今年もついにダービーウィークを迎えました。
先週のオークスでは、15人気3着ドゥーラと
10人気4着ラヴェルのワイドを推奨し、
軽視したハーパーに割り込まれて2万5000円の
好配当馬券を取りこぼしてしまいました(*_ _)
今年の春G1シリーズは、これで8戦5的中。
G1全頭診断書で高く評価した馬が
人気以上に好走して馬券に絡みました。
↓↓↓
13番ファストフォース(12人気1着)
1番トゥラヴェスーラ(13人気3着)
13番ダノンザキッド(10人気3着)
9番コナコースト(6人気2着)
◎7番ディープボンド(5人気2着)
◎3番ウンブライル(8人気2着)
◎6番ソングライン(4人気1着)
13番ドゥーラ(15人気3着)
このように7鞍で推奨馬が走り、
まずまずの好走率となっております。
G1レースは、個々のレースの本質を
正しく把握出来れば、激走する可能性が高い馬を
ある程度予測できる「傾向にブレが生じにくい」レースです。
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今週のダービーも、過去10年の傾向から
危険な人気馬と、激走する可能性が高い
人気薄の穴馬を予想して参りたいと思います。
まずは、ダービーと言うレースの本質について。
ダービーは、大半の馬が1600m路線から
参戦してくるオークスと違い、ほとんどの馬が
2000m以上の距離で実績を持っているレース。
そのため、オークスで重要なファクターであった
スタミナ面での距離適性は、ダービーにおいては
ほぼ意識する必要が無いファクターになります。
スタミナという要素の代わりにダービーでは、
「スピードの絶対値」を求められます。
言いかえますと1800m以下の重賞でも
通用するだけのスピードを持っている事が
重要なファクターとなって参ります。
これにより、血統傾向や距離実績、
デビュー以来の「上り3Fタイム順位3位以内率」
などに一定の傾向が発生しております。
それでは、ダービー過去10年データを元に、
3着以内馬30頭の具体的な傾向について
お話を進めて参りましょう。
ダービーにおいては、以下のような
スピードの強化血統を持つ馬が有利になります。
・父か母父がサンデー系種牡馬
(特に自身がダービー馬か産駒にダービー連対馬がいる種牡馬)
・母系からマイル以下のG1で通用するスピードを強化。
(血統又は母や祖母の距離実績)
・父か母父にディープインパクトの血。
(同血のブラックタイド含む)
・ダンチヒ系や米国型ノーザンダンサー系の血、
米国型ナスルーラ系、ミスプロ系の血で、
成長の早さと、直線のトップスピードを強化。
・トニービンや、独ダービー血統で
中長距離における直線の伸びを強化。
ダービーは、1800m以下の重賞実績が活きるレース。
OPクラスでは2000m以上にしか出走経験が無い場合は
4角を5番手以内で通過して連対している「先行力」が重要です。
(「先行力=スピード能力の高さ」という理屈です)
具体的には、以下のような実績を持つ馬に注目です。
・1800m以下の重賞で、上り2位以内で連対実績がある馬。
・2000m以上かつミドルペースのOPクラス(重賞含む)を先行して勝利。
・2000mの重賞で上り最速にて連対。
・1800m以下の重賞経験がなく、
前走がG2青葉賞の場合青葉賞で
4角4番手以内から連対している。
7割の確率で瞬発力勝負となるダービーでは
上り3Fタイム順位の実績が非常に重要になります。
過去10年の3着以内馬30頭の、ダービーまでのキャリアにおける
上り3Fタイム順位「3位以内率」は平均で79%に及びます。
つまり、キャリア5戦の馬の場合、
4戦で上り3位以内をマークしていた事になります。
キャリアの70%以上で「上り3位以内」を
マークしている馬に注目したいレースです。
・前走で5人気以内か5着以内だった馬
これは、過去10年のダービー3着以内馬
30頭全てに当てはまる傾向であります。
ダービーでは「持っていない方が良い血」と言うものがあります。
それは、欧州型サドラーズウェルズの血。
仏国の凱旋門賞では、なくてはならない
非常に重要な血でございますが・・・
日本の主流コースで行われるG1ダービーでは、
3代血統内に欧州型サドラーズウェルズの血を
持っていた馬が勝った事はありません。
3着以内に入線した馬も、
2016年の皐月賞馬ディーマジェスティ(1人気3着)と、
2013年の皐月賞2着馬エピファネイア(3人気2着)の2頭だけ。
これは、欧州型サドラーズウェルズの血は、
タフなレースにも耐える「持久力」を強化する血であり、
なおかつ、非常に強い影響力を持つ血であるために他なりません。
つまり、スタミナを強化するあまり、
ダービーに必要なスピード能力の遺伝を
阻害してしまうからだと考えられております。
最近の有名馬としては、
タイトルホルダーが良い例だと思います。
・タイトルホルダー
父:ドゥラメンテ(欧キングマンボ系)
母父:モチベーター(欧サドラーズ系)
祖母父:シャーリーハイツ(欧ネヴァーヴェンド系)
皐月賞は2着でしたが、ダービーでは6着に敗退。
勝った重賞は全て「内回りコース」の長距離戦で、
ゴール前に急坂のある中山・阪神でのものになります。
父ドゥラメンテは、その産駒がすでに東京コースの
G1で3勝を挙げているように、「主流コース」への
適性が非常に高い種牡馬ですが、母系にサドラーズを持たせると
タイトルホルダーのように「非主流コース」に特化した
タイプになってしまう。という良い見本だと思います。
今年のダービーで上位人気が予想されている馬に、
母父に「モチベーター(欧サドラーズ系)」を
持つ馬が1頭おります。
↓↓↓
・ソールオリエンス
父:キタサンブラック(Tサンデー系)
母父:モチベーター(欧サドラーズ系)
祖母父:クエストフォーフェイム(欧ブラッシンググルーム系)
本馬は重馬場で、レースの上り3Fタイムが
37秒2を要したG1皐月賞において、
4角17番手から追込んで優勝を果たしました。
内回りコースの重い馬場という
「非主流」と呼ぶべき条件のレースでの強さは、
まさにサドラーズ系の本領発揮と申せます。
また、父キタサンブラックは、
その産駒にパワータイプが多い種牡馬でもあり、
更に言えば、祖母父は凱旋門賞馬の
レインボウクエスト産駒であります。
これほどパワーとスタミナの強化に偏った配合は、
ダービーで求められるスピード能力の強化とは
真逆の方向性の配合であり、雨の恩恵がなければ
苦戦もやむなしと想像しております。
※あくまでも個人の見解です。
・ドゥラエレーデ
父:ドゥラメンテ(欧キングマンボ系)
母父:オルフェーヴル(Tサンデー系)
祖母父:オーペン(欧ダンチヒ系)
曾祖母父:米ヘイロー系
母はダービー2着馬サトノダイヤモンドの半妹。
父も母父もダービー馬という配合で、
祖母父オーペンは仏国G1モルニ賞(1200m)勝ち馬。
祖母のマルペンサは、アルゼンチンのG1ホースで、
芝、ダートを問わず1200m~2000mの
幅広い距離のG1で度々連対した競走馬でした。
この影響が強く出たようで、
本馬もG1ホープフルSを先行して優勝し、
アラブのUAEダービー(ダ1900m)でも連対。
ダートで好走歴のある馬なので
ちょっと狙いにくいような気もしますが、
この馬の場合は、祖母マルペンサの遺伝と
考えられますから、気にしなくても良いと考えます。
また、本馬はサンデーサイレンスを出した
ヘイローの血を4×5×5の多重クロスによって、
日本の芝向きのスピードをふんだんに強化されております。
「逃げ」か「番手」で競馬するタイプですので、
上り3位以内率は40%にとどまりますが、
これは2018年2着のエポカドーロと同じ数値で、
割り引き材料には当たらぬと、都合よく解釈する事にしました。
前残りで穴をあける馬がいるとすればこの馬!
もう1頭・・・
ディープの血と米国型ノーザンダンサー系の血を持ち、
キャリア6戦全てが「4角5番手以内」という位置取りで
競馬をしていながらも、上り2位以内率が83%というこの馬。
好位からスルスルっと抜け出して来て
ちゃっかり3着以内に紛れ込むのはコイツです。
この馬については
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(その他の注目馬は、G1全頭診断書にて)
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