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昨日のレポートでは、サリオスまで血統診断を致しました。
↓↓↓
血統診断の対象馬は、ダービーの好走馬のパターンに当てはまる、
下のリストに名前の有る馬でございます。
↓↓↓
さて、本日はダーリントンホールから血統診断を続けて参ります。
父のニューアプローチはサドラーズ系種牡馬で英ダービー馬。
また、英1400G1も制しているように、欧州的なスピードも
持ち合わせている種牡馬でございますな。
母の父ピヴォタルは欧州ノーザンダンサー系のヌレイエフ系種牡馬。
このピヴォタルを母父に持つ日本の成功例は、宝塚記念馬ミッキーロケット。
宝塚記念はダービー馬が苦戦するG1レースで、ダービーで求められる
適性とは、真逆の適性を求められるレースでございますな。
そして祖母の父も欧州グレイソヴリン系のスタミナ型ゼダーン系。
つまり、ダーリントンホールは欧州血統の集合体で、古馬になって
完成期を迎えたら、凱旋門賞に出て欲しい血統構成でございますな。
ダービーがタフな馬場になる事があれば、押さえは必要かもしれませぬ。
父はダービー馬のキズナ。
母父は欧州型ノーザンダンサー系のリファール系種牡馬
キングヘイローでございます。
キングヘイロー自身はスプリントG1高松宮記念馬で皐月賞2着馬。
キングヘイロー産駒には、軽い馬場のスプリンターズSを制した
ローレルゲレイロなど、スプリント適性の高い産駒を残しておる
日本の馬場に適性の高い欧州型スピード血統でございますな。
また、キングヘイローは母父にヘイロー系を持っており、キズナとの
配合によりヘイローの4×4クロスが発生いたします。
このクロスは、直線のトップスピードを強化する効果が高いクロス。
昨年の優勝馬ロジャーバローズもヘイローのクロスを保持しておりました。
祖母の父カコイーシーズはジャパンカップ3着と日本の馬場に適性を示した
種牡馬で、系統はレイズアネイティヴ系でございます。
レイズアネイティヴは、大種牡馬ミスタープロスペクターを輩出した偉大な祖。
レイズアネイティヴ自身は現役時代に米国のダートスプリント戦で、3度
レコード駆けした圧倒的な快速馬でございました。
曾祖母の父マルゼンスキーは、日本で唯一成功したと言っても良い
ニジンスキー系種牡馬で、供用された当時の日本では、圧倒的なスピード能力
を産駒に伝えた種牡馬でございますな。
ちなみに・・・
母系にマルゼンスキーを持つダービー馬にウイニングチケットがおります。
これは、無料メルマガのクジ引き景品としてお出ししている
「キズナ産駒の血統馬券レシピ」にも書かせて頂いた事ですが・・・
キズナは、母系に米国型の血を重ね持つために、米国型血統の繁殖牝馬と
掛け合わますと、どうしても適性がパワー型にシフトしてしまい、筋肉が
硬くなりやすい牡馬の産駒は、ダート適性が高くなる傾向にございます。
その為、ダービーを勝たせるための配合は、成長の速さを邪魔しない
欧州のスピード血統と掛け合わせることで、しなやかさを強調し、芝適性を
高めてやる必要があるのではないかと妄想いたしております。
ディープインパクトが、サンデーサイレンス×欧州リファール系という配合で
大成功を収めた事を、キズナで再現するには、再びリファールを持つ繁殖牝馬に
掛け合わせることが、非常に成功の可能性が高い試みではなかろうかと思うので
ございまする。
サンデー系種牡馬とリファール系の配合は、産駒にしなやかさを伝え、直線スピ
ードを強力に引き上げる効果が認められる配合パターンで、ハーツクライも母母
父にリファールを持っております。
ディープボンドの場合は、この配合によりリファールの5×4クロスを保持。
前走の京都新聞杯は、ネット競馬公表の馬場指数は「-14」と軽い馬場。
逆に馬場指数が+表記になるような重い馬場ではことごとく凡走しており、
適性は軽い馬場にある事がうかがえまする。
父と異なる前向きさを持っており、軽い馬場のダービーで穴をあける馬の
パターンに血統面でも、脚質面でも合致するタイプでございますな。
さらにディープボンドは前田一族の所有馬。前田一族と言えばノースヒルズ。
キズナ自身がノースヒルズの所有馬で、恐らくディープボンドの配合理論は
ノースヒルズの発案ではなかったのか?と妄想いたしております。
自家の繁殖牝馬は、米国のスピード血統馬が多いノースヒルズが、村田牧場に
欧州型スピード血統の繁殖牝馬を求め、その産駒をノースヒルズが育成する。
ダービーを勝てる馬を作る事にかけては、巨大牧場ノーザンファームに劣らぬ
「日本一のオーナーブリーダー」が手掛けたであろうキズナ産駒。
ノースヒルズ軍団4頭出しの副将格は、恐らく本馬ではないかと。
ノースヒルズの嬉しい誤算。
ないものでございましょうかなぁ・・・
などと書いておる内に、枠順が発表されました。
ラッキーカラー白帽子をgetしたのは、サトノインプレッサとアルジャンナ。
サトノの馬が1枠に入ったのはこれが2度目でございますな。
サトノラーゼンの再現があるのか?
あるいは昨年に続いて白い帽子を被る浜中殿の再現があるのか?
楽しみが増えましたなぁ。
さて、それでは血統診断を続けて参りまする。
父はオルフェーヴルで、母父が米国型ミスプロ系のアフリートアレックス。
母父にアフリートの血が入ると、産駒はダート指向が強くなる傾向があり、半兄のディープ産駒サトノフォースも芝を使い続けられて2勝クラスで頭打ちの状態でございますな。
祖母の父に米国ミスプロ系のファピアノ系、曾祖母の父にもミスプロ直仔と、ミスプロ系の3段重ねの牝系でございます。
あまり先例のない配合馬なので、判断に苦しむところでございますが・・・
前走のプリンシパルSが、馬場指数「-21」の超高速馬場で先行して
上り33秒5(メンバー中2位)の上りを使えているように、祖母の父
ファピアノの血が良く効いておるようでございますな。
ただ、先にも書きましたが、母父に米国型ミスプロ系を持つ事は必ずしもプラス
にならぬのがダービーでございますれば、3着押さえ評価が精一杯。
ルーラーシップ産駒は、成長曲線が穏やかな馬が多く、3歳前半で完成する
タイプの種牡馬というイメージはやや薄いところでございます。
母系はサンデーサイレンス×ヌレイエフ系の配合で、この配合の成功例は
ダートの名種牡馬ゴールドアリュールでございますな。
配合的に少々パワー寄りのイメージがあり、米国的なスプリント力が足されていない配合でございます。
またルーラーシップ産駒は前向きさがある産駒の方が、好走率が高いと言う点を踏まえますと、ちょっとここでは厳しい闘いになるのではないかと。
父はオルフェーヴルの全兄ドリームジャーニーで、欧州的なスタミナを問われるレースに向く血統でございますな。
オルフェーヴルはダービー馬でございますが、あの年は不良馬場開催の
ダービーであった事と、凱旋門賞で通用した数少ない日本馬であることを
考えますれば、軽い馬場のダービーには、母系にかなりのスピード要素を
盛り込む必要があると考えまする。
しかるに、本馬の母系は母父がドイツ牝系のアカテナンゴ。
これは、道中で脚をタメての直線勝負に強い血統ながら、スピード要素は薄く、むしろスタミナ寄りに作用する血でございますな。
そして、祖母の父が欧州型ノーザンダンサー系で、これもスピードを足す作用の薄い血統でございます。
スピードよりもスタミナの要求値が高いレースで改めて狙いとうございます。
ここから先は、好走傾向から微妙にずれた実績を持つ馬の中から、拙者が気になる馬を診断して参りまする。
この馬は、2000mの2歳重賞京都2歳Sで先行して上り最速勝ちを収めておりますが、3歳重賞で同様の実績がない為にリストアップをためらった1頭でございます。
父はハーツクライで、母父が米国型ノーザンダンサー系のヴァイスリージェント系でございますな。
祖母の父には米国の名種牡馬APインディを輩出したシアトルスルー系で、スピードとその持続力に加え、産駒の早熟化に一役買う血でございます。
曾祖母の父もスピード血統のレイズアネイティヴ系で、ハーツクライに徹底してスピードを強化した配合でございます。
マイラプソディが、まだ底を見せていないと感じるのは、これまでの戦績で高速馬場だったのが京都2歳Sの1戦のみで、直近の3レースは全て重めの馬場での戦績であるという点でございます。
特に前走は初めて経験する多頭数競馬で、馬場もタフでありましたので、ダービー当日に雨が降らねば、鞍上のノリさん込みで非常に面白い存在だと感じております。
厩舎が、近5年で2頭のダービー馬を育てている「友道厩舎」と言うのも非常に良い感じでございますな。
鞍上がルメール殿という事で人気になってしまいそうでございますが・・・
ワーケアもハーツクライ産駒。そして母父にダンチヒ系デインヒルを持っており、これはダービーでは絶対に外せない血統でございます。
皐月賞回避についていろいろな憶測が飛び交っておりますが、単純に馬の価格を比較しますと、サリオスの2倍近い価格がついたワーケアが本来のノーザンファームの大将格と申せましょう。
また、ルメール殿を乗せる事も、その意思の表れではないかと。
なれば、サリオスに皐月賞を、ワーケアでダービーを。と言うような使い分けの青写真があったとしても驚けぬところでございましょう。
好走傾向該当馬のリストに名が出ていないのは、3歳重賞において、中団以下からの競馬で上り2位以上での連対経験がなかったから。でございますが・・・
前走の弥生賞は、馬場指数が「+16」という非常にタフな馬場での成績で、これは参考外とすべきかも知れぬと考え、ここでの診断対象に入れる事となりました。
ディープ産駒で母父にダンチヒ系デインヒルというダービー黄金配合馬。
昨年の優勝馬ロジャーバローズも同じくディープ×ダンチヒの配合馬。
祖母の父が欧州型ミスプロ系と言うのも、ダービーでは非常に相性の良い配合で、その根っこの部分はゴーンウエスト系でスピード型でございますな。
母はフランスオークス3着馬で、本馬はフランス牝系という事になり、距離延長がプラスに作用する可能性が非常に高い事。
さらに、これまでで最も軽い馬場だったのが「すみれS」で、それでも馬場指数は「-7」と気持ち軽い程度の馬場でございました。
今回のダービーがもし良馬場開催であれば、初めての高速馬場となり、距離延長効果も加われば、驚かされる結果が飛び出す可能性も。
以上、日本ダービー2020の出走馬血統診断でございました。
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