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「G3函館2歳S2021」好走馬の血統傾向を分析

 

 

今週の土曜重賞は、函館にて2歳最初の重賞

「G3函館2歳S(芝1200m)」が開催されまする。

 

2歳の早い時期に行われる重賞で

「早熟性」を競うようなレースでございますな。

 

 

さらに、コーナー角度の小さな

「小回りコース」への適性も

非常に重要になって参ります。

 

 

ここでは、函館2歳Sで好走するために

重要になる血統についてお話して参りまする。

 

 

 

函館2歳ステークス2021の注目馬

 

今年の函館2歳Sの注目馬と

期待の穴馬はコチラに書いております。

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函館2歳S 血統傾向

 

早熟性と小回り適性。

この2つは全く無関係にも思えますが、

実は密接な関係がございます。

 

さて、それは何でございましょうや?

 

その答えは・・・

 

さよう。

どちらも「米国」で磨き上げられた血に由来する。

 

という事でございますな。

 

無料メルマガ読者の皆様にはもう

「耳にタコ」かと存じまするが、

ここはあえて釈迦に説法を(*_ _)

 

 

米国型血統とは・・・

アメリカの競馬、つまりダート戦が主流になる国で

鍛え抜かれ、生き残ってきた血統でございます。

 

 

具体的には・・・

・ミスプロ系

・ヴァイスリージェント系(米国型ノーザンダンサー系)

・ストームバード系(米国型ノーザンダンサー系)

・ボールドルーラー系、APインディ系

 

こういった血統が、米国では主流血統となっておりまする。

 

 

 

早熟性

 

米国競馬で馬主が馬に期待することの中で、

最も大きいと思われるのが・・・

 

「2歳戦からお金を咥えて帰ってくる」

 

という事でございましょう。

 

 

それゆえに問われるのは

「早熟性」でございますな。

 

 

函館2歳Sで好走する馬には、

父か母父に「米国型」を持つ馬が多いのも

そういった早熟性を強める作用の強い血統であるが故。

 

 

 

 

小回り適性

 

こちらについても、米国型血統馬が

得意とするところでございます。

 

 

なぜならば、

アメリカの競馬場は基本的には

「小回りコース」だから。

 

 

米国のダートは「砂」ではなく

「粘土質の土」でございます。

 

それが日本の「砂」のダートでも強いのは、

「小回り適性の高さ」という側面もございまする。

 

 

ご存知の通り、

ダートコースは芝コースの内側にあるため、

芝コースよりも更にコーナー半径が小さくなる

「超小回りコース」でございます。

 

 

もちろん、他にも米国血統が

強い要素はございます。

 

それは・・・

 

ダート戦では、位置取りが後ろになるだけでも

前の馬が蹴上げる砂つぶてを、顔面に受けることになり、

それは馬に限らず、人でもつらいもの。

 

 

それゆえに、「前へ前へ」と

位置を取りに行く馬が多くなることで、

自然と前半から飛ばすようなレースになります。

 

 

米国の競馬では、日本以上にその傾向が強く、

前半から飛ばしても、ゴールまで減速しない

「スピードの持続力」を強く問われます。

 

 

そのような環境下で淘汰された血が

米国型血統なのでございますな。

 

 

つまり、米国型血統は・・・

 

・早熟性を高める効果

・小回り適性を高める効果

・スピード持続力の強化効果

 

といったように、

コーナー半径が小さい函館コースで、

道中の流れが非常に速くなりやすい

「函館2歳S」を勝ち負けするための、

3つの要件を兼ね備えておる。

という事でございまする。

 

 

実際、函館芝1200mの

「母の父別ランキング」は以下の通り。

 

↓↓↓

 

上位にランキングされているのは・・・

 

「米国型」

「ミスプロ系」

「プリンスリーギフト系」

「ダンチヒ系」

 

これらの血統は全て

「スピードの持続力強化」を

補う血統でございます。

 

 

 

父か母父「米国型」「ミスプロ系」

 

過去5年の函館2歳Sで、

3着以内に走った15頭の内、

父か母父に米国型かミスプロ系を

持っていた馬が8頭おりました。

 

 

今年のメンバーで、

この血統に該当するのは、

以下の7頭でございますな。

↓↓↓

 

イチローイチロー(父Pサンデー系)

カイカノキセキ(父Pサンデー系)

カワキタレブリー

グランデ(母父Pサンデー系)

トーセンサンダー

フェズカズマ

ベルウッドブラボー

 

 

 

 

「米国型」以外の好走血統

 

ここまでは、米国型血統を

推しまくりましたが・・・

 

実際のところ、

函館2歳Sで馬券になった馬の中には、

父にも母の父にも「米国型血統」を

持っていなかった馬も沢山おりました。

 

 

父がPサンデー系

 

過去5年の函館2歳Sで、

3着以内に入った15頭の内7頭は、

父がPサンデー系の種牡馬でした。

 

 

これは、数の上ではミスプロ系や、

米国型ノーザンダンサー系の種牡馬を

父に持つ馬よりも多いのでございますな。

 

 

今年のメンバーで、

父がPサンデー系に該当するのは、

 

イチローイチロー(母父ミスプロ系)

カイカノキセキ(母父ミスプロ系)

ナムラリコリス(母父Pサンデー系)

ラブミードール(母父米国型)

 

ただ、ラブミードールにつきましては、

新種牡馬コパノリッキーの産駒で、

産駒実績データががほとんど無く、

果たしてPサンデー系に分類しても

よいものかどうか、若干ヤミヤミ

ではございますが・・・

 

 

 

ダンチヒ系の血

 

早熟性を高め、

スタート直後(テン)から流れる

ハイペースでも持続力を発揮するのが

「ダンチヒ系の血」でございますな。

 

 

馬場が洋芝である、香港やオーストラリアの

スプリント路線では、ダンチヒ系が主流血統

になっております。

 

 

札幌1200mほどではございませぬが、

函館でもちょくちょく穴をあけますので、

ダンチヒ持ちには要注意でございます。

 

 

ちなみに・・・

昨年の函館2歳Sでは、

父の母父にダンチヒを持つ

「ルーチェドーロ」が

5人気2着と好走しておりました。

 

 

また、2016年函館2歳Sで

13人気で3着に激走した

「タイムトリップ」も

祖母の父がダンチヒ系でした。

 

 

今年の函館2歳Sで、

3代以内にダンチヒを持つのは

 

メリトクラシー

 

この1頭だけでございます。

 

メリトクラシーの父は

幻の最強馬と謳われたディープ産駒

「新種牡馬シルバーテースト」です。

 

故障により、重賞に出る事無く

引退しましたが、主戦を務めた

福永殿が・・・

 

「今まで乗った度の馬よりスゴイ♪」

 

と大絶賛していた馬ですな。

 

 

この、シルバーテーストの産駒は、

これまで14頭が、のべ21回出走し、

【4勝・2着4回・3着2回】という好成績。

 

 

その4勝は、全て芝1400m以下でのもので、

スピード能力の高い産駒を出すのかも知れませんな。

 

 

ファーストクロップ(初年度産駒)から

早々に重賞ウイナーが出るのか?

 

あまり人気しないようなので、

馬券的にも、血のロマンとしても、

非常に楽しみでございまする。

 

 

 

kmaxjapan2

View Comments

  • シルバーステート
    ◯ステート
    ×テースト
    わたしもこんがらがります。

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