ダート戦攻略 第1章

まずはダート戦から覚えてみましょう

競馬は、芝でもダートでも

予想は難しいものですが・・・

競馬歴の浅い方は、まずはダート戦を

覚える方が楽でいいかも知れません。

何故か?(゜_゜)

それは以下の通り・・・

紛れる要素の多い芝のレース

3歳のクラシックが全て芝戦。

そして、大きなG1もほとんどが芝戦。

なので、競馬の花形は「芝」

というのが、ごく一般的なイメージかと思います。

ただ、芝の場合は、コースが使い込まれてくると

当然ながら、芝は踏み荒らされ、剥げてきてしまいます。

そうなると・・・

  • どの程度芝が傷んでいるのか?
  • コースのどのあたりを通るのが有利になるのか?
  • 前が有利か、差しが届くのか?
  • 時計が掛かるのか?速いタイムが出るのか?
  • 路盤(芝の下の地面)の硬さは?

同じコース・同じ天候でも、

好走出来る馬のタイプや、有利になる枠順が

コロコロ変わるのが芝のレースです。

さらに厄介なのは、

芝の種類も

  • 軽くて速いタイムが出る「野芝」
  • 重くて時計が掛かる「洋芝」

の2種類があります。

開催場によって、

年中「洋芝のみ」とか、

年中「野芝のみ」とか、

年中「洋芝・野芝混合」とか

季節によって「野芝のみ」なんてこともあり、

同じ開催場の、同じ距離のコース実績でも、

冬場の実績か、夏場の実績か

を気に掛けなければいけなかったり・・・

なので、安定した馬券成績を収める為には、

「馬場の見極め」に精通する必要が有ります。

いかがです?

見極められそうですか?(゜_゜)

馬券の花形はダート戦

ダート戦には、芝のような

ややこしい馬場読みは、ほとんど必要有りません。

午前中のレースから、午後にかけて

馬場状態が重から稍重に変わったりして、

同じ開催日でも、急に差しが届いたり、

前が残りだしたり・・・

という事はありますが、

基本的には、

良・稍重・重・不良

この4つが馬場に影響を与える要素になります。

なので、

砂の傷み具合?とか

考えなくていいです(´艸`*)

芝より遥かにシンプルな手順で予想が出来る。

この1点だけでも、ダート戦から始める

大きな理由です。

プロの馬券師と呼ばれる方の殆どが

ダート戦でしか勝負しないのは、

そういう事も大きな理由です。

また、ダート戦では、コースによって、

かなりはっきりとした好走傾向が有るのも、

プロが勝負する場に選ぶ大きな理由です。

ダート戦攻略 第2章

第2章では

「ダート戦での基本的な好走傾向」

について、お話しさせて頂きます。

狙い目は短距離戦

最も好走馬の傾向が掴みやすいのが

1200m~1400mの短距離戦です。

理由は以下の通り

  1. 米国型血統の馬が強い。
  2. 距離短縮ローテが狙いやすい。
  3. 外枠の先行馬が高好走率。
  4. 危ない人気馬を見抜きやすい。

僕は、ダートの短距離戦に対して、

ざっとこんな感じをイメージしています。

これだけでも、的を絞るのに十分だと思います。

特に、複勝やワイドといった、

「3着内に入る馬の人気」によって、

配当が上下するような馬券を買う場合、

4.危ない人気馬を見抜きやすい

というのは、回収率に大きな影響を与えます。

それでは、1~4の各項目について

順を追ってお話ししていきましょう。

1.米国型血統の馬が強い。

芝の競馬の発祥はヨーロッパです。

そしてダート競馬はアメリカが本場。

芝のレースと、
ダートのレースの最大の違い。

それは・・・

ダート戦では、

前を走る馬が蹴上げる砂を

顔面にバンバンに被る。

という事です。

馬も生き物なので、顔に砂を浴び

目や鼻に、砂が入って来るのは嫌がります。

それを人為的な遺伝操作で、砂を被る事に

「耐えられる馬」を生産し続けて来たのが

アメリカの競馬界です。

自然界では、

環境に適応した進化を遂げる為には、

突然変異を繰り返し、何千年もかかりますが、

そこに人間が介入し、支配する事により、

わずか数十年単位で環境に適応できる

進化を遂げさせてきました。

つまり、米国血統馬は

「ダート戦で勝ちあがる事」

を目的に、品種改良を重ねられてきた

生粋のダート血統なのです。

砂を浴びる事に強く、
スタートダッシュからゴールまで
そのスピードを持続させる。

そういう馬に作り上げられた

米国血統が、日本のダートでも

好成績を収めるのは、至極当然なのです。

ちなみに、血統タイプで「日本」

に分類されるサンデー系ですが・・・

サンデーサイレンスは、ご存知の通り

アメリカのケンタッキーダービーと

BCクラシック他、ダートのG1を6勝した馬。

なのでSS系は、

「ほぼ米国型」

と、個人的には分類しています。

2.距離短縮ローテが狙いやすい。

前走との距離を比べて、

今回の方が距離が短いケースを

「距離短縮ローテ」と呼びます。

逆に、今回の方が距離が長いと

「距離延長ローテ」と呼びます。

ダートの短距離戦のように、

スタートからゴールまで、

ほぼ全力疾走に近い状態で走る馬にとって、

距離が伸びるのは「しんどい」と感じます。

まして馬は、これから走る距離を知りません。

「この前走った感じ」

くらいのイメージでレースに臨むのです。

多分・・・(*_ _)

でも、ゴールはこの前より遠い・・・

すると・・・

「え?まだ走るん?( ;∀;) 」

となる訳ですね。きっと・・・(;・∀・)

勿論、それを克服する馬も居るのですが、

それは「結構強い馬」の場合が多く、

このメンバーでは、ギリ通用かな?(゜_゜)

程度の馬は、勝ち負けに加わることが
ちょっと厳しいのが殆どです。

延長ローテやから消し( `ー´)ノ

というのは、どうかと思いますが、

穴馬候補を探す時には、延長の逆パターン

「距離短縮ローテ」の方が好走確率が上がります。

距離が短くなると、ペースが上がるから、

ついて行くのが大変になるん違うん?

という疑問はもっともです。

ただ、それもケースバイケースで、

馬が「あれ?もうゴール?楽やわ~♪」

と思える短縮も有るのです。

それは、例えば・・・

前走が東京ダート1600m

今回が東京ダート1400m

これは、馬が「楽」を感じる

典型的な短縮パターンです。

なぜかと言うと、

芝スタートの1600mと

ダートスタートの1400mでは

前半のペースに殆ど差が出ないのです。

例えば「3歳未勝利」の平均的な

前半3F(600m)通過タイムを比べると、

1600mが「36.7秒」

1400mが「36.8秒」

というように、距離が短くなるのに、

前半は0.1秒遅くなります。

このようなケースは他にも有ります。

阪神1400m→阪神1200m

阪神1400m→京都1200m

京都1400m→阪神1200m

京都1400m→京都1200m

これも全て、前半3Fが「楽になる」

距離短縮ローテです。

なので、この逆パターンになる

「距離延長ローテ」

では、ゴールが遠ざかる分、

馬は負担に感じる事になるのです。

以上が「短縮ローテ」を

積極的に狙うべき根拠です。

ダート戦攻略 第3章

3.外枠の先行馬が高好走率

距離短縮ローテの好走パターンは

①外枠の先行馬

②内枠の差し馬

この2パターンに分かれます。

まずは、それぞれのパターンについて詳しくご説明を。

①外枠の先行馬

これは、砂を被るのを嫌がるタイプや、

他馬に包まれるとダメなタイプが該当いたしますな。

特に狙いが立つパターンは・・・

前走が内枠で、逃げられずに包まれたり、揉まれたり、

また、砂をかぶって走れなかった馬が外枠に入ったケース。

ただ、一口に距離短縮と言っても、例えば・・・

1800mから、いきなり1200mなどと言うように

3F(600m)も短縮すると、前半のペースが違い過ぎて、

先行するどころか、追込み馬に変身してしまいますな。

ここで言う「短縮」とは、

第2章で書いた短縮パターン。

つまり、馬が楽を感じる「短縮ローテ」に

該当する馬のお話でございます。

逃げるほどテンのスピードが無い馬の場合、

内枠に入ると、外に出せずに前の馬が蹴上げる

砂を被り続けて走る事になってしまい、

それを嫌がるタイプの馬は、競馬になりませぬ。

また、馬には「怖がり屋さん」が多くおりまして、

他の馬に横から近づかれると、もう気になって気になって、

これまた競馬どころじゃなくなる訳でございますな。

ちなみに、こういうタイプの馬を

「揉まれ弱い馬」と呼んだり致します。

なので、

外枠に入ってスムーズな競馬が出来れば、

能力をフルに発揮できる。

という方程式が成立するわけでございます。

その上更に、距離短縮ローテですと、

なんと、前回走った時よりもゴールが近くなって、

前で頑張る時間が減るのでございますよ。

そして、前走で惨敗してくれておる訳ですから、

当然人気は落ちているという「お宝パターン」

という事になるのでございますな。

参考までに、このパターンは

「同距離ローテの馬」や、「父が欧州型の馬」

にも応用可能なパターンとなっております。

②内枠の差し馬

これは、近3走以内に上り3Fタイム順位が

メンバー5位以上の差し脚を使えていたタイプで、

更に、砂を被る事に耐えられる「米国型血統」を

持っておる馬に使えるパターンでございまする。

多くの馬は、走行距離が短縮される事で、

末脚の破壊力が大きく向上する訳でございますな、

車に例えて申しますれば・・・

一定量の燃料を使い切って走るのならば、

距離が長いとエンジンの回転数を極力抑える必要があり、

距離が短くなるならば、レッドゾーンにぶっ込んでも、

ガス欠の心配をする必要が無く、急激な加速が出来る。

とまあ、このようなイメージなのでございまする。

加えて、砂を被る事に耐性の高い米国型血統ならば・・・

①道中でずっと内を走って距離ロスをなくす事が可能。

②直線で内に潜り込んで砂を浴びせられても、

 平気の平左で末脚を発揮する事が出来る。

③4コーナーで外を回さずに内を小さく回れば、

 コーナーワークで、外を回した集団との

 距離が一気に縮み、直線に向いた時点では

 先行馬群が既に射程圏内に入っておる。

という寸法なのでございますな。

お宝パターンは、前走で外枠に入ってしまい、

道中でも、4コーナーでも外を回して差しが

届かなかった馬が、今回内枠に入っていた場合。

勿論これは、「米国型血統で短縮ローテ」

であることが大前提となりまする。

ダートの短距離戦は、

基本的に先行有利のイメージがあり、

世間の多くがそれに賛同されております。

故に、差し馬は人気になりにくい。

と言う、世間の常識を逆手に取って、

「内枠・米国型・短縮ローテ・上りの速い差し馬」

というパターンを狙い撃つのが「プロの馬券術」

なのでございまする。

ダート戦攻略最終章

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