G３オーシャンステークス２０２１　中山芝１２００ｍ好走血統分析レポート

 

 

今週は重賞が３鞍組まれております。

どの重賞もG１レースへの

重要なステップレースでございますな。

 

ここでは土曜中山で行われる

「G３オーシャンS（芝１２００ｍ）」

について、好走血統の特徴を分析して参りまする。

 

今月２８日に中京で開催される

「Ｇ１高松宮記念」

のステップレースであり、

過去５年の高松宮記念にて３頭が

馬券に絡んでいるステップレース

でございまする。

 

しかも・・・

その内の２頭は２桁人気

であった事も見逃せない

ポイントでございますな。

 

 

あ、えっと・・・

続きをお読みくださる前に

はなはだ厚かましいお願い

ではございますが・・・

 

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オーシャンステークスが開催される

中山芝１２００ｍという独特のコースが

生み出す「独特の血統傾向」。

 

それを看破すれば、穴馬探しが

一気に楽になりまする。

 

「血と地を知れば百戦危うからず。」

 

早速、オーシャンＳ２０２１の

穴馬候補を探しに参りましょうぞ。

 

 

 

今年の出走登録馬

 

出走表はnetkeiba.comさまより拝借(*_ _)

 

 

 

G３オーシャンS　コースの特徴

 

中山芝１２００ｍコースは、

外回りコースの２コーナー出口が

スタート地点となり、下図のように

３コーナーへ向けて下りが続く

非常に前半が速くなりやすい

コースレイアウトでございまする。

 

途中３コーナーから４コーナーは

平坦でございますが、４コーナー

出口から再び一気に駆け下り、

なべ底を走るかのようにゴール前には

ＪＲＡの全競馬場屈指「高低差４ｍ」の

「ママチャリでは絶対に走破できない」

心臓破りの急坂が待ち受けております。

 

テン（前半）から速い流れで展開し、

ゴール前の急坂で、スピード持続力も

問われるコースでございますな。

 

特に２勝クラス以上の上級条件戦や、

オープンクラス・重賞においては、

スローペースで流れる事は奇跡的。

 

 

ラップ傾向

 

上級条件戦以上のレースのペースを

「ＲＰ指数」で分類致しますと・・・

 

ＲＰ44以下（超ハイペース）

ＲＰ44.1～48（ハイペース）

ＲＰ48.1～54（ミドルペース）

ＲＰ54.1以上（スローペース）

（）内のペースは一般的なペースの表記で

ＲＰ指数の概念はまた少し違います・・・

 

 

ＲＰ指数の示すものは、前半の流れに対する

後半のバテ度合いを指数化したものです。

 

なので、力の要る

芝の道悪競馬の場合は、

前半のペースに関わらず、

ラストでは各馬がバテるため

ＲＰ指数の数値は小さくなりますし、

逆に芝の高速馬場の場合ですと、

前半３Ｆタイムが少々早くても

各馬がバテにくくＲＰ指数の数値は

大きくなる傾向が有ります。

 

 

俗に言うハイペース、超ハイペースの出現率は

６０％以上で、残りの４０％弱がミドルペース。

スローペースはゼロでございますな。

 

このような厳しい流れが

血統傾向にも大きな影響を与え、

非常にかたよった傾向を生み出しております。

 

特に力の要る馬場になりやすい

冬と春の開催では、スピードより

馬力が必要となり、血統は勿論

牡馬♂に比べてパワーに劣る

牝馬♀は「馬格が有る」事が

非常に重要な要件となりまする。

※馬格＝体格

 

 

 

血統傾向

 

それでは、冬と春に開催される

上級条件（2勝クラス）以上の

中山芝１２００ｍ戦の血統傾向を

チェックして参りまする。

 

 

【種牡馬系統別集計】

 

2勝クラス以上／冬春の開催

 

種牡馬系統	勝率	複勝率	単回値	複回値	賞ｼｪｱ	１着数	３内数
Ｐサンデー系	8.0%	24.2%	97	70	20.8%	19.8%	20.1%
ミスプロ系	5.6%	24.4%	61	105	12.0%	8.5%	12.3%
キングマンボ系	12.9%	25.7%	94	69	8.6%	12.3%	8.2%
フォーティーＮ系	6.1%	23.5%	43	79	7.3%	6.6%	8.5%
Ｔサンデー系	5.8%	20.9%	104	91	7.2%	7.5%	9.1%
SS＋Lサンデー系	3.3%	15.0%	92	78	6.1%	3.8%	5.7%
ダンチヒ系	12.1%	22.4%	194	96	5.2%	6.6%	4.1%
ロベルト系	13.0%	22.2%	107	55	4.9%	6.6%	3.8%
ストームバード系	8.5%	23.7%	34	91	4.5%	4.7%	4.4%
プリンスリーＧ系	3.0%	15.0%	14	55	3.9%	2.8%	4.7%
ディープ系	8.1%	16.1%	135	58	3.5%	4.7%	3.1%
Dサンデー系	5.5%	14.5%	75	74	2.8%	2.8%	2.5%
ヘイロー系	2.0%	7.8%	35	59	1.3%	0.9%	1.3%

集計期間：2014. 1. 6 ～ 2021. 1.17
ソート：賞シェア順　　　レース機会数 : 50 回以上

 

 

 

 

Ｐサンデー系と、キングマンボ系を

含めた大系統ミスプロ系で賞金の

約半分を稼いでおりますな。

 

 

 

サンデー系の分類説明は

↓↓↓

ここをクリック

 

出走馬の血統の系統や、

国別の分類については、

超有名血統予想家の亀谷師が

無料で公開されている

【スマート出馬表】で確認出来ます。

 

 

 

【母系の血統傾向】

 

 

 

 

 

母父馬系統	勝率	複勝率	単回値	複回値	賞ｼｪｱ	１着数	３内数
ミスプロ系	5.9%	16.0%	51	44	10.6%	10.4%	9.4%
ダンチヒ系	10.2%	25.5%	76	69	10.0%	9.4%	7.9%
サンデーサイレンス	8.8%	23.7%	59	76	8.9%	9.4%	8.5%
Ｔサンデー系	6.6%	23.6%	111	123	6.9%	6.6%	7.9%
ヘイロー系	9.8%	39.2%	74	166	6.9%	4.7%	6.3%
Ｐサンデー系	8.8%	27.5%	69	105	5.7%	6.6%	6.9%
ロベルト系	4.2%	18.9%	23	92	4.9%	3.8%	5.7%
ストームバード系	10.5%	26.3%	162	145	4.5%	5.7%	4.7%
ヴァイスＲ系	5.3%	13.8%	135	74	4.4%	4.7%	4.1%
グレイＳ系	10.9%	21.7%	49	51	4.3%	4.7%	3.1%
ブラッシングＧ系	7.9%	31.6%	40	103	3.0%	2.8%	3.8%
カロ系	8.1%	24.3%	112	80	2.8%	2.8%	2.8%
プリンスリーＧ系	2.6%	11.5%	14	38	2.7%	1.9%	2.8%
ヌレイエフ系	7.0%	14.0%	66	67	2.5%	2.8%	1.9%
Dサンデー系	6.7%	30.0%	92	80	2.1%	1.9%	2.8%
ニジンスキー系	9.1%	15.2%	50	31	1.9%	2.8%	1.6%
フォーティーＮ系	1.8%	5.5%	28	19	1.3%	0.9%	0.9%
リファール系	3.3%	13.3%	334	170	0.9%	0.9%	1.3%

集計期間：2014. 1. 6 ～ 2021. 1.17
ソート：賞シェア順　　　レース機会数 : 30 回以上

 

 

 

母系の血統傾向は・・・

Ｔサンデー系を母父に持つ馬の

回収期待値が非常に高いですな。

 

母父Ｔサンデー系の場合

父の血統傾向は以下の通り。

↓↓↓

 

母父馬系統：Ｔサンデー系　　種牡馬系統別集計

種牡馬系統	勝率	複勝率	単回値	複回値	賞ｼｪｱ
ミスプロ系	22.2%	55.6%	121	154	26.2%
フォーティーＮ系	4.8%	28.6%	8	48	15.8%
キングマンボ系	15.4%	15.4%	70	26	12.8%
フェアリーキング系	20.0%	40.0%	912	414	11.0%
ブラッシングＧ系	0.0%	75.0%	0	140	9.9%
プリンスリーＧ系	0.0%	20.0%	0	73	5.9%
ダンチヒ系	50.0%	50.0%	2515	445	5.8%
カロ系	0.0%	28.6%	0	808	5.1%

集計期間：2014. 1.12 ～ 2021. 1.17
ソート：賞シェア順

 

 

父がミスプロ系で、

母父にＴサンデー系と言う配合が

非常に成績・回収値ともに優秀。

 

今年の登録馬で該当するのは

・ダイメイフジ

この１頭のみでございます。

 

 

あと、好走率TOPの

 

Ｐサンデー系種牡馬と好相性の

母父馬は、マイル以下に適性の高い

スピード強化型の血でございます。

↓↓↓

【Ｐサンデー系の母父馬系統別集計】

 

種牡馬：Ｐサンデー系　　母父馬系統別集計

チェック母父馬	着別度数	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
ヘイロー系	4- 7- 1- 3/15	26.7%	73.3%	80.0%	58	124
ミスプロ系	5- 4- 5-37/51	9.8%	17.6%	27.5%	157	88
ヴァイスＲ系	2- 2- 1-23/28	7.1%	14.3%	17.9%	25	45
ロベルト系	2- 2- 1-16/21	9.5%	19.0%	23.8%	33	107
ダンチヒ系	1- 3- 1- 7/12	8.3%	33.3%	41.7%	148	102
ヌレイエフ系	2- 0- 1-11/14	14.3%	14.3%	21.4%	158	53
ニジンスキー系	1- 1- 1-10/13	7.7%	15.4%	23.1%	37	49
フォーティーＮ系	1- 0- 0- 8/ 9	11.1%	11.1%	11.1%	171	43
カロ系	0- 2- 2- 7/11	0.0%	18.2%	36.4%	0	67
ブラッシングＧ系	1- 1- 1- 3/ 6	16.7%	33.3%	50.0%	71	113
グレイＳ系	1- 1- 1-10/13	7.7%	15.4%	23.1%	49	84
インリアリティ系	1- 0- 0- 4/ 5	20.0%	20.0%	20.0%	1670	242
ダマスカス系	0- 0- 2- 2/ 4	0.0%	0.0%	50.0%	0	140
Ｔサンデー系	0- 1- 0- 0/ 1	0.0%	100.0%	100.0%	0	160
キングマンボ系	0- 0- 0- 5/ 5	0.0%	0.0%	0.0%	0	0
リボー系	0- 0- 1- 4/ 5	0.0%	0.0%	20.0%	0	126
プリンスリーＧ系	0- 0- 1-10/11	0.0%	0.0%	9.1%	0	50

集計期間：2014. 1. 6 ～ 2021. 1.17
ソート：賞シェア順

 

 

「サンデー系種牡馬×ヘイロー系の母父馬」

この配合では「ヘイロー」のインブリード

（クロスとも言います）が発生しますな。

 

ちなみにですが・・・

ヘイローのインブリード効果は、

マイル以下、特に１４００ｍ以下での

爆発的なスピードを強化致します。

 

 

母父がレッドゴッド系の場合、

全てブラッシンググルーム系の

母父馬で、タフな流れの短距離戦向きの

持久力を強化する役目を担います。

 

ノーザンダンサー系では、

短距離戦王国のオーストラリアや

香港などでリーディング上位の

ダンチヒ系を筆頭に、ヌレイエフ系

とニジンスキー系の血。

 

ヌレイエフは種牡馬としては

イマイチながら、母系に入って

優秀な馬を多く出しております。

 

母父にヌレイエフが入る事で、

短距離や、ダート戦での前向きさや

勝負根性を補完する役目を果たします。

 

ニジンスキーは持続力を与える血。

 

米国型ミスプロ系と

米国型ノーザンダンサー系の

ヴァイスリージェント系や

ストームバード系の血は

米国のダート戦で磨き抜かれた血。

 

良馬場では日本の「砂馬場」よりも

速い時計の出る「粘土質」の米国馬場で

テンからガンガンに飛ばし、ゴールまで

そのスピードを維持する事を目的に

磨き抜かれた血でございますな。

 

これらの血を母系に持つ事で、

本来は「タメて末脚を活かす」事が

得意なサンデー系種牡馬の特性に

テンから飛ばしても最後まで止まらない

底力を与えておるのでございましょう。

 

 

今年のＰサンデー系

 

今年の登録メンバーで

父にＰサンデー系種牡馬を持つのは

以下の４頭でございまする。

 

・アウィルアウェイ

・アストラエンブレム

・キングハート

・ラヴィングアンサー

 

 

 

オーシャンＳ　前走脚質傾向

 

中山競馬場の馬場改修工事があった

２０１４年以降のオーシャンS過去７年で

３着以内に好走した馬の「前走脚質」は

以下のようなデータとなっております。

↓↓↓

 

オーシャンS前走脚質別集計

前走脚質	着別度数	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
逃げ	1- 3- 1- 17/ 22	4.5%	18.2%	22.7%	14	45
先行	3- 3- 2- 20/ 28	10.7%	21.4%	28.6%	189	100
中団	2- 0- 2- 28/ 32	6.3%	6.3%	12.5%	41	28
後方	0- 1- 1- 25/ 27	0.0%	3.7%	7.4%	0	40

集計期間：2014. 3. 8 ～ 2020. 3. 7

 

 

前走で先行していた馬が

（初角通過順位５位以内）

回収期待値が高く、人気薄は

「前走先行経験馬」

を狙うのが良いかも知れませぬな。

 

 

今年の特別登録馬のなかで

該当するのは以下の５頭。

 

・アルビニズム

・カレンモエ

・スギノボルケーノ

・ニシオボヌール

・ビアンフェ

 

 

 

 

オーシャンＳ　２０２１の注目馬

 

今週土曜日の中山の天気は

昨日までは雨予報でしたが

今しがた確認致しますと・・・

土曜の開催時間中には、雨は

降らないような予報に変わっておりますな。

 

であれば、時計勝負の高速馬場。

恐らく決着タイムは１分７秒台前半

と言う事になりましょう。

 

・ラヴィングアンサー

 

今回のメンバーの中では、

１２００ｍの走破時計は最速。

 

血統的にも

「Ｐサンデー系×ダンチヒ系」

という好走傾向に合致する配合。

 

脚質的に後方からの競馬が常の

追込み馬でございますれば、

「これが本命ですわ」

とは参りませぬが、展開や

差しに向く馬場になれば。

 

 

本命候補

・※※※※※※※※

 

中山の馬場は乾いて

近２年同様に１分７秒台が

出そうな硬めの馬場。

 

メンバー中上位の時計実績を

持つこの馬の狙えるタイミングと

馬名はこちらに書いておきます。

↓↓↓

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