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G3京成杯2021 血統分析レポート「変化する傾向(ディープ家の反撃)」

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今週の日曜中山重賞は

3歳限定重賞「G3京成杯(芝2000m内回り)」。

 

3年前までは、ディープインパクトなどの

サンデー系のリーディング上位種牡馬産駒が

苦戦を強いられるレースで、G1秋華賞を予想する。

といったイメージで「欧州指向」の強い血統を

狙う事が正解のレースでございました。

 

しかし、一昨年から傾向に変化が見られますな。

 

その辺りの事を念頭に、

今年の京成杯を分析して参りまする。

 

 

 

G3京成杯2021特別登録馬と予想人気

 

出走表はnetkeiba.comさまよりm(__)m

 

 

G3京成杯過去5年血統傾向

 

 

馬場 頭数 馬番 人気 馬名 性齢 種牡馬 母父系統 着順 3F 3F
20 12 1 7 クリスタルブラック 牡3 キズナ ヘイロー系 1 35.4
20 12 12 1 スカイグルーヴ 牝3 エピファネイア キングマンボ系 3 36.2
20 12 7 6 ディアスティマ 牡3 ディープインパクト ミスプロ系 5 36.4
19 12 7 4 ラストドラフト 牡3 ノヴェリスト ディープ系 3 35.3
19 12 5 2 ランフォザローゼス 牡3 キングカメハメハ ディープ系 6 35.4
19 12 2 7 ヒンドゥタイムズ 牡3 ハービンジャー ディープ系 2 35.2
18 15 15 1 ジェネラーレウーノ 牡3 スクリーンヒーロー ダンチヒ系 7 36.3
18 15 5 2 コズミックフォース 牡3 キングカメハメハ Dサンデー系 1 35.4
18 15 1 6 イェッツト 牡3 カンパニー キングマンボ系 3 35.7
17 15 8 1 コマノインパルス 牡3 バゴ Pサンデー系 2 35.6
17 15 11 7 ガンサリュート 牡3 ダノンシャンティ ヴァイスR系 1 35.5
17 15 2 3 マイネルスフェーン 牡3 ステイゴールド ミスプロ系 2 35.6
16 15 4 5 プロフェット 牡3 ハービンジャー ロベルト系 3 34.6
16 15 3 7 ケルフロイデ 牡3 キングカメハメハ ブランドF系 7 34.9
16 15 1 2 メートルダール 牡3 ゼンノロブロイ ロベルト系 2 33.9

集計期間:2016. 1.17 ~ 2020. 1.19

 

18年までは全く馬券に絡まなかった

「ディープインパクトの血」

 

ところが、一昨年から2年続けて

5頭の「ディープインパクト持ち」が馬券絡み。

 

19年は、母父にディープインパクトを

持つ馬が馬券圏内を完全独占いたしました。

 

また、昨年はディープインパクト産駒の

種牡馬キズナの産駒が7人気の人気薄で優勝。

 

そして3着には、これまた人気薄の

ディープインパクト産駒が入線しております。

 

つまり、京成杯というレースは今や

「ディープインパクトの孫」

時代が到来しておる。と申せましょう。

 

 

 

変わらぬ「血統傾向」

 

しかしながら・・・

過去の京成杯と変わらぬ血統傾向も

確実に引き継がれておりますな。

 

それは「母系の血統傾向」

 

ディープの血を持つ好走馬に

共通する血統傾向は・・・

 

祖母の父が「欧州由来の持久力血統」

 

と言うところでございます。

 

2020年1着馬 

クリスタルブラックの祖母の父は

「欧州ロベルト系」

 

同年の3着馬ディアスティマの祖母の父は

「欧州ブラッシンググルーム系」

 

2019年1着馬

ラストドラフトの祖母の父は

「欧州型ノーザンダンサー系」

 

同年2着馬

ランフォザローゼスの祖母の父は

「欧州グレイソヴリン系」

 

同年3着馬

ヒンドゥタイムズの祖母の父は

「欧州ヌレイエフ系」

 

このように、5頭のディープインパクト持ちの

祖母の父は、全て欧州血統でございました。

 

 

 

京成杯「人気薄」の注目ポイント

 

過去5年の京成杯において

5番人気以下で馬券になった馬は

全部で7頭おりますな。

 

その7頭の内の6頭は

「直線が短いコースで3着以内」

という経験がございました。

 

例外の1頭である

2017年2着馬ガンサリュートは

外回りコースの1800mで好走。

 

ただ、血統が欧州指向の強い配合で

3代前の父系4ライン(4L系統)に

2本の欧州血統「ネヴァーベンド系」と

「ニジンスキー系」を持っておりました。

 

                       4L系統

 

 

 

G3京成杯2021の注目馬

 

まずはディープ家の一員3頭。

今年は全て「キズナ産駒」でございますな。

 

・アクセル

 

 

昨年の勝ち馬クリスタルブラックと同じ

父キズナと母父タイキシャトルの配合。

 

祖母の父は欧州ニジンスキー系

曾祖母はネヴァーベンド系という母系。

さらにニジンスキーの4×5クロスを保持。

 

キャリアは、外回りコースの

阪神1800mの1戦のみで、

逃げて上り4位で2着馬に0秒2差勝ち。

 

一方、昨年の勝ち馬クリスタルブラックは、

新馬戦「中山1800m(内回り)」を

上り最速勝ちで勝ち上がっての出走でした。

 

しかしながら、

母系の欧州色はアクセルの方が1本濃く、

中山へのコース替わりが吉と出る可能性は

十分にございましょう。

 

 

・エイカイファントム

 

 

母父が米国型ミスプロ系。

祖母の父は「欧州型ダンチヒ系デインヒル」

曾祖母はニジンスキー系。

 

一応欧州型を持っておりますが、

ダンチヒ系は持久力血統と言うイメージではなく

少し弱い印象でございますな。

 

それはキャリアからも推し測れるところで、

稍重だった新馬戦は1秒8差の大差負け。

 

阪神1800m(外回り)の良馬場で

未勝利戦を勝ち上がりましたが、

前走のエリカ賞(阪神2000m(内回り)で

7着に敗退しております。

 

外回り→内回りでパフォーマンスを

上げられなかった所が大きな不安材料。

と言った印象を受けてしまいますな。

 

 

・ラカン

 

 

母父はグレイソヴリン系カロの系統。

ですが、この系統は米国型カロ系で、

持久力血統と言うよりも、スピードの

持続力血統で、イメージとしては

「ダート戦」に適性の高いグレイソヴリン系。

 

祖母の父も米国型ニアークティック系で

こちらもダート向きのスピード持続力血統。

 

母はダートの交流重賞関東オークス3着馬で、

半姉のピュアオパールも関東オークス2着馬。

 

ラカン自身の未勝利勝ちは、

スピードの持続力を問われやすい

「福島芝1800m戦」であった事も

頷けてしまうところでございますなぁ。

 

また、出遅れ癖がひどく、

余程展開に恵まれない限りは

後方からの競馬では、少々厳しいのでは?

と言ったイメージでございまする。

 

 

という事で、今年のディープ家の

注目馬は「アクセル」という結論に達しました。

 

 

もう1頭、トレンド血統該当馬から。

 

・ヴァイスメテオール

 

直近1カ月の中山芝2000mの

トレンド「種牡馬系統」はキングマンボ系。

トレンド「母父系統」はリファール系。

 

ヴァイスメテオールは

父キングカメハメハ(キングマンボ系)

母父キングヘイロー(リファール系)

 

両親共にトレンドに該当致しております。

 

また、祖母の父は

欧州グレイソヴリン系トニービン。

 

東京1800mの新馬戦を

2番手からの競馬で上り33秒台の脚を使い

勝ち上がって参りました。

 

サンデー系の血を持たぬこの馬には

東京の切れ味勝負よりも中山の内回りで

持久力勝負の方が合いそう。

 

 

もう一頭、キングマンボ系種牡馬産駒で

内回りコースで上り最速勝ちをおさめた

※※※※※※

馬名はこちらに書いておきます。

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