上半期のG1シリーズも、いよいよ最終戦。
小回りコースに適性の無い人気馬、
非根幹距離に適性の無い人気馬が消え、
適性の高い人気薄が穴をあける。
それが「G1宝塚記念」でございますな。
ここでは、過去10年のレースデータと、
血統・展開(LAP)予想を元に、
上位人気が予想される3頭の評価と、
注目すべき人気薄(穴馬候補)探しを
進めて参ります。
御用とお急ぎでない方は、
ご近所、お友達お誘いあわせの上、
しばしのお付き合いをお願い致しまする(*_ _)
くまもん
16頭立て以上の多頭数では、消耗戦になりやすく、
近走で逃げていた馬が1頭もいなかった2015年以外の4回は
消耗戦3回、持続戦1回というラップパターンになっていました。
今年は17頭立てで、逃げ馬ユニコーンライオン。
番手から逃げ馬にプレッシャーをかける競馬をする
ドゥラエレーデ。
スローペースの瞬発力勝負では
分が無い事を陣営も騎手も熟知している先行馬
ディープボンド
前走ドバイシーマクラシックで逃げて楽勝した
イクイノックスの出方もペースに大きな影響を与えそう。
いずれにしても、スローペースにはなりそうもなく、
馬場の軽さを考慮して、ミドル~ハイペースの持続戦が
濃厚だと想定しています。
血統傾向として、最も際立っているのは
「ディープの牡馬が走れない」という事。
過去10年で、ディープインパクト産駒の牡馬は、
20頭が出走して馬券絡みはダノンバラードの2着のみ。
一方、牝馬の場合はディープインパクト産駒が超好走血統です。
(今年は該当馬は出ていません・・・)
・父か母父がキングマンボ系などの「欧州型ミスプロ系」
・欧州型ナスルーラ系
(グレイソヴリン系・ブラッシンググルーム系・ネヴァーヴェンド系)
・母父にヴァイスリージェント系か欧州型ミスプロ系を持つ牝馬
・牡馬は欧州指向の強い血統構成を持つ馬
距離実績としては2000m以下の重賞好走実績が重要で、
特に馬場が軽い年は必須条件と考えても差し支えありません。
その他、下記のような実績を持つ馬に注目です。
↓↓↓
・海外の2000m以上のG1に好走実績を持つ馬
・非根幹距離重賞に好走実績を持つ馬
・阪神内回りコース重賞に好走実績がある馬
牝馬は軽視禁物!!
過去10年における牝馬の実績は
【4・1・6・15/26】で複勝率は42.3%
単回率140%/複回率186%
以上の好走傾向を念頭に、
今年の出走馬を評価して参ります。
父:キタサンブラック(Tサンデー系)
父母父:欧プリンスリーギフト系
母父:キングヘイロー(欧リファール系)
祖母父:トニービン(欧グレイソヴリン系)
父は当レースの3着馬。
本馬は母系にトニービンを持っており、
母父キングヘイローは凱旋門賞馬の産駒で、
父よりもかなり欧州指向が強い配合馬。
内回りの非根幹距離G1有馬記念と
海外のG1ドバイシーマCを勝っており、
キャリアとしても十分に合格点です。
消耗戦の天皇賞秋と、持続戦の有馬記念で優勝。
LAP的に苦手があるタイプでもなさそうです。
距離短縮ローテでもG1を2勝しており、
海外帰りの初戦と言う以外に大きな不安材料は
見当たりませんので、人気通りに走る公算が高そうです。
父:ディープインパクト
母父:ロイヤルアンセム(欧ヌレイエフ系)
祖母父:レッドランサム(欧ロベルト系)
母父ロイヤルアンセムは英国の中距離G1馬。
半兄パレスマリスは米国G1ベルモントS(ダ2400)勝ち馬。
半兄アイアンバローズはステイヤーズS・阪神大賞典2着馬。
スタミナ寄りのイメージが強い母系で、成長が遅く
春のクラシック路線には間に合わず、完成は3歳秋以降。
その完成形が「瞬発力型ステイヤー」となったイメージです。
ディープの牡馬という事も大きな不安材料ですが、
今の本馬には2200mは短く、持続戦や消耗戦も
恐らく合わないのではないかと感じています。
父:モーリス(欧ロベルト系)
父母父:欧サドラーズ系
母父:ディープインパクト
祖母父:欧ダンチヒ系
母はJC、有馬記念、DSCほかG1全7勝のジェンティルドンナ。
近親にダービー馬ロジャーバローズ。
今年はディープインパクト産駒の牝馬はおりませんが、
本馬は母父ディープインパクトの牝馬で、当コースG1ウイナーです。
2000mの鳴尾記念にも連対実績があり、有馬記念でも3着に好走。
前走の香港G1はイレ込みが激しかったうえに極端なスローペース。
2走前の大阪杯は前有利馬場で後方からの競馬と休み明けが敗因。
脚質的に展開に左右されるところがありますが、
今回は鞍上がユタカさんに乗り替りで、大阪杯のような
窮屈な競馬になる事はないかもしれません。
・ドゥラエレーデ(牡3歳)
父:ドゥラメンテ(欧キングマンボ系)
父母父:サンデーサイレンス
母父:オルフェーヴル(ステイゴールド系)
祖母父:オーペン(欧ダンチヒ系)
アルゼンチン牝系の出身馬。
祖母はアルゼンチンの芝2000G1馬であり、
ダートのG1でも複数回連対していた芝ダート兼用馬でした。
母の半兄に3歳で有馬記念を制したサトノダイヤモンド。
父は宝塚記念2着馬で、母父オルフェーヴルは宝塚記念馬。
早熟の家系で、本馬は2歳G1ホースです。
UAEダービー(ダ1900)でも2着に好走しており、
祖母マルペンサの適性を受け継いだイメージ。
前走のダービーは結構期待していましたが
スタートで土下座して無人走行・・・
3歳のこの時期に、古馬の一線級を相手に2200mを
戦うには、スタミナが未完成である可能性が高いですが、
小回りコースに適性が高いのは間違いなさそうで、
展開に恵まれれば斤量差5キロの軽量を利しての前残りも。
もう1頭の大穴候補は・・・
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