東京のマイル重賞ならば、
ロードカナロアやPサンデー系の種牡馬産駒が
もっと活躍しても良さそうですが・・・
この東京新聞杯に限っては
中距離血統の支配力が異様なまでに
強いのでございます。
しかし今年は・・・
※出走表はnetkeiba.comさまより拝借(*_ _)
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今年も天候に恵まれそうで、
良馬場開催となりそうな気配でございますな。
「東京新聞杯」過去10年間で、
良馬場開催は8回ございました。
その8回の種牡馬傾向は以下の通りでございます。
↓↓↓
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 2- 4- 1-24/31 | 6.5% | 19.4% | 22.6% |
ハーツクライ | 1- 2- 1- 1/ 5 | 20.0% | 60.0% | 80.0% |
ステイゴールド | 1- 0- 1- 5/ 7 | 14.3% | 14.3% | 28.6% |
マンハッタンカフェ | 1- 0- 0- 3/ 4 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
タニノギムレット | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
トゥザグローリー | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
ダンスインザダーク | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
キングカメハメハ | 0- 1- 2-10/13 | 0.0% | 7.7% | 23.1% |
ダイワメジャー | 0- 1- 0- 3/ 4 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
フジキセキ | 0- 0- 1- 2/ 3 | 0.0% | 0.0% | 33.3% |
スペシャルウィーク | 0- 0- 1- 2/ 3 | 0.0% | 0.0% | 33.3% |
スクリーンヒーロー | 0- 0- 1- 2/ 3 | 0.0% | 0.0% | 33.3% |
集計期間:2012. 2. 5 ~ 2021. 2. 7
マイル戦に適性の高い
Pサンデー系種牡馬のダイワメジャー、
フジキセキの産駒が未勝利でございます。
むしろ、中・長距離G1に実績が豊富な
種牡馬ばかりが目につきます。
そして母系(母父馬)も、
東京のマイル戦で切れ味を存分に
発揮させる「米国型血統」よりも
「欧州型ノーザンダンサー系」を
母父に持つ馬の活躍が以下の通り
圧倒的でございますな。
↓↓↓
母父馬系統 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
リファール系 | 2- 1- 1- 2/ 6 | 33.3% | 50.0% | 66.7% |
デインヒル系 | 1- 3- 2- 3/ 9 | 11.1% | 44.4% | 66.7% |
ニジンスキー系 | 1- 0- 0- 8/ 9 | 11.1% | 11.1% | 11.1% |
ミスプロ系 | 1- 0- 0-10/11 | 9.1% | 9.1% | 9.1% |
キングマンボ系 | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
ヴァイスR系 | 1- 0- 0- 5/ 6 | 16.7% | 16.7% | 16.7% |
ネイティヴD系 | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
ネヴァーB系 | 0- 2- 0- 1/ 3 | 0.0% | 66.7% | 66.7% |
ストームバード系 | 0- 1- 0- 2/ 3 | 0.0% | 33.3% | 33.3% |
リボー系 | 0- 1- 0- 0/ 1 | 0.0% | 100.0% | 100.0% |
サンデー系 | 0- 0- 2-12/14 | 0.0% | 0.0% | 14.3% |
トゥルビヨン系 | 0- 0- 1- 3/ 4 | 0.0% | 0.0% | 25.0% |
ロベルト系 | 0- 0- 1- 6/ 7 | 0.0% | 0.0% | 14.3% |
ヘイロー系 | 0- 0- 1- 0/ 1 | 0.0% | 0.0% | 100.0% |
集計期間:2012. 2. 5 ~ 2021. 2. 7
特に母父リファール系と母父デインヒル系が圧巻でございます。
上記ような血統傾向が表れるのは
レースの流れ(ラップパターン)に
原因があると考えられます。
東京新聞杯は、そのほとんどが
「持続ラップ」で展開致します。
「持続ラップ」と申しますのは、
レースのラスト3F(600m)の
1Fごとの区間タイムのタイム差により
・瞬発ラップ
・持続ラップ
・消耗ラップ
上記の3つのパターンに
分類したもののひとつでございます。
良馬場開催だった東京新聞杯の
ラスト3Fの区間タイムと区間ごとの
タイム差(加速または減速幅)は
以下のようになっておりました。
↓↓↓
この表が意味するところは・・・
まず、ラスト3Fのラップタイムを
1Fごとの区間タイムに分割し、
前後のラップタイム差の合計を算出します。
そして、その合計値により
3つのラップパターンに分類します
加速合計が0秒5以上
加速・減速合計が0秒4以下
減速合計が0秒5以上
このことをふまえて、
もう一度ラップ一覧表をご覧頂きますと・・・
加速ラップになっていた年が
「ゼロ」であった事がわかります。
つまり、東京新聞杯は
マイル重賞の中でも非常に
「バテ度」が高いレースであると申せます。
そのため、2000m以上のG1で
実績を残す種牡馬を父に持ち、
母系には「バテてからも脚を使う持久力」
を補完する欧州血統を持つ事が
非常に重要となっておるのでございます。
血統面で「中距離実績」が重要なように、
競走馬自身の距離実績も重要になる傾向がございます。
例えば、芝1800m以上のOP特別で優勝経験があるか、
重賞で連対した実績の有った馬は、過去5年の東京新聞杯で
複勝率38%、複勝回収率113%と優秀な数字を残しております。
今年の登録馬を見てみますと、
前走で逃げていた馬はおらず、
メンバーの大半が「差し・追込み馬」
もしかすると、前半の流れが
緩むような流れになるかも知れませんな。
また、先週日曜の東京芝コースは
馬場レベルが「軽い」に該当します。
日曜日の10Rの上り3F最速は
32秒台と、超高速上りが出ており、
「父:米国型×母父:米国型」
と言う米米配合馬が逃げて大楽勝。
もしかすると、今年はこれまでの傾向が
データブレイクする可能性もございますな。
つまり、Pサンデー系や米国型血統馬が
台頭する可能性も視野に入れておきたい
と拙者は考えておるのでございます。
ホウオウアマゾンは、
父:欧州型キングカメハメハ
母父はPサンデー系のアグネスタキオンで、
祖母の父には米国型APインディ系の血を持ちます。
前走は珍しく逃げずに結果を出しましたが
このメンバーであればテンの速さは
トーラスジェミニと双璧をなします。
馬場レベルの軽さと、母系の血の軽さが
上手くマッチングするようなら侮れぬ存在。
何よりも、母ヒカルアマランサスは
馬場レベルの軽い「G1ヴィクトリアM」で
先行して女傑ブエナビスタの猛追に最後まで抵抗し
クビ差2着の実績を持つ馬。
母系の良さを産駒に受け継ぐ
キングマンボ系種牡馬を父に持っており、
前に行って粘り込む可能性は十分と見ます。
穴で狙いたいのは2頭。
ドナアトラエンテは
ディープインパクト産駒の牝馬。
特に母父が欧州型ノーザンダンサー系ならば、
東京新聞杯での成績は、サンプル数は別としまして
目を見張るものがございます。
↓↓↓
着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
2- 1- 0- 1/ 4 | 50.0% | 75.0% | 75.0% | 435 | 217 |
集計期間:2013. 2. 3 ~ 2020. 2. 9
もともと東京新聞杯は、
牝馬が強いレースでございます。
↓↓↓
着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3- 2- 1- 7/13 | 23.1% | 38.5% | 46.2% | 176 | 127 |
集計期間:2012. 2. 5 ~ 2021. 2. 7
限定条件:牝馬のみ
しかも全姉にドナウブルー、
ジェンティルドンナを持つ良血馬。
左回りでの複勝率は88.9%と言う
あからさまなサウスポーで、中山から
東京へのコース替わりは大歓迎。
緩い流れになれば、マイル戦でも
頭角を現す可能性は十分過ぎましょう。
例年通りの傾向になるようなら
1800m以上の重賞実績を持つ
王道血統のこの馬。
馬名はコチラに書いております。
↓↓↓
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