今週のG1は「大阪杯」
舞台は阪神2000m内回りコース。
重賞レポートでは、出走登録馬の中から好走確率の
高い馬をデータから絞り込んでご紹介致しとりますが
大阪杯はG1に昇格されて今年が3年目という事で、
レースデータが少なく、コース攻略ガイドの好走傾向を
中心に、上位人気が予想される馬の分析を進めて参ります。
netkeiba.comの予想人気は以下の通り。
「ハービンジャー×キングカマンボ系」という配合で、
当コースの同じ配合馬の戦績は以下の通り。
↓↓↓
ハービンジャー産駒 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
キングマンボ系 | 0- 1- 2- 5/ 8 | 0.0% | 12.5% | 37.5% | 0 | 86 |
集計期間:2014. 9.20 ~ 2019. 3.24
データ数が少なく、同一馬の戦績も含まれており
あまりあてには出来ませぬが、まぁ可もなく不可もなし。
と言ったところでございましょうか。
ハービンジャー産駒は、基本的に距離延長ローテを
好む産駒が多くおりますが、ブラストワンピースは
母も祖母も短距離馬でございましたので、短縮ローテが
合うようでございますな。
有馬記念は、前走菊花賞から500m短縮。
新潟記念も、ダービーから2F短縮。
毎日杯もゆりかもめ賞から3F短縮。
つまり延長ローテでは馬券に絡めず、
短縮ローテで臨んだ重賞は3戦3勝。
そのひとつがG1有馬記念となれば、
「短縮得意・延長苦手」
というのは、もはや疑う余地はございますまい。
脚質的にも「マクリ」が出来る器用な馬で、
内回りコースでは強力な武器となりましょう。
気になる点は鞍上の池添殿の当コース戦績。
↓↓↓
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
池添謙一 | 3- 4- 4- 41/ 52 | 5.8% | 13.5% | 21.2% |
集計期間:2014. 4. 5 ~ 2019. 3.24
これは全クラス共通の戦績でございます。
ちなみに、重賞7鞍の騎乗では連対実績が無く、
3着が2回のみという成績なのでございますな。
それと関東馬の戦績が、今ひとつパッとしない
と言うのも若干の不安材料でございましょうな。
父ルーラーシップの産駒は、どちらかと言えば
阪神内回りは成績が今ひとつの傾向がございますな。
キセキ自身も、東京コースや、直線の長いコースに
良績が集中しており、小回り・内回りの成績は
かんばしいとは申せぬ内容でございます。
今回は、メンバーの脚質から判断すれば、
キセキの単騎逃げが叶いそうで、当然有力馬
ではございますが、全幅の信頼とまでは・・・
古馬になって初めてのレースで、
クラシック戦線で活躍したディープの男馬。
ちょっと「まゆつば物」と考えそうになりますが、
クラシック戦線で活躍して、古馬になって走らなくなる
ディープの男馬の共通点は「母父米国型」という事。
母父米国型の長所は、若駒のうちに完成する
成長の速さとMAXスピードの高さでございますが、
その副作用として、馬が硬くなる(筋肉の柔軟性が無くなる)
のが非常に早く「賞味期限が短くなる」という事でございますな。
ワグネリアンの母父は「欧州型キングマンボ系」
でございますれば、マカヒキや、サトノダイヤモンド、
キズナあたりとは、また違った成長曲線を描く可能性が
充分にございましょう。
半年ぶりのレースで、能力を出し切れるか?
という不安材料は当然ございますが、そこは
ノーザンファーム天栄で調整された馬。
天栄で調整したダービー馬が重賞、それもG1に
使ってくるならば、半年くらいは休み明けのうちに
入らぬのではございますまいか。
唯一の不安材料は、
「内回りコース適性」でございましょう。
弥生賞・皐月賞と内回りコースの2000mで連敗。
皐月賞は、展開や馬場も向きませなんだが、
弥生賞の負け方は、ようやくトップスピードに
到達したところがゴール板まで残り数メートル。
と言った趣の負け方で、明らかに直線の距離不足が
敗因だったのではないかと拙者は考えておりまする。
ただ、それも中山の直線295mと比べれば
阪神内回りコースの直線は約350mと長く、
坂の勾配も阪神の方が若干ゆるやかでございますれば、
不利さえ無ければ勝ち負け濃厚ではなかろうかと存じます。
・4番人気予想 ペルシアンナイト
昨年の2着馬。
昨年優勝のスワーヴリチャードが、ドバイ遠征で
欠席のため当レースの最先着実績馬という事になりますな。
血統的なデータからは「走って当然」
ぐらいの評価が妥当でございましょう。
↓↓↓
種牡馬:ハービンジャー 母父馬別集計
母父馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス | 7- 5- 4-20/36 | 19.4% | 33.3% | 44.4% |
集計期間:2014. 9.20 ~ 2019. 3.24
さらに・・・
前走が左回りだった「ハービンジャー×母父SS」
に該当する馬の成績は、少数ながら以下のような
鉄板級のデータが出ておりますな。
もちろん、対象となった5頭は全てが別馬。
種牡馬:ハービンジャー/母父馬:サンデーサイレンス 前走場所別集計
前走場所 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
左回り | 3- 0- 1- 1/ 5 | 60.0% | 60.0% | 80.0% |
集計期間:2014. 9.20 ~ 2019. 3.24
距離ローテにおいても、
前走と同距離ローテの場合は・・・
種牡馬:ハービンジャー/母父馬:サンデーサイレンス 前走距離別集計
前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
同距離 | 5- 2- 3- 9/19 | 26.3% | 36.8% | 52.6% |
集計期間:2014. 9.20 ~ 2019. 3.24
その上更に、ペルシアンナイトは
休み明け2戦目は連対率100%
これで4番人気ならば買いの一手でございましょう。
不安材料は「馬場状態」
距離適性は2000mが上限と思われるだけに、
力の要る馬場になると、馬場にスタミナを奪われる
可能性が出て参ります。
時計の速い馬場であれば、マイル適性の高い馬が
強いコースでございますが、馬場が渋れば話は別。
土曜日の降水量次第では「馬力」を問われる
タフな馬場になる事も十分に考えられますれば、
当日の馬場状態次第で印の軽重が変わって参りますな。
なかなかのコース巧者でございますなぁ。
今年に入ってから、金鯱賞をひと叩き
されておるのも非常に好感が持てるローテ。
血統面でもケチをつけるところはなく、
牝系ファミリーのスケールも足りております。
最大の問題は「能力が足りるか?」
という事でございましょうか。
前走では、G1ホースとは言え牝馬に競り負けており、
勝ち馬ダノンプレミアムには2馬身差の完敗。
そのダノンを負かしたワグネリアンを筆頭に、
キセキ、叩き2走目のペルシアンナイト、
天皇賞秋でキセキに先着したサングレーザー、
昨年の皐月賞馬エポカドーロ、昨年のマイルチャンピオンSで
ペルシアンナイトを負かしたステルヴィオ・・・
強敵がこぞって出走してくるここで足りるのか?
微妙でございますなぁ・・・
以上、重賞レポート大阪杯「上位人気馬の評価」でございました。
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