Categories: 先週の回顧

菊花賞回顧と予想結果

平成の菊花賞男が令和でも。

武豊殿の令和初のG1制覇は菊花賞。

これで武殿の菊花賞制覇は通算5度目でございますな。

 

また、史上初の「昭和・平成・令和」と、

3元号を股にかけたG1制覇。

 

更に史上最年長のG1制覇記録更新と、

記録ずくめの菊花賞制覇でございました。

 

菊花賞EZ-WIN

昨年の菊花賞は、EZ-WIN評価1位から3位で決着し

3連単は10万馬券となりましたが、今年は1位から5位の

決着で3連単は2万3510円と淋しい結果となりました(*_ _)

 

4着・5着に入線した2桁人気の2頭

⑥ディバインフォース

⑧メロディーレーン

については後程、その好走原因を追究して参りましょう。

 

レース結果

レースはミルコ殿騎乗の⑩カウディーリョのペース。

前半1000m通過タイムが1分2秒4というペースで、

これは過去10年の良馬場開催では2番目に遅いペース。

 

RP指数は「53.5」と低い数値であり、

スローペースながらも瞬発戦にはならず

「平坦戦ラップ」でございました。

 

これは雨の影響が残る上り時計が掛かる

馬場であったことを示しておりますな。

 

勝ったのはEZ-WIN評価1位の

⑤ワールドプレミア&武豊殿

 

2着には外から上り最速で猛然と追込んだ

⑭サトノルークス&福永殿

福永殿は、過去10年の菊花賞で

3度目の2着となりました。

 

優勝も1度有り、3着も1度と、10年で

5殿馬券絡みは「影の菊花賞男」と命名したくなりますな。

 

3着には1番人気の

⑬ヴェロックス&川田殿。

 

ヴェロックスには、今年の馬場の3000mは

少々長かった印象で、最後はサトノルークスの差しに

抵抗できませんでしたなぁ。

 

 

 

ラストの4F(800m)区間のラップタイムの前後差は

【±0→±0→0秒2加速→0秒6減速】

差し引き0秒4の減速ラップとなる「平坦戦」でございました。

 

 

2桁人気馬好走の原因究明と2頭の今後

 

先にも少し触れ申したが、前半1000mが「1分2秒4」

というスローペースであり、さらに中盤も12秒台後半の

ラップが続くというスローな流れでしたが「平坦戦」でございました。

 

これは、良馬場発表ながらも、力の要る馬場状態で、

軽いスピードに特化した血統の馬には非常に苦しい馬場。

 

2着に好走したサトノルークスは、

ディープインパクトに母父欧州型サドラーズ系。

さらに母母父が凱旋門血統でもあるネヴァーベンド系。

 

もう少し軽い馬場なら、ここまでやれたかどうか?

 

馬場の恩恵を最も受けたのはこの馬でございましょう。

 

4着馬ディバインフォース(16番人気)

 

父がキングマンボ系(欧州型)×欧州型サドラーズ系の

ワークフォースでございますな。

 

そのワークフォースは、

距離延長が非常に得意な産駒を多く出す種牡馬。

 

母父ゼンノロブロイは、力の要る馬場で走る仔を出す

Tサンデー系の中長距離タイプ種牡馬。

 

母母父は欧州型ノーザンダンサーのリファール系。

 

スピード要素が全く入っていない血で、

馬場の回復がもう少し遅ければ、ヴェロックスを

完全に交わせておったと考えられますな。

 

今後については、やはり時計の掛かる馬場や

時計の掛かるコースの長い所で良く走ると思われます。

 

来年の阪神大賞典が雨馬場で、そこに出てくれば

いいところに来そうで楽しみでございますな。

 

5着馬メロディーレーン(12番人気)

こちらは、凱旋門賞で2年連続2着した

オルフェーブルを父にもつ「重い芝向き」血統馬で、

さらには、母父がサドラーズ系で母母父がネヴァーベンド系。

 

4着馬のディバインフォースと

全く同じ母系の配合でございますな。

↑↑↑

訂正(*_ _)

「2着馬サトノルークスと同じ」

の間違いでございました(*_ _)

 

という事で、「以下同文」でございます。

 

ワールドプレミアのレベル

 

今年の菊花賞は「強い馬が出ていない」という事で

馬券の売り上げは、前年比11.7%ダウン・・・

 

指数的にもメンバーレベルは低かったので、

気になるのは、勝ち馬ワールドプレミアのレベル。

 

そこで、過去5年の菊花賞優勝馬の、

菊花賞での補正タイム指数を比較してみとうございます。

 

過去の菊花賞優勝馬の菊花賞時の補正タイム指数

フィエールマン 120

キセキ     118

サトノダイヤモンド 121

キタサンブラック  115

トウホウジャッカル 119

 

ワールドプレミアの菊花賞での補正タイム指数は・・・

「116」と出ました。

 

キタサンブラックと遜色なし!

とも申せますが、ディープ産駒だけに

今後の成長力を考えますと、ちょっと物足りない。

と言うのが、拙者の正直な印象でございますな。

 

古馬のG1、例えば今年の有馬記念などに出てきた場合、

少々眉に唾をつけてみるべきかも知れませぬ。

 

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