本日もブログランキングに
あなた様の助太刀をひとつ(*_ _)
↓↓↓
今週の土曜中山では、
古馬スプリントG1高松宮記念の
前哨戦でありますところの
G3オーシャンS【芝1200m外回り】
が開催されまする。
オーシャンステークスが開催される
中山芝1200mという独特のコースが
生み出す「独特の血統傾向」。
それを看破すれば、穴馬探しが
一気に楽になりまする。
「血と地を知れば百戦危うからず。」
早速、オーシャンSの
穴馬候補を探しに参りましょうぞ。
中山芝1200mコースは、
外回りコースの2コーナー出口が
スタート地点となり、下図のように
3コーナーへ向けて下りが続く
非常に前半が速くなりやすい
コースレイアウトでございまする。
途中3コーナーから4コーナーは平坦ながら
4コーナー出口から再び一気に駆け下り、
なべ底を走るかのようにゴール前には
JRAの全競馬場屈指の高低差4mの
「ママチャリでは絶対に走破できない」
心臓破りの急坂が待ち受けております。
テン(前半)から速い流れで展開し、
ゴール前の急坂で、スピード持続力も
問われるコースでございますな。
特に2勝クラス以上の上級条件戦や、
オープンクラス・重賞においては、
スローペースで流れる事は奇跡的。
上級条件戦以上のレースのペースを
「RP指数」で分類致しますと・・・
RP44以下(超ハイペース)
RP44.1~48(ハイペース)
RP48.1~54(ミドルペース)
RP54.1以上(スローペース)
()内のペースは一般的なペースの表記で
RP指数の概念はまた少し違います・・・
RP指数の示すものは、前半の流れに対する
後半のバテ度合いを指数化したものです。
なので、力の要る
芝の道悪競馬の場合は、
前半のペースに関わらず、
ラストでは各馬がバテるため
RP指数の数値は小さくなりますし、
逆に芝の高速馬場の場合ですと、
前半3Fタイムが少々早くても
各馬がバテにくくRP指数の数値は
大きくなる傾向が有ります。
俗に言うハイペース、超ハイペースの出現率は
60%以上で、残りの40%弱がミドルペース。
スローペースはゼロでございますな。
このような厳しい流れが
血統傾向にも大きな影響を与え、
非常にかたよった傾向を生み出しております。
特に力の要る馬場になりやすい
冬と春の開催では、スピードより
馬力が必要となり、血統は勿論
牡馬♂に比べてパワーに劣る
牝馬♀は「馬格が有る」事が
非常に重要な要件となりまする。
それでは、冬と春に開催される
上級条件(2勝クラス)以上の
中山芝1200m戦の血統傾向を
チェックして参りまする。
【種牡馬系統別集計】
2勝クラス以上/冬春の開催
種牡馬系統 | データ数 | 1着数 | 3内数 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|
Pサンデー系 | 18.5% | 20.7% | 20.7% | 7.5% | 22.6% |
ミスプロ系 | 10.0% | 9.8% | 12.7% | 6.6% | 25.7% |
キングマンボ系 | 5.3% | 9.8% | 7.2% | 12.5% | 27.8% |
Tサンデー系 | 8.2% | 7.6% | 8.7% | 6.3% | 21.4% |
ロベルト系 | 3.5% | 7.6% | 4.3% | 14.6% | 25.0% |
フォーティーナイナー系 | 7.4% | 6.5% | 8.7% | 5.9% | 23.8% |
ストームバード系 | 3.7% | 5.4% | 4.7% | 10.0% | 26.0% |
ダンチヒ系 | 3.2% | 5.4% | 3.3% | 11.4% | 20.5% |
ノーザンダンサー系 | 6.5% | 5.4% | 3.3% | 5.7% | 10.2% |
ディープ系 | 3.7% | 4.3% | 3.3% | 8.0% | 18.0% |
集計期間:2014. 1. 6 ~ 2020. 3. 1 (1着数順)
データ数(出走数)に比べて
1着数が多い系統は、特に適性が
高い系統と考えられますな。
Pサンデー系が非常に優秀で、
大系統(全ての)ミスプロ系も
非常に適性が高い血統でございます。
サンデー系の分類説明は
↓↓↓
出走馬の血統の系統や、
国別の分類については、
超有名血統予想家の亀谷師が
無料公開されている
【スマート出馬表】で確認出来ます。
Pサンデー系種牡馬と好相性の
母父馬は、マイル以下に適性の高い
スピード強化型の血でございます。
↓↓↓
【Pサンデー系の母父馬系統別集計】
母父馬系統 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ヘイロー系 | 3- 4- 1- 1/ 9 | 33.3% | 77.8% | 88.9% |
ノーザンダンサー系 | 3- 0- 2-20/25 | 12.0% | 12.0% | 20.0% |
ミスプロ系 | 2- 2- 1-29/34 | 5.9% | 11.8% | 14.7% |
ヴァイスリージェント系 | 2- 2- 1-16/21 | 9.5% | 19.0% | 23.8% |
レッドゴット系 | 1- 1- 1- 1/ 4 | 25.0% | 50.0% | 75.0% |
フォーティーナイナー系 | 1- 0- 0- 6/ 7 | 14.3% | 14.3% | 14.3% |
インリアリティ系 | 1- 0- 0- 4/ 5 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
ヘイルトゥリーズン系 | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
グレイソヴリン系 | 0- 2- 2-16/20 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
ダンチヒ系 | 0- 1- 1- 4/ 6 | 0.0% | 16.7% | 33.3% |
集計期間:2014. 1. 6 ~ 2020. 1.19
【サンデー系種牡馬×ヘイロー系の母父馬】
この配合では「ヘイロー」のインブリード
(クロスとも言います)が発生しますな。
ちなみにですが・・・
ヘイローのインブリード効果は、
マイル以下、特に1400m以下で
爆発的なスピードを強化致します。
母父がレッドゴッド系の場合、
全てブラッシンググルーム系の
母父馬で、こちらもスプリント向きの
スピードを強化する配合となります。
ノーザンダンサー系では、
ヌレイエフとニジンスキーの血。
ヌレイエフは種牡馬としては
イマイチながら、母系に入って
優秀な馬を多く出しております。
母父にヌレイエフが入る事で、
短距離や、ダート戦での前向きさや
勝負根性を補完する役目を果たします。
ニジンスキーは持続力を与える血。
米国型ミスプロ系と
米国型ノーザンダンサー系の
ヴァイスリージェント系や
ストームバード系の血は
米国のダート戦で磨き抜かれた血。
良馬場では日本の「砂馬場」よりも
速い時計の出る「粘土質」の米国馬場で
テンからガンガンに飛ばし、ゴールまで
そのスピードを維持する事を目的に
磨き抜かれた血でございますな。
これらの血を母系に持つ事で、
本来は「タメて末脚を活かす」事が
得意なサンデー系種牡馬の特性に
テンから飛ばしても最後まで止まらない
底力を与えておるのでございましょう。
今年の登録メンバーで
父にPサンデー系種牡馬を持つのは
・ナックビーナス
・エンゲルヘン
・カッパツハッチ
・キングハート
ナックビーナスは実績十分で
今さら拙者がウンチクを垂れるまでも
ございますまいが・・・
彼女も既に齢7歳。
前走はOP特別クラスで
格下ジョイフルにコロッと
負けてしまうあたりに
一抹の不安を覚えますなぁ。
エンゲルヘンの父マツリダゴッホは
中山で13戦8勝の中山巧者。
距離は長距離を本領としておりましたが
何故か産駒は短距離馬を多く出しております。
しかし、中山1200m実績は
複勝率8%と振るわず。でございますな。
本馬自身も中山が得意な訳ではなく
前走馬体重も470㌔と標準サイズ。
穴狙いの対象とするには
やや足りぬ存在であるやに映りますな。
カッパツハッチはキンシャサノキセキ産駒。
母父がヘイロー系タイキシャトルで、
ヘイローのクロスを持っております。
G3アイビスサマーダッシュ2着馬で、
重賞実績持ちでございますが・・・
キンシャサノキセキ産駒は距離短縮で
本領を発揮する傾向が強く、今回は
距離延長ローテでございますな。
前走馬体重も470㌔と標準サイズ。
短縮ローテであれば、
かなり面白い存在でございますが、
少しばかり残念でございますなぁ。
今回は3列目押さえと言った所。
キングハートは一昨年の優勝馬。
オレハマッテルゼ産駒は
↓↓↓
種牡馬 | 着別度数 | 総数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
オレハマッテルゼ | 1- 1- 2- 9/ 13 | 13 | 7.7% | 30.8% | 240 | 141 |
集計期間:2014. 1. 6 ~ 2020. 3. 1
2勝クラス以上/冬春開催限定
このように中々の好成績で高回収率。
既に7歳でございますが、
指数や上り上位率に低下は見受けられず、
終わった馬と扱うには危険が伴いましょう。
必ず押さえておきたい1頭でございますな。
Pサンデー系に穴で推したい馬が居らず。
という事で、矛先をミスプロ系へ。
人気サイドでは
・タワーオブロンドン
・ダノンスマッシュ
この2頭がミスプロ系に該当。
タワーオブロンドンについては
拙者ごときには死角が見出せませぬ(*_ _)
ダノンスマッシュは死角あり。
ロードカナロア産駒が苦手とする
冬・春開催の中山1200m。
本馬自身、急坂の有る
中山・中京では人気を裏切り、
勝ち星は全てゴール前に
坂の無いコースでございますな。
無論、G1では足りないだけ。
という可能性もございますれば、
G3のここなら。という事も
あり得ましょうが・・・
坂路で加速ラップB評価ですし。。。
まぁ、それでも軸にはしたくない
人気馬でございまする。
海外帰りでございますしなぁ。
レジーナフォルテ
母系にも米国型を
持つ馬が非常に強く、
ダートの短距離戦に通じる
適性が求められる事が
血統傾向から見えて参ります。
本馬はミスプロ系アルデバランを
父に持ち、母父もボールドルーラー。
ダート短距離に強い
「米米配合」でございますな。
そして、馬格の有る牝馬が強く、
前走馬体重500㌔を超える
6歳牝馬に限定すると複勝率は
およそ50%と言う高確率。
もう1頭は
キンカメ産駒のハウメア
前走は、ナックビーナスには
離されたものの、2018年の
オーシャンS勝ち馬キングハートに
先着しての2着。
4着以下には1秒近い
大差を付けておりました。
母父にダンチヒ系を持つ馬の
好走率も高いコースでございます。
初来日の若手騎手
ヒューイットソン殿(22歳)
(南アフリカチャンピオン騎手)
の初来日祝い?に
藤沢先生が騎乗機会をプレゼント。
実はノーザンファームとの
親交が厚い騎手のようで、
藤沢先生も半端な馬を
用意できない立場におられましょう。
オーシャンステークスの最終結論は
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