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G1レポート 有馬記念 Vol.2

本日は、G1レポート有馬記念 Vol.2

と致しまして、先日のレポートでお伝えしておりました

出走登録馬のお母さん方についてお話を進めて参りまする。

 

前回のレポートでは、過去5年の有馬記念で馬券になった

のべ15頭の「お母さんの距離実績」について書かせて頂きました。

 

今回は、今年の出走登録馬達の

「お母さんの距離実績」を検証して参りまする。

 

お母さんが短距離実績馬であるか、

お母さんが未出走馬の場合は、その父の産駒実績、

または、その母の距離実績を含めて、母系が「短距離向き」と

判断できる馬を挙げて参りましょう。

 

アルアイン

ディープインパクト産駒で、

母は米国ダ1400mのG1勝ち馬。

 

近2走は2桁着順で、

終わった感満載のディープインパクト産駒。

 

クラシックで活躍したディープ産駒の

「大敗からの巻き返し能力の低さ」は安定?しており、

非常に狙いにくい存在ではございますが・・・

 

好走傾向と合致しておる事と、

前走はこの馬には忙し過ぎるペースで先行出来ず。

2走前は大外枠に入った時点で「無理しなくていいよ」

という投げやりな陣営。

 

今回は外厩ノーザンファームしがらき牧場で再生され

陣営も「有終の美。やったるで!」状態だとか。

 

首尾よく内枠を引ければ、

馬券には入れておいた方が良いやも知れませぬな。

 

ウインブライト

ステイゴールド産駒。

母は1400mの馬でございました。

 

ただ、馬場改修後の有馬記念では

ステイゴールド産駒は沈黙続きでもありますれば

ちょっと狙いにくい所ではございますな。

 

キセキ

キングカメハメハ産駒。

お母さんは未出走馬でございますが、

その母(キセキの祖母)ロンドンブリッジは

ファンタジーステークス(1400m)の勝ち馬。

 

フランス遠征からの帰国初戦で、

どこまで本調子に持って来れるか?でございますが、

鞍上にムーア殿を迎えておるあたり、不細工な仕上では

無かろう事は容易に想像できるところ。

 

昨年は、キセキらしさを活かせぬ中緩みの流れで逃げ、

後続馬に脚を溜めさせたことが一番の敗因でございましょう。

 

ムーア殿がどのような乗り方をするかで、

昨年とは違った結果も有り得るのでは。

と考えておりまする。

 

シュヴァルグラン

ハーツクライ産駒。

お母さんのハルーワスイートは短距離馬。

過去2年連続3着馬で、これがラストラン。

 

今年のジャパンカップのパドックでは

良かったころの迫力は微塵も見えず、

老けたなぁ・・・と拙者の目には移りましたが、

果たして立て直してこれるのか・・・?

当日の気配で取捨を決めようと考えておりまする。

 

スカーレットカラー

ヴィクトワールピサ産駒。

お母さんのヴェントスは門別の1200mダート重賞3着馬。

 

スティッフィリオ

ステイゴールド産駒。

お母さんのシリアスアティテュードはアイルランド人で

芝1200mのG1馬でございますな。

 

ステイゴールド産駒という事と、

これまでのG1成績から「前哨戦ハンター」の色が濃く、

今回は拙者の買い目に入る事はございませぬ。

 

リスグラシュー

ハーツクライ産駒。

お母さんのリリサイドは競走戦績無しのフランス人。

リリサイドの父アメリカンポストは1400mと1600mの

G1を5勝している短距離実績馬でございますな。

 

本馬は【非根幹距離】のG1エリザベス女王杯馬であり、

同じく2200mのG1宝塚記念馬でもあります。

 

これほどに強いイメージの有る彼女が、

根幹距離のG1では勝ち切れなかった事が、

非根幹距離への適性の高さを示しておりましょう。

 

やはり非根幹距離でしか重賞を勝てなかった

2017年有馬記念2着馬のクイーンズリングを、

大きくスケールアップしたような存在と感じておりまする。

 

また、本馬はアーモンドアイとの

勝負付けも済んでおりませぬな。

 

「非根幹距離適性」という要素においては

大きなアドヴァンテージを持つリスグラシュー。

 

アーモンドアイを負かすのは、勝負付けの済んだ

男どもよりも、彼女しか居らぬのではないか?

と愚考致しておりまする。

 

ヴァイスブリッツ

エイシンフラッシュ(キングマンボ系)産駒。

お母さんはダート1000mを勝った短距離馬。

 

菊花賞を7番人気で勝ってしまった

ビッグウィークの半弟でございますな。

 

賞金的には出走は絶望的でございましょうが、

回避馬が出れば出て来るやも知れませぬな。

 

先週の朝日杯での教訓を活かし、

出てくれば馬券に入れてみようと思いまする。

 

ヴェロックス

ジャスタウエイ産駒。

母系はドイツのダービー血統で、

長い所向きでございますが、この馬の場合

アーモンドアイやサートゥルナーリア同様に

父がマイルG1馬でございますな。

 

ジャスタウェイ産駒も2000m以下に

実績が集中しており、血統予想家の亀谷師は

分類をPサンデー系(スピード型)に入れておられますな。

(拙者はTサンデー系「中長距離型」に入れております)

 

母父がモンズンという事で、日本の高速馬場では

切れ味不足で勝ち切れておりませぬが、明日から

週末にかけての雨予報が的中し、馬場が渋るようなら

あっ!!と言わせる場面があっても良さそうでございますな。

 

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