 

テンから流れる競馬は、米国のダート戦で選りすぐられた血統が強いレース。

 

要するに安田記念はデカマッチョでスプリント指向が強い馬が有利なレースでございますな。

 

ちなみにディープインパクト産駒の東京1600m成績は

↓↓↓

 

コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率
東京・芝1600 101- 81- 64-417/663 15.2% 27.5% 37.1%

集計期間:2011.10. 9 ~ 2020. 5.23

 

そして安田記念に限りますれば・・・

↓↓↓

 

レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率
安田記念G1 1- 1- 1-22/25 4.0% 8.0% 12.0%

集計期間:2012. 5. 6 ~ 2020. 5.17

 

安田記念で馬券になった3頭は

 

・サトノアラジン

・フィエロ

・ヴァンセンヌ

 

全て馬体重が500キロ以上の馬。

 

そしてその3頭に共通する馬体重以外の項目は・・・

 

1.母父にスピード血統

2.1400m重賞で好走歴アリ

 

という事でございますな。

 

今年はディープ産駒が5頭登録。

 

本日のところは、その5頭について分析しておきましょう。

 

 

 

今年の安田記念出走予定馬

 

出走表は例によってnetkeiba.com様より無断拝借(*_ _)

 

 

 

今年のディープ産駒

 

 

グランアレグリア

 

母父が米国型APインディ系でこれは合格でございましょう。

 

1400m重賞実績はG3阪神カップ1着。

 

オマケに前走は高松宮記念で2着に好走。

 

馬体重は、前走時が486キロで、微妙ではありますが・・・

 

牝馬という事を考えればこれだけあれば十分とも申せましょう。

 

強いて言えば、2F(400m)の距離延長が大丈夫なのか?

 

という事と、前走時の馬体重は+12キロでございましたので、元に戻れば黄信号点滅でございますな。

 

 

 

ケイアイノーテック

 

母父が米国型ミスプロ系のスピード血統ゴーンウエスト系。

 

しかし、馬体重が470キロ前後。

 

1400m実績もなく、3歳G1を勝ったディープの牡馬が低迷期に入れば、追っかけてはならぬのが掟。

 

 

 

ダノンキングリー

 

母父が米国型ノーザンダンサー系のストームバード系で好配合。

 

さらに祖母の父が究極のスピード血統インリアリティ系。

 

血統面では非の打ちどころがございませぬな。

 

ただ、馬体が小っちゃいですなぁ・・・

 

前走時の馬体重が456キロ。

 

1400mに出走経験自体が無く、前走は2000mのG1大阪杯3着。

 

血統からは距離短縮は望むところでございましょうが、人気を考えると消したい虫が騒ぎまする。

 

 

 

ダノンプレミアム

 

昨年はスタートで大きな不利を受けたこともあり、負けたのは仕方ないのでございますが・・・

 

ちょっと負けすぎですなぁ。

 

馬格は立派で500キロ前後ありますが・・・

 

母父は欧州型ロベルト系で、これはスピード血統ではありませんな。

 

前走は海外G1クイーンエリザベス(2000m)3着。

 

帰国初戦という臨戦過程も歓迎材料とは言えず、1400m以下の出走経験も無し。

 

本馬は「中距離タイプのマイラー」で、スプリント適性は低いのではないかと。

 

拙者は買いとうはございませぬ。

 

 

 

ヴァンドギャルド

 

母父が欧州型ノーザンダンサー系のサドラーズ系モンジュー。

 

この時点で既に消しても良さそうですな。

 

馬体重は470キロ台で少し足りぬ印象。

 

距離適性については、本馬は1800mの馬と思われまする。

 

1400以下への出走経験もなく、恐らくスピード不足を露呈することとなりましょう。

 

 

結論

 

今年のディープ産駒で押さえるべきはグランアレグリアのみ。

 

他の4頭には出来るだけ人気を吸って頂けると誠にもって有難きこと。

 

 

次回のレポートでは、その他の登録馬について分析を進めて参ります。

 


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