未来のG1ホースを探す楽しみが新馬戦の醍醐味。
先週からスタートした2歳新馬戦の内容を振り返り、
未来のスターホースの種の発見に努めて参ります。
7頭立てで1頭が取消しのため6頭立てで開催。
勝ったのは単勝1.2倍の1番人気リアアメリア。
父ディープインパクト×ファピアノ系(ミスプロ系)
という配合馬で、ファピアノ系を母父に持つ繁殖牝馬は
とにかくサンデー系種牡馬と好相性でございますな。
サンデー系の芝における豊かなスピードを底上げし、
成長力も補完する絶妙な配合パターンのひとつ。
母は、米国のダートG1馬で、
1700mから1800mのG1で3連対した馬。
調教のラップも、ラスト1Fが最速になる
加速ラップを踏みつつ、全体時計も優秀でございました。
レースの結果は、2着との着差が8馬身。
スタートで出遅れ、道中は終始口を割り、
頭を振る幼さ丸出しでございましたが、
直線に向くと、馬ナリで後続を突き放し、
川田殿の手は全く動かず。
しかし・・・
時計的には極めて標準的なタイムで、
ラップも前半1000m通過が61秒6と
スローで流れた割には、上り3F最速が34秒4と
物凄く普通のレベルで、2着馬3着馬の上りは36秒台。
これは相手が弱すぎた感もアリアリでございます。
次走が試金石となりましょうが、
気性的に少々難しい所があるような印象もあって、
引き続き黙って見守りたいと思いまする。
1着 4番カイトレッド(3番人気)
2着12番ブンロート(5番人気)
3着 6番タイムマシン(2番人気)
カイトレッドとブンロートの一騎打ち決着。
1番人気でルメール殿騎乗の11番スタンウェイは
2頭から3馬身離された4着という結果でございました。
レースの決着タイム1分23秒9という時計は、
2歳新馬戦の平均時計を0秒3上回るものの、
当日の高速馬場を考えると特に速い時計ではございませぬな。
ペースは、前半1000m通過が61秒3と
スローな流れで、上り3F最速タイムは33秒5。
これはクラス平均よりも上等の部類に入りましょうか。
勝ち馬カイトレッド
父:Dサンデー系種牡馬ゴールドヘイロー
母:ニシノマドカ(母父ジャングルポケット)
半兄に札幌2歳Sの2着馬ナイママ(父ダノンバラード)
を持つ家系で、母は新馬勝ち。祖母は新馬戦3着。
という新馬戦血統で早熟系の家系でもありました。
スタートが速く、鞍上に押さえられても
歯向かうそぶりを見せず、キッチリと能力を出し切れた。
というイメージのレース運びでございました。
血統面は・・・
父ゴールドヘイローのコース複勝率は40%で
父評価は「Aランク」
Dサンデー系×グレイソヴリン系の組合せは
前例が少なく評価は「少」
最終追い切りは、軽めでしたが、
1週前に加速ラップを踏みつつ全体的にも好時計、
好ラップで、仕上がりは十分と判断できるものでした。
2着馬 ブンロート
父:クロフネ(ヴァイスリージェント系)
母父:シンボリクリスエス(ロベルト系)
半姉のキコクイーンは新馬戦3着。
母・祖母共に中央未出走馬。
クロフネの父評価は「ランクC」
両親の配合評価は「少」
調教内容は、加速ラップ無し。
時計的にも「まぁまぁ」レベル。
しかし、1週前・最終と続けて併走馬に大きく先着。
クロフネの血が活きる高速馬場という事と、
調教で大きく先着している事、半姉が新馬戦3着。
この3点しか押し材料が無く、拙者は拾えずでございました。
大外枠で、後方からの競馬でありましたが、
直線で馬体を接したタイムマシーンにひるむことなく、
自身は伸び続けるという勝負根性は評価できるところ。
3着馬 タイムマシーン
父:ロードカナロア(キングマンボ系)
母父:ネオユニヴァース(Dサンデー系)
父評価「Aランク」
配合評価「Bランク」
母・祖母は中央未出走。
兄弟に新馬戦で馬券になった馬は無し。
父の産駒の当コース新馬戦は評価「Aランク」
近親に目立つ活躍馬はおらず、
平凡な中流家庭の仔でございますな。
直線でブンロートに外から併せられると、
少し怯むそぶりを見せており、他馬を気にする
揉まれ弱そうなタイプに映りましたなぁ。
1着⑥タイセイビジョン
2着③レッドブロンクス(2馬身1/2)
3着②ノーブルライガー(5馬身)
当ブログに掲載した注目馬
キズナの初年度産駒の初出走にワクワクしましたが、
ちょっぴり残念な結果でございました。
4コーナーでは、先頭に立つものの、
4コーナーを抜ける時に、勝ち馬に外から張られ、
馬が怯んで走る気を無くしたような止まり方でした。
勝ったタイセイビジョンは、コーナーワークで
加速しながらマクリを見せる大人びた競馬。
急坂に差し掛かっても、脚色は全く衰えず、
後続を突き放す一方という強い勝ち方。
レースの流れは、前半1000m通過が
58秒6と、そこそこのハイペース。
上り3Fは36秒台と
さすがに時計を要しておりますが、
バテずに脚を伸ばし続けるタフさがあり、
牝系ファミリーの特徴である「小回り巧者」
の血を、この馬も存分に引き継いでおる印象。
2歳重賞なら、函館2歳Sか小倉2歳Sあたりが
この馬の本領発揮の舞台となるやも知れませぬな。
エピファネイアの初年度産駒
レッドブロンクスは、内を突く競馬で
狭い所を割って出る「根性と一瞬の加速力」が魅力。
母父に、新馬戦に不向きな傾向の強いキンカメを持つ事が
今回は勝ち馬との差となったのではないかと考えまする。
一度叩けば大きく上昇する可能性を秘めており、
次走は人気にはなるでしょうが、熱く注目します。
穴推奨していた3着の②ノーブルライガーは、
上位2頭とは埋めようが無いような差ではありましたが、
最初のコーナーで先行していた中では唯一の入着馬。
上位2頭より遥かに厳しいラップを刻んでいた事を思えば、
展開が向かない中で良く頑張ったと思いまする。
決して新馬戦が得意な血統でもなく、
今後使いつつ上昇してくれましょう。
以下は無料メルマガで配信したレースでございます。
1着2番人気サリオス
2着1番人気アブソルティスモ
3着4番人気オーヴァル
上位2頭のマッチレース。
サリオスはノーステッキで、最後は押さえる余裕。
サリオスの中間の調教をチェックしてませんでした(*_ _)汗
見てたら◆印付けてましたなぁ・・・
サリオスはサラキアの半弟。
早熟傾向の強い母系で、新馬戦勝ちは当然でしょうか。
見た目には非常に強い勝ち方でしたが、
後程、日曜の新馬戦3鞍のレースレベルを
「加速指数」というラップ指数の進化版(退化版?)
によってご紹介致しましょう。
2着馬のアブソルティスモは、レイデオロの半弟で、
ティソーナ(4勝馬で重賞3着入着無し)の全弟。
ティソーナは新馬戦4着でございましたが、
アブソルティスモは相手にも恵まれた感満載の2着。
このレースの見所は、①モーベットと②ビッグクインバイオの
2頭のお母さん対決でございましたでしょうか。
モーベットの母は、
G1阪神JF2着・桜花賞3着のアイムユアーズ。
ビッグクインバイオの母は
G1阪神JF2着・秋華賞2着のアニメイトバイオ。
アイムユアーズの新馬戦は3着。
アニメイトバイオは5着。
どちらも新馬戦では勝てませんでしたが、
モーベットは出遅れながらも勝ち、
ビッグクインバイオは3着。
それぞれが、新馬戦での母の着順を
ふたつずつ上回る結果でございましたなぁ。
このレースを「加速指数」で判定すると、
日曜日の3鞍の中で最もレベルが高かった1戦。
ここにサリオスが入っておれば、
掲示板に入れたかどうか?というレベル。
先週の新馬戦は、マイル戦が3鞍と
1400m戦が2鞍組まれておりましたが、
5鞍共通で加速指数順に勝ち馬を並べると
1位 モーベット 加速指数106.6
2位 カイトレッド 加速指数106.3
3位 サリオス 加速指数104.5
4位 タイセイビジョン 加速指数103.4
5位 リアアメリア 加速指数103.1
このような序列となりますな。
そして、2位カイトレッドと3位サリオスの間には
・ロジアイリッシュ 加速指数105.4
・ビッグクインバイオ 加速指数104.9
・クロキシ 加速指数104.7
この3頭が割り込む構図となりまする。
この3頭は、次走の未勝利戦で、順当に上積みが有れば
恐らく次々と勝ち上がっていく事になりましょうな。
さて、今週の新馬戦は、土日それぞれ2鞍ずつ、
合計4鞍が組まれております。
ここまでのところ、ほぼ順当な決着ばかりで
大きな馬券に恵まれておりませんが、今週あたり
そろそろ派手に荒れて欲しいものでございますな。
それでは、今週も新馬戦を楽しみましょう。
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