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「G1宝塚記念2023」血統と展開から予想される穴馬候補は?

 

上半期のG1シリーズも、いよいよ最終戦。

 

小回りコースに適性の無い人気馬、

非根幹距離に適性の無い人気馬が消え、

適性の高い人気薄が穴をあける。

 

それが「G1宝塚記念」でございますな。

 

 

ここでは、過去10年のレースデータと、

血統・展開(LAP)予想を元に、

上位人気が予想される3頭の評価と、

注目すべき人気薄(穴馬候補)探しを

進めて参ります。

 

 

御用とお急ぎでない方は、

ご近所、お友達お誘いあわせの上、

しばしのお付き合いをお願い致しまする(*_ _)

 

くまもん

 

 

 

 

 

宝塚記念2023 血統出馬表(予想人気付き)

 

 

 

 

今年の展開は?

 

16頭立て以上の多頭数では、消耗戦になりやすく、

近走で逃げていた馬が1頭もいなかった2015年以外の4回は

消耗戦3回、持続戦1回というラップパターンになっていました。

 

 

今年は17頭立てで、逃げ馬ユニコーンライオン

 

番手から逃げ馬にプレッシャーをかける競馬をする

ドゥラエレーデ

 

スローペースの瞬発力勝負では

分が無い事を陣営も騎手も熟知している先行馬

ディープボンド

 

前走ドバイシーマクラシックで逃げて楽勝した

イクイノックスの出方もペースに大きな影響を与えそう。

 

 

いずれにしても、スローペースにはなりそうもなく、

馬場の軽さを考慮して、ミドル~ハイペースの持続戦

濃厚だと想定しています。

 

 

 

血統の傾向

 

血統傾向として、最も際立っているのは

ディープ牡馬が走れない」という事。

 

過去10年で、ディープインパクト産駒牡馬は、

20頭が出走して馬券絡みはダノンバラードの2着のみ。

 

一方、牝馬の場合はディープインパクト産駒が超好走血統です。

(今年は該当馬は出ていません・・・)

 

 

その他の血統傾向

 

・父か母父がキングマンボ系などの「欧州型ミスプロ系

 

欧州型ナスルーラ系

グレイソヴリン系・ブラッシンググルーム系・ネヴァーヴェンド系

 

・母父にヴァイスリージェント系欧州型ミスプロ系を持つ牝馬

 

牡馬は欧州指向の強い血統構成を持つ馬

 

 

 

キャリア(実績)の傾向

 

距離実績としては2000m以下の重賞好走実績が重要で、

特に馬場が軽い年は必須条件と考えても差し支えありません。

 

その他、下記のような実績を持つ馬に注目です。

↓↓↓

・海外の2000m以上のG1に好走実績を持つ馬

・非根幹距離重賞に好走実績を持つ馬

・阪神内回りコース重賞に好走実績がある馬

 

 

 

牝馬が強いレース

 

牝馬は軽視禁物!!

 

過去10年における牝馬の実績は

【4・1・6・15/26】で複勝率は42.3%

単回率140%/複回率186%

 

 

 

以上の好走傾向を念頭に、

今年の出走馬を評価して参ります。

 

 

 

上位人気馬の評価

 

・イクイノックス(牡4歳)

 

父:キタサンブラック(Tサンデー系)

父母父:欧プリンスリーギフト系

母父:キングヘイロー(欧リファール系)

祖母父:トニービン(欧グレイソヴリン系)

 

父は当レースの3着馬。

本馬は母系にトニービンを持っており、

母父キングヘイローは凱旋門賞馬の産駒で、

父よりもかなり欧州指向が強い配合馬。

 

内回りの非根幹距離G1有馬記念と

海外のG1ドバイシーマCを勝っており、

キャリアとしても十分に合格点です。

 

消耗戦の天皇賞秋と、持続戦の有馬記念で優勝。

LAP的に苦手があるタイプでもなさそうです。

 

距離短縮ローテでもG1を2勝しており、

海外帰りの初戦と言う以外に大きな不安材料は

見当たりませんので、人気通りに走る公算が高そうです。

 

 

・ジャスティンパレス(牡4歳)

 

父:ディープインパクト

母父:ロイヤルアンセム(欧ヌレイエフ系)

祖母父:レッドランサム(欧ロベルト系)

 

母父ロイヤルアンセムは英国の中距離G1馬。

半兄パレスマリスは米国G1ベルモントS(ダ2400)勝ち馬。

半兄アイアンバローズはステイヤーズS・阪神大賞典2着馬。

 

スタミナ寄りのイメージが強い母系で、成長が遅く

春のクラシック路線には間に合わず、完成は3歳秋以降。

 

その完成形が「瞬発力型ステイヤー」となったイメージです。

 

ディープの牡馬という事も大きな不安材料ですが、

今の本馬には2200mは短く、持続戦や消耗戦も

恐らく合わないのではないかと感じています。

 

 

 

・ジェラルディーナ(牝5歳

 

父:モーリス(欧ロベルト系)

父母父:欧サドラーズ系

母父:ディープインパクト

祖母父:欧ダンチヒ系

 

母はJC、有馬記念、DSCほかG1全7勝のジェンティルドンナ

 

近親にダービー馬ロジャーバローズ

 

今年はディープインパクト産駒牝馬はおりませんが、

本馬は母父ディープインパクト牝馬で、当コースG1ウイナーです。

 

2000mの鳴尾記念にも連対実績があり、有馬記念でも3着に好走。

 

前走の香港G1はイレ込みが激しかったうえに極端なスローペース。

 

2走前の大阪杯は前有利馬場で後方からの競馬と休み明けが敗因。

 

脚質的に展開に左右されるところがありますが、

今回は鞍上がユタカさんに乗り替りで、大阪杯のような

窮屈な競馬になる事はないかもしれません。

 

 

 

注目穴馬

 

・ドゥラエレーデ(牡3歳)

 

父:ドゥラメンテ(欧キングマンボ系)

父母父:サンデーサイレンス

母父:オルフェーヴル(ステイゴールド系)

祖母父:オーペン(欧ダンチヒ系)

 

アルゼンチン牝系の出身馬。

 

祖母はアルゼンチンの芝2000G1馬であり、

ダートのG1でも複数回連対していた芝ダート兼用馬でした。

 

母の半兄に3歳で有馬記念を制したサトノダイヤモンド

父は宝塚記念2着馬で、母父オルフェーヴルは宝塚記念馬。

 

早熟の家系で、本馬は2歳G1ホースです。

 

UAEダービー(ダ1900)でも2着に好走しており、

祖母マルペンサの適性を受け継いだイメージ。

 

前走のダービーは結構期待していましたが

スタートで土下座して無人走行・・・

 

3歳のこの時期に、古馬の一線級を相手に2200mを

戦うには、スタミナが未完成である可能性が高いですが、

小回りコースに適性が高いのは間違いなさそうで、

展開に恵まれれば斤量差5キロの軽量を利しての前残りも。

 

 

もう1頭の大穴候補は・・・

 

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