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今回は、前回のレポートで分析した「過去の七夕賞激走馬」の血統傾向を元に、
今年の七夕賞の注目穴馬をピックアップして参りまする。
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七夕賞に出走するメンバーから、拙者が気になる血統馬をご紹介致しまする。
ルーラーシップ産駒の上級条件（2勝クラス～重賞）における実績は、
ゴール前に急坂がある直線の長いコースは苦手でございますな。
よって阪神では内回りコースの方がかなり成績が良くなっております。
つまり根本的には平坦かそれに近いコースが得意で、小倉コースが最も得意。
小倉に比べますと若干見劣りはするものの、福島もそう捨てたものではなく、
２０００ｍに限れば小倉とそん色のない相性と申せましょう。
祖母のウメノファイバーはオークス馬。
祖母の父サクラユタカオーは、１８００ｍと２０００ｍでは全勝した馬で、持続力血統のプリンスリーギフト系でございますな。
本馬自身、福島コースは４戦４勝。
スタートがあまり早い方ではないので、展開に左右されるところはございますが、人気薄になる見込みなので面白い存在と申せましょう。
この馬もルーラーシップ産駒。
母父に米国型ヴァイスリージェント系クロフネを持ち、祖母の父は米国型ボールドルーラー系。曾祖母はミスタープロスペクターの直仔。
と言う「米国型３段重ね」の母系で、スピードの持続力はかなりのものと見受けられる配合でございますな。
実際、1勝クラスながらも当コースでRP指数「４６.４」と言うタフな消耗戦で、先行して押し切る圧勝を収めておりますな。
先行してこそのタイプで、
小倉開催の愛知杯惨敗は控えて差す競馬をさせた結果。
今回は戸崎殿に手綱が戻る事に加え、前走で地方交流重賞とは言え
１６００ｍの厳しい流れを経験した事が功を奏する可能性は高いと考えまする。
２０１８年の七夕賞では、前走で１６００ｍダートを使われていた
パワーポケットが１２人気で３着に激走。
勝ったメドウラーク（11人気）も
前走は芝ですが１６００ｍを使われておりました。
３歳秋以降の凡走続きで、大して人気にはならぬでしょうから、非常に面白い1頭だと考えておりまする。
モンテロッソは隠れた名種牡馬で、上級条件まで勝ち上がった産駒は
概ね能力が高く、コース形状や馬場状態を選ばない万能性がありますな。
これは、母系の適性を取り込む能力に長けているのが大きな要因とも考えられまする。
本馬の母父はトウルビヨン系メジロマックイーン。
オルフェーヴル、ドリームジャーニー、ゴールドシップの母父でございます。
タフな馬場や非主流コースへの適性に非常に優れておりますな。
祖母の父は持続力血統の米国型レイズアネイティヴ系。
曾祖母にも米国型ボールドルーラー系を持ち、持続力が強化された母系。
本馬は時計を要する馬場の２０００ｍが本領。
七夕賞で２桁人気で激走するのは「非サンデー系種牡馬産駒」が多く、
一発には警戒すべき。
前走は決してフロックではないと拙者は考えておりまする。
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＃ 七夕賞
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