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重賞レポート G3チャレンジカップ

 

今週の土曜阪神開催の重賞は

「G3チャレンジカップ(芝2000m内)」

 

チャレンジカップが1800m外回りのハンデ戦から、

2000m内回りの別定戦に替わって今年が3年目。

 

コース、斤量制が変わった事で、波乱の多い

楽しい重賞が、この2年は堅い決着となり

穴党の拙者としては淋しい限りではございますが、

堅いなら堅いなりの予想で、的を絞り込んで参りとうございまする。

 

2000m開催に距離変更後のチャレンジカップの

データは2年分しかなく、過去データの収集には、

さしたる意味はございませぬ。

 

分析はそれぞれの馬の血統と個性から。

という事になりますな。

 

阪神2000m内回りコースは、

スタート地点がゴール前の坂下からで、

ゴール前の急坂を2度通過する過酷なレイアウト。

 

それゆえに、やはりスタミナやスピードの持続力が

非常に重要な能力となるコースでございますな。

 

という事で、血統傾向の分析は、

スタミナや持続力に重要な影響を与える

「母系の血統」にまずは目を向けて参りましょう。

 

 

阪神芝2000mの母系の傾向

 

以下のデータは、阪神芝2000mで開催される

重賞に限定した「母父馬」の血統傾向でございます。

↓↓↓

母父馬 総数 データ数 1着数 3内数 賞シェア
キングマンボ系 12 6.7% 7.1% 11.9% 9.7%
ロベルト系 20 11.1% 7.1% 11.9% 8.6%
サンデーサイレンス 28 15.6% 21.4% 9.5% 12.9%
APインディ系 9 5.0% 14.3% 9.5% 13.3%
ヴァイスリージェント系 15 8.3% 7.1% 9.5% 10.5%
ミスプロ系 15 8.3% 7.1% 9.5% 10.7%
ノーザンダンサー系 22 12.2% 7.1% 7.1% 4.5%
ダンチヒ系 7 3.9% 7.1% 7.1% 3.8%

集計期間:2016. 4. 3 ~ 2019. 6. 9(3着以内数順)

 

そして、全クラス共通のデータは

↓↓↓

全クラス共通「母父馬別」集計 BEST10

母父馬 総数 データ数 1着数 3内数 賞シェア
ミスプロ系 194 11.5% 12.2% 11.4% 11.7%
サンデーサイレンス 174 10.3% 15.0% 10.3% 13.3%
ノーザンダンサー系 212 12.6% 13.6% 10.3% 8.4%
Tサンデー系 129 7.6% 4.8% 7.7% 4.5%
キングマンボ系 85 5.0% 4.1% 7.1% 6.9%
ロベルト系 124 7.3% 4.8% 6.6% 6.6%
Pサンデー系 107 6.3% 7.5% 6.4% 5.3%
ヴァイスリージェント系 94 5.6% 6.8% 5.9% 7.4%
グレイソヴリン系 74 4.4% 5.4% 5.5% 6.1%
ダンチヒ系 85 5.0% 4.8% 5.0% 4.1%

集計期間:2016. 2.28 ~ 2019. 9.28(3内数順

 

まず目につくのが「APインディ系」が消えた事。

 

重賞クラスでのデータ数が「9」と少なく、

また馬券になった馬が、サラス、アルアインと

ミエノサクシードの3頭に限られており、

データの信憑性は少々薄いというイメージでございます。

 

それ以外は、順位の上下はあっても、

重賞データと全クラスデータに隔たりは無く

コースとレースの両方に有効なデータだと考えられましょう。

 

次は秋開催の開幕初日のデータに絞り込んで参りましょう。

分母は小さくなりますが、ザックリとした傾向は

↓↓↓

秋開催初日「母父馬別」集計(過去5年)

母父馬 総数 データ数 1着数 3内数 賞シェア
ノーザンダンサー系 33 13.4% 13.6% 13.6% 10.0%
サンデーサイレンス 27 11.0% 27.3% 12.1% 21.1%
Tサンデー系 18 7.3% 4.5% 10.6% 8.5%
ミスプロ系 23 9.3% 13.6% 9.1% 8.1%
キングマンボ系 9 3.7% 0.0% 9.1% 5.2%
ロベルト系 24 9.8% 4.5% 7.6% 10.9%
グレイソヴリン系 16 6.5% 4.5% 7.6% 7.8%

集計期間:2014.12. 3 ~ 2018.12. 1(3内数順)

 

このデータでは、1着数に注目してみますと、

母父キングマンボ系が秋の開幕初日に

勝星がない事がわかりますな・・・

 

どの条件でも堅実に勝ち星を挙げておるのは

・母父欧州型ノーザンダンサー系

・母父サンデーサイレンス

・母父ミスプロ系

この3系統が該当致します。

 

今年の出走馬で該当するのは・・・

母父がミスプロ系のこの3頭でございます。

↓↓↓

・ケイアイノーテック

・テリトーリアル

・ブラックスピネル

 

 

母父ミスプロ系の好走種牡馬傾向

 

種牡馬小系統別集計

種牡馬系統 総数 データ数 1着数 3内数 賞シェア
Tサンデー系 30 34.5% 44.4% 29.6% 38.2%
ディープ系 6 6.9% 22.2% 18.5% 15.1%
キングマンボ系 10 11.5% 11.1% 11.1% 21.1%
Lサンデー系 5 5.7% 11.1% 11.1% 8.2%
Dサンデー系 8 9.2% 0.0% 11.1% 4.3%
ノーザンダンサー系 8 9.2% 11.1% 3.7% 4.3%
ダンチヒ系 3 3.4% 0.0% 3.7% 1.5%
Pサンデー系 4 4.6% 0.0% 3.7% 2.2%
ロベルト系 5 5.7% 0.0% 3.7% 1.0%

集計期間:2014.12. 6 ~ 2018.12. 1(3内数順)

秋の開幕馬場で優秀な成績を残しておるのが

Tサンデー系種牡馬でございます。

 

 

種牡馬別で見ますと・・・

↓↓↓

種牡馬別集計

種牡馬 総数 データ数 1着数 3内数 賞シェア
ディープインパクト 6 6.9% 22.2% 18.5% 15.1%
ハーツクライ 7 8.0% 22.2% 14.8% 20.6%
ステイゴールド 6 6.9% 11.1% 11.1% 11.9%

集計期間:2014.12. 6 ~ 2018.12. 1(3内数順)

 

 

今年の出走登録馬


※出走表はnetkeiba.comさまより(*_ _)

 

今年の出走登録馬で、

「Tサンデー系×ミスプロ系」の該当馬は無し。

 

次点候補は「ディープ×ミスプロ系」の該当馬

・ケイアイノーテック

・プレステイキング

この2頭でございますな。

 

ケイアイノーテックは、母のケイアイガーベラが

ダートの短距離馬で、2000mに適性が高いとは

少々考えづらい牝系の出身馬と申せましょう。

 

 

今年の注目馬

 

プレステイキング

母も祖母も欧州のマイルG1馬で、

距離適性の裏付けとしては少々不満も残りますが、

本馬自身が2000mで3勝を挙げる距離巧者。

 

開幕馬場を考えれば、母系のマイル指向のスピードと、

欧州仕込みの持久力がプラスに作用する可能性は

十分に有りそうでございますな。

 

プリンシパルSでは、ダービー3着馬

コズミックフォースと差の無い競馬で2着しており、

クラス通用の下地を十分に持った「ディープ産駒の昇級戦」

 

素質の足りるディープ産駒は昇級戦に強く、

この程度のメンバーなら十分に通用すると考えまする。

 

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