今週は牝馬の3冠レース
『G1秋華賞』が阪神芝2000mで行われます。
牝馬3冠の夢がかかる
スターズオンアースもエントリーしており、
当然の如く人気を集めそうな気配でございますな。
さて、阪神開催の秋華賞は、
昨年に引き続き今年が2度目になります。
そのため、秋華賞のデータが少なく、
ここでは、当コースで行われるG1競走の
過去データも使用して傾向分析を進めて参ります。
まずは、今年の秋華賞に出走登録をしている馬の
「血統・騎手・予想人気」付きの出馬表をご紹介しておきます。
父馬と母父馬の系統ごとに
以下のように色分けしております。
↓↓↓
メインスタンド前直線コースの下り部分からスタートし
すぐに高低差2m弱の急坂を駆け上がるレイアウト。
1コーナーまでの距離はおよそは325m。
スタート直後に急坂越えが有るためペースはあまり
上がらず、スローからミドルペースの出現率は約8割。
1コーナー手前から、3コーナーの手前までは
ほぼ平坦で、そこから最後の直線の急坂入口までは
800mかけて高低差2m弱をゆるやかに下って行き、
残り200mから最後の急坂が待ち構えております。
直線コースが約350mと短めで、
急坂越えに備えて十分に加速を付ける為に、
3~4コーナーのコーナーワークで加速が始まる
「ロングスパート戦」になりやすく、レースの
上り3Fタイムは古馬(4歳以上)のOPクラスでも
平均で35秒以上かかる「上り時計の掛かる」コース。
ロングスパート戦になると、求められる能力の方向性は
「スピードの持続力」に振れて参ります。
そして、
持続力を強化するのに最も適しているのは、
テンからガンガン飛ばして、ゴールまで
減速幅を最小にする事が勝利につながる
「米国の競馬」で淘汰され生き残って来た
米国型血統でございます。
2019年以降に当コースで行われた
G1レース5鞍で馬券になった馬15頭に
共通する血統傾向が見られるのも、
コースレイアウトが生み出す独特の流れが
大きな要因であると考えられます。
まずは、2019年以降に当コースで行われた
G1レースの3着以内馬の血統構成をご覧頂きましょう。
↓↓↓
ディープインパクトの血を持つ馬が
15頭中12頭を占めておりますが・・・
その配合相手は、米国型血統かキングマンボ系でございます。
また、母父に目を向けて頂きますと、
先程「コースの特徴」でお話しさせて頂きました
「米国型血統の持続力の重要性」
という事を、より深くご理解頂けるのではないでしょうか?
母父がディープインパクトかキングカメハメハ以外の
馬が持つ「母父の血」は全て米国型血統でございました。
阪神2000mで行われる
G1レース好走血統のポイントは以下の3つになります。
1.父か母父にディープインパクトの血を持つ事。
2.母父が米国型血統であること。
3.父か母父にキングカメハメハの血を持つ事。
G1レースでは、能力の高さ以上に
コースや馬場状態への適性でございます。
言いかえれば、G1レースとは
「究極の適性比べのレース」
と申し上げても過言ではございませぬ。
そして、血統的な適性の高さを計るには、
人気薄で馬券になった馬の血統を調べる事でございます。
能力が高い馬ほど人気になりやすく、
能力が見劣りする馬には人気は集まりません。
その「能力が見劣る馬」が上位入線を果たすには、
コースの形状や馬場状態に対する適性の高さで
上位人気馬を上回る必要があるという事でございますな。
そこで・・・
2019年以降に阪神2000mの
G1レースで馬券になった馬の内、
5人気以下の人気薄だった馬達の
血統構成について、一覧表にまとめてみました。
↓↓↓
↓↓↓
↓↓↓
ご覧頂ければ一目瞭然でございますが、
4頭全てが「母父も祖母の父も米国型」
であった事がお分かり頂けると思います。
2018年のG1大阪杯で、
6人気2着に好走したペルシアンナイト。
この馬の血統構成は・・・
父:欧州型ND系(ハービンジャー)
母父:サンデーサイレンス
祖母の父:欧州型ND系(ヌレイエフ系)
母父のサンデーサイレンスは
米国型に分類すべき血統ではありますが、
父も祖母の父も欧州型血統でございました。
今年の秋華賞には、
ハービンジャー産駒2頭がエントリーしており、
どちらも除外対象には入っておりません。
ハービンジャー産駒は、前走よりも
今回の方が距離が長くなる「距離延長ローテ」を
好む傾向がございます。
ペルシアンナイトも、前走1800mからの
1F(200m)延長ローテで好走致しました。
しかし、今年の秋華賞にエントリーしている
2頭のハービンジャー産駒は、どちらも前走オークスからの
2F(400m)短縮ローテになります。
じゃぁ要らんやん・・・?
それがそうでも無いのですな。
ハービンジャー産駒でも、
牝系が短距離を得意とするファミリーであれば、
距離短縮ローテが得意になるケースもあるのでございますな。
例えば、ブラストワンピースがその代表例になります。
ブラストワンピースの牝系はツルマルグラマー牝系で、
1400m以下を本領とする短距離牝系でございました。
その影響が強く出たようで、
ブラストワンピースが距離延長で勝ったのは、
1勝クラスの1鞍のみで、全6勝中5勝を
距離短縮ローテで挙げておりました。
そして・・・
今年の秋華賞にエントリーしている
2頭のハービンジャー産駒も、牝系が
マイル以下を本領とするスピード型の
牝系でございます。
ナミュールの牝系は、
キョウエイマーチの牝系で、
これは短距離牝系でございます。
プレサージュリフトの牝系も、
スプリント牝系で、半姉オールアットワンスは
新潟千直重賞のアイビスサマーダッシュ勝ち馬。
つまり2頭とも「2F(400m)距離短縮」で
パフォーマンスを上げて来る可能性がある
ハービンジャー産駒と申せましょう。
※この記事に書いていない要注意穴馬については、
レース当日午前中に無料メルマガでご紹介させて頂きます。
↓↓↓
この馬の牝系は、米国の芝G1馬を輩出した牝系。
持続力に優れた血統構成を持っており、
鞍上も当コースG1に相性の良い騎手。
この馬の馬名は
コチラからご確認頂けます(*_ _)
↓↓↓
This website uses cookies.