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今週の重賞展望レポート

さあ、今週から夏競馬がはじまります。

 

穴党にはこの上なく面白いレースが目白押しで、

特に、函館・福島・小倉のような小回りコースでは、

主流血統馬があっさりと非主流血統馬に負かされ、

大波乱決着となるのも珍しくありませんな。

 

その夏競馬を、血統とラップ理論から紐解き、

今年も重賞連続的中記録更新に挑んで参ります。

 

一筋縄では行かないイメージの強い夏競馬ですが、

今週開催される3歳重賞のG3ラジオNIKEEI賞は、

上位人気馬が馬券になる傾向が強いレース。

 

 

ヒモ荒れは毎年のように起こりますが、

1番人気・2番人気が揃って圏外に消える事は稀で、

過去10年を振り返ってみても、上位人気が全滅したのは

2013年の1度だけでございまする。

 

ただ、小回り+非根幹距離という舞台設定ゆえに、

上位人気3頭で決着するような事もまれで、

過去10年でも2011年の1度だけ。

 

過去10年で5番人気以下で馬券になった馬は、

15頭もおり、そのうち8番人気以下だった馬が9頭。

 

そして、穴をあけた馬は、殆どが主流血統から

少しずれておるイメージの「非主流血統馬」でございます。

 

 

ディープ系種牡馬産駒の傾向

 

主流血統のディープインパクト系種牡馬産駒の好走傾向は、

母父が欧州型血統であり、春のクラシックに間に合わなかったか、

クラシック路線に乗れなかったような馬が、1番人気・2番人気に

支持された場合に限定されております。

 

そして更に付け加えますと、

芝1800m戦に勝鞍が有るか、

芝1800m重賞で馬券になった事が有る馬。

 

つまり、主流コースに適性が低く、

非根幹距離に実績の有るタイプが人気すれば

馬券になるものの、基本的には不向きなレースと

申しても差し支え無かろうと存じます。

 

今年は、ディープ系種牡馬産駒が4頭

特別登録にエントリーしておりますが、

上記の条件に適いそうな馬はおりませぬな。

 

ただ、ゴータイミングは、1800mに勝鞍が有り、

母父が欧州型サドラーズ系という事で、人気薄でも

捨てるには惜しい存在でございますな。

 

近3年の3着以内馬

 

血統評価と加速指数一覧

 

上段の指数は、ラジオニッケイ賞以前に

最もパフォーマンスが高かったレースの指数です。

下段は、ラジオNIKEEI賞における血統評価と指数です。

開催年 馬名 加速指数 共通指数
2018 メイショウテッコン 102.2 109.4
103.6 107.7
フィエールマン 100.4 93.4
104.7 107.9
キボウノダイチ 100.8 95.8
102.1 104.1
2017 セダブリランテス 102.5 95.4
100.6 106.6
ウインガナドル 101.1 94.1
99.7 105.7
ロードリベラル 102.2 95
102.6 107.7
2016 ゼーヴィント 101 98
103.7 106.8
ダイワドレッサー 100.8 97.8
101.9 102.9
アーバンキッド 102.7 103.8
108.2 109.3

昨年の勝ち馬メイショウテッコンは、

血統評価は平凡ながら、加速指数、特に補正タイムを

考慮した共通指数が、ずば抜けて高かった事が分かります。

 

逆に、指数が低かったフィエールマンは、

血統評価がAAランクで、血統的なコース適性の高さが

指数不足を補ったと考える事も出来ましょうか。

 

※加速指数とは、最後の3Fで、どれだけバテずに

脚を伸ばせたかを測る指数で、スピード指数ではありません。

 

この指数には、時計の速さは考慮されておらず、

クラスによる格差は生じません。

 

また、共通加速指数の方は、

レースの走破タイムに、ペース・馬場状態などの馬場差を

考慮して補正を加えた補正タイムと加速指数を組み合わせたもので、

こちらはクラスやレースの格によって大きな格差が生じます。

 

昇級戦や、格上げ戦で通用するかどうかを

見極めるための物差しとして使用するのが本来の目的です。

 

 

今年の登録馬の血統評価一覧

評価は、左が父の評価で、右は配合評価となります。

アドマイヤスコール ×
インテンスライト
ウインゼノビア ×
ギルマ
ゴータイミング
サヴォワールエメ
ショーヒデキラ
ショウナンバルディ
セントウル
ダディーズマインド
ディキシーナイト
ヒシイグアス
ヒルノダカール
ブラッドストーン
ブレイキングドーン
ブレイブメジャー
ポルーニン
マイネルサーパス
ランスオブプラーナ
レッドアネモス
ヴァンケドミンゴ

 

配合評価が高い馬の馬券絡みが目立つレースでございますれば、

人気でもヒシイグアスには逆らいにくい印象ですなぁ。

 

マイネルサーパスは、福島1800mに勝鞍が有り、

軽視は禁物でございましょう。

 

中京で開催されるG3 CBC賞の分析は今夜公開。

お見逃しなきよう、またのお立ち寄りを(*_ _)

 

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