この前G3金杯が終わったばっかりのような気が致しますが、
暦は容赦なく矢のように進み、早くも3月でございます。
さて、今週は牡馬・牝馬ともに
春のクラシック1冠目に向けた
トライアルレースが行われます。
ここでは皐月賞トライアルの
G2弥生賞(中山芝2000m内回り)
について、過去の血統傾向と前走傾向に目を向け
今年の有力馬、注目穴馬についてお話を進めて参ります。
中山の馬場改修工事以降の
2014年から昨年までに行われた
過去9回の弥生賞データに基づいて
血統傾向から分析を進めて参ります。
過去9回の弥生賞で馬券に絡んだ27頭の内、
ディープ産駒が8頭(6勝)、ハーツクライ産駒が6頭、
キングマンボ系種牡馬は、キングカメハメハ産駒と
その系統の中距離型種牡馬の産駒を合わせて5頭。
上記の3種牡馬で19頭と、
3着以内馬の70%を占めております。
ディープインパクト産駒
・該当なし
ハーツクライ産駒
・フォトンブルー
キングカメハメハ系
・グリューネグリーン
ディープインパクト持ちと言う観点からは
以下の5頭が該当馬となります。
・アームブランシュ(キズナ産駒)
・ゴッドファーザー(シルバーステート産駒)
・セッション(シルバーステート産駒)
・ヨリマル(リアルスティール産駒)
・ワンダイレクト(母父ディープインパクト)
母父の系統と致しましては、
大系統ノーザンダンサー系が8頭、
大系統ナスルーラ系が4頭の馬券絡み。
今年の該当馬は以下の3頭になります。
・ゴッドファーザー
・トップナイフ
・ヨリマル
・前走で芝1800m重賞を使っている馬
過去9年で複勝率44.4%/複勝回収率153%
・芝1600m以下で勝利経験
過去5年で複勝率50%
・前走でG1ホープフルSを使っている馬
過去5年で複勝率63.6%/複勝回収率119%
前走芝1800m重賞
・タスティエーラ
芝1600m以下で勝利経験
該当馬なし
前走でG1ホープフルを使っている馬
・グリューネグリーン
・トップナイフ
前走が重賞以外だった馬は、
前走で負けていると馬券に絡んでおりませんでした。
また、前走が未勝利戦だった馬の馬券絡みはありません。
しかし、今年はメンバーが手薄な印象であり、
データに縛られると、脚元をすくわれる可能性も。
・トップナイフ
父は米国型ダンチヒ系デクラレーションオブウォー。
母父は欧州型ヌレイエフ系スピニングワールド。
祖母の父は欧州型リボー系バンブーアトラス。
そして、弥生賞と好相性の欧州型ナスルーラ系
配合的に、先行すれば簡単に止まらない血統構成。
高額賞金の舞台に強いリボー系の血を
持っている事も強みでございましょう。
前走でG1ホープフルSに使われており、
今回のメンバーでは最も有力なローテに該当致します。
人気でも逆らう意味が見出せません(*_ _)
・ワンダイレクト
父は欧州型ダンチヒ系ハービンジャー。
母父にディープインパクト。
祖母の父は欧州型フェアリーキング系。
ディープ産駒が出ていないここでは、
母父ディープインパクトが最有力血統と申せましょう。
また、牝系がスプリント型のワンカラット牝系で、
1600m以下に勝利実績を持つ馬が有力な
弥生賞では有利に働く可能性が高いと考えます。
そして何よりも、ハービンジャー産駒の牡馬は
内回り・小回りコースの2000mを得意としており、
直線が長い中京2000mから、内回りの中山に
コースが替わる事は歓迎材料になると思われます。
前走のOP特別では2着に負けておりますが、
着差はハナ差であり、特に割り引く必要は
ないのではないでしょうか。
父はディープ系種牡馬。
牝系は英国のスプリント血統で、
ディープ系の末脚を母系から強化。
前から競馬してもメンバー上位の
上りを繰り出せているのは、
この配合のお陰と申せましょう。
弥生賞は例年小頭数開催となるため、
スローペースからの上り勝負になりやすいレース質。
逃げ・先行で勝ち負けしてきた馬が
メンバーの大半を占めるココでは、
乗り方(位置取り)次第でゴール前強襲
のシーンがあっても驚きません。
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