当たると「やみつき」夏競馬。
夏競馬専用の、ちょっとした「知恵」と申しますか、
知識を持っていると、やみつきが身近になります。
熱中症なう・・・
「夏は牝馬」という格言は、耳になじんでおりますが、
その理由を説明できる人は少ないのではないでしょうか?
「夏は大型の牡馬が走れないから
そこに牝馬が割り込んで来る。」
と言うのが拙者の解釈でございます。
「そんな馬買っちゃイカァーン!!」
大型の牡馬は暑さに敏感で、熱中症に掛かりやすい傾向があります。
なので、十分にゆとりを持たせたローテでないと
暑さでバテてしまい好走率が大きく下がります。
(福永祐一調教師の受け売りです。)
ホンマかいな?
と調べてみたところ、下の表の通りホンマでした。
逆にこれを利用すれば、
中4週から中7週の500キロ以上の牡馬を
夏競馬の重賞で全買いすれば儲かる可能性が高いという事です。
ただし・・・
気温が低く、滞在競馬になる札幌ダートでは「連闘」の大型牡馬が走ります。
これらは、夏競馬「知恵袋」のほんの一部ですが、
このようなちょっとした事で、難解だった夏競馬予想が
意外に簡単明瞭になったり致しますな。
夏競馬では、夏の知恵袋を織り込んだ
「重賞全頭診断書」を作成して参ります。
春のG1シリーズから作成を始めた「全頭診断書」
もちろんスカタンな診断もありましたが(特に上位人気馬)
高く評価した人気薄が結構馬券に絡んでおります。
↓↓↓
2着スリーセブンシーズ(10人気)
父:ドリームジャーニー(Lサンデー系)
父母父:メジロマックイーン(欧トゥルビヨン系)
母父:クロフネ(米ヴァイスリージェント系)
祖母父:シアトルスルー(米ボールドルーラー系)
父はステイゴールド産駒で宝塚記念馬。
ちなみにステイゴールドは、オルフェーヴルを含め、
ナカヤマフェスタ、ゴールドシップと4頭の宝塚記念馬を輩出。
また、母父にヴァイスリージェント系を持つ牝馬は
このレースで良く馬券に絡む特注血統になります。
本馬は中山内回りコースに高い適性を示しておりますが、
輸送が合わないのか、阪神では凡走を繰り返しておりました。
しかし、今回は栗東滞在で長距離輸送が無く、
急坂のある内回りコースで距離延長なら警戒は必要。
血統評価:注
キャリア評価:C
距離ローテ:延長B
ラップ適性:C
相対指数:C
総合評価:警戒
2着ジュビリーヘッド(5人気)
父:ロードカナロア(欧キングマンボ系)
父母父:米ストームキャット
母父:ディープインパクト
祖母父:セーヴルロゼ(欧ニジンスキー系)
曾祖母父:欧カロ系/グレイソヴリン系
昨年の2着馬。
函館は非常に相性が良く、3戦3連対。
札幌でも2戦1勝と適性を示しており、
ロードカナロアとフランス牝系の配合が
絶妙な洋芝適性を生み出したと言うイメージです。
短距離戦での絶対的なスピードを強化する血を
父のロードカナロア以外には持っていないので、
他場の重賞ではスピード能力が少し足りない印象ですが、
洋芝なら重賞でも通用するのだと感じています。
・血統評価:C
・脚質評価:B
・洋芝評価:A
・距離評価:A
・LAP評価:B
・総合評価:B
1着ソングライン(4人気)
父:キズナ(ディープ系)
父母父:ストームキャット(米ストームバード系)
母父:シンボリクリスエス(欧ロベルト系)
祖母父:アグネスタキオン(Pサンデー系)
不良馬場のダービーを圧勝したロジユニヴァースや、
英国の重馬場でも好走したディアドラを出した
ソニンクの牝系は、基本的に雨馬場が上手で、
重馬場で連対率が最も高くなるファミリーです。
本馬は左回りのマイル戦なら崩れないタイプで、
物理的な不利があった22年のヴィクトリアマイル以外は
全て馬券に絡んでおります。
特に1000m通過が「58秒台後半」以上掛かるペースなら
牡馬を相手の安田記念でもシュネルマイスターを負かした女傑。
だからといって、持続戦に適性が無いわけではなく
NHKマイル(ハイペース持続戦/ラスト4F減速0秒3)でも
シュネルマイスターと同タイム2着に走っております。
これと言った、不安材料は見当たらないですが、
休み明け好走の反動(これまでは出た事がないですが)
くらいのものではないかと思います。
血統評価:B
ラップ適性:B
雨馬場適性:A(牝系)
相対指数:A
騎手評価:B
厩舎評価:B
前走馬体重:488キロ
総合評価:B+
3着ハーツコンチェルト(6人気)
父:ハーツクライ(Tサンデー系)
母父:アンブライドルズソング(米ファピアノ系/ミスプロ系)
祖母父:パインブラフ(米ダンチヒ系)
曾祖母父:APインディ(米ボールドルーラー系)
ハーツクライは昨年のダービー馬ドウデュースの父。
サンデー系×ファピアノ系の配合は、
直線のトップスピードを大幅に強化する配合で、
成長を早める効果もあります。
また、祖母父にも成長促進血統+スピード強化+持続力強化の
ダンチヒ系を持ち、曾祖母からは持続力も与えられています。
まさに、ダービー狙いの血統設計図の見本のような配合馬です。
血統構成を考えると、青葉賞よりも
厳しいラップになりやすいダービーの方が
持ち味が活きそうで、東京コースの1800m重賞で
好走経験がある事と、左回りは券外無も好材料。
血統評価:A
実績評価:B
上り3位以内率:100%
前走評価:B
相対指数:B
総合評価:B+
3着ドゥーラ(15人気)
父:ドゥラメンテ(欧キングマンボ系)
父母父:サンデーサイレンス
母父:キングヘイロー(欧リファール系)
祖母父:ステイゴールド(Tサンデー系)
父はダービー馬。
牝系は1200mの牝系で、
この馬は突然変異と言える存在のようで、
1800m重賞を勝ち、マイル戦は忙し過ぎる印象。
体型的にも脚が長く、マイラーと言うよりは中距離タイプ。
祖母父ステイゴールドの影響があるのかも知れません。
この馬のマイル戦の中では、チューリップ賞に刮目すべきです。
オークスに非常に近いラップパターンのレースで、
中団馬群から追走出来ておりましたが、
直線の勝負所で、内外から完全に挟まれて
ブレーキをかける大きな不利があった事は
見逃してはならない重要なポイントだと思っています。
脚色よく上がって来ていた矢先の不利だけに
あれがなければ何着に来たのか?
桜花賞は流れが速すぎて、3,4角の中間あたりから
おっつけどうしの競馬となり、直線を向いた時には
既に脚が上がっている状態でしたので、
オークスの流れで楽に追走出来て、不利を受けなければ、
思わぬ末脚の破壊力を見せられる可能性がありそう。
1着ソングライン(4人気)
父:キズナ(ディープ系)
母父:シンボリクリスエス(欧ロベルト系)
(ボールドルーラー持ち)
祖母父:アグネスタキオン(Pサンデー系)
(ボールドルーラー持ち)
この配合は、持続戦に向く配合ですが、
本馬は瞬発力勝負を得意にしており、
近2走の短距離戦は適性外のレースでした。
とにかく左回りのマイル戦なら崩れないタイプで、
特に1000m通過が「58秒台後半」以上掛かるペースなら
牡馬を相手の安田記念でもシュネルマイスターを
負かすほどの女傑。
昨年のこのレースはゴチャ付いてポジションを下げ、
3角でつまづくアクシデントと、1000m通過タイムが
自身の本領を超えるタイムであった事が敗因。
それでも2着馬とは同タイムでゴールしているあたり
能力とコース適性の高さを証明したと申せましょう。
今年は本馬の得意なラップパターンに落ち着く可能性が高く
「人気するなぁ~人気するなぁ~」
と呪文を唱えております。
血統評価:B
ラップ評価:A
前走評価:参考外
実績評価:A
相対指数:A
1着シャンパンカラー(9人気)
父:ドゥラメンテ(欧キングマンボ系/ミスプロ系)
父母父:米サンデーサイレンス
母父:レックレスアバンドン(欧ダンチヒ系/ND系)
祖母父:テイルオブザキャット(米ストームバード系/ND系)
父がキングマンボ系の場合、母父ND系がモアベターな配合。
母父レックレスアバンドンは英・仏の1200mG1ウイナー。
母系が持続力強化血統ですが、消耗戦の前走ニュージーランドTは3着。
どちらかと言えば、東京コースでの瞬発力勝負で
パフォーマンスが上がる「ダービー血統」のイメージ。
ベゴニア賞で降したヒップホップソウルが
フラワーカップ2着馬である事を考えますと、
決して能力が低いわけではなく、東京コース替りは
プラス材料だと考えております。
瞬発力が活きるような展開になれば、
一発有るかも知れません。
2着ウンブライル(8人気)
父:ロードカナロア(欧キングマンボ系/ミスプロ系)
父母父:米ストームキャット/ND系
母父:ファルブラヴ(欧フェアリーキング系/ND系)
祖母父:米サンデーサイレンス
全兄のステルヴィオはG1マイルCS優勝馬で
G1朝日杯FSの2着馬。また、持続ラップだった
当コース2歳重賞サウジアラビアRCの2着馬。
全姉ステルナティーアも、
当コース2歳重賞サウジアラビアRCの2着馬。
父ロードカナロアは母父がストームキャット。
母父のファルブラヴは、日本と豪州ではスプリント戦で
活躍馬を出す「持続力強化血統」に該当します。
なお、祖母父サンデーサイレンスは、
米国ダートの2冠馬でしたので、米国型として扱います。
キャリアは5戦で、OPクラス実績は十分。
同コース重賞のクイーンカップは1人気6着に敗退。
この時のラップパターンが持続ラップでしたので、
忙しい競馬は合わないタイプか?
と考えておりましたが、ルメール殿のコメントが
「ズブイのでブリンカー付けた方がイイデスネ。」
そして次走(前走)のG2ニュージーランドで
ブリンカーを付けて5人気2着に好走致しました。
その時のラップは、前傾ラップの消耗戦であり、
また、牡馬を相手に「内有利馬場」の大外枠。
不利な馬場傾向をはねのけての2着は
非常に価値があると評価しております。
血統評価:B
実績評価:B+
ラップ適性:A
相対指数:B
2着ディープボンド(5人気)
父:キズナ(ディープ系)
父母父:ストームキャット(米ストームバード系)
母父:キングヘイロー(欧リファール系)
祖母父:カコイーシーズ(米レイズアネイティヴ系)
父のキズナは、2年連続で1人気を裏切って着外。
ただ、ロングスパート戦が向いていたキズナにとって、
普通の瞬発戦ラップでは追込みが届かなかった事が
最大の敗因であると考えられ、決して距離適性に
問題があった訳ではないと考えております。
また、母父のキングヘイローはスプリントタイプの
種牡馬ですが、キングヘイローの父ダンシングブレーヴは
凱旋門賞馬で、本馬の「勝ち味の遅さ」はダンシングブレーヴの
影響であると考えられます。
ラップ的には瞬発戦よりも、長く脚を使うロングスパート戦や
消耗戦ラップの方が向いており、3角から下った勢いのまま
平坦の直線を走る京都外回りコースは、エンジンの掛かりが遅い
この馬には向いているのではないかと考えます。
近走の不振が、年齢による衰えでなければ
馬券圏内は十分に考えられると思います。
血統評価:B
重賞実績:A
適性評価:A
3着シルヴァーソニック(6人気)
父:オルフェーヴル(ステイゴールド系)
父母父:メジロマックイーン(欧トゥルビヨン系)
母父:トニービン/欧グレイソヴリン系
祖母父:欧リファール/ノーザンダンサー系
ステイゴールドとトニービンのコラボ配合馬。
昨年の当レースでは、スタートで川田殿が落っこちて
競走中止にはなりましたが、入線順位は小差の2位でした。
斤量0キロという特殊な条件下での結果でしたが、
長距離戦で空馬が最後まで自分でレースを運ぶのは
非常に稀なケースで、頭の良さと距離適性の高さ、
能力の高さを感じます。
2400m以下の重賞には出走経験がありませんが、
半兄のキャプテントゥーレは皐月賞馬であり、
半姉のアルティマトゥーレは1200m重賞2勝馬。
近親にも2000m以下の重賞ウイナーが名を連ねる
スピード能力の高い一族なので、特に問題はないと考えます。
血統評価:A
重賞実績:E(注)
適性評価:A
2着9番コナコースト(6人気)
父:キタサンブラック(Tサンデー系)
母父:キングカメハメハ(大ミスプロ系)
祖母父:米ヴァイスリージェント系
生産牧場:ノーザンファーム
レース間隔:中4週
前走:G2チューリップ賞2着(6人気)
前走馬体重:458キロ
クラシック活躍馬を多数輩出している
バレークイーン牝系の出身馬。
キタサンブラック産駒は高速馬場よりも
時計を要する馬場の方が向いている傾向があり、
週中の大雨で路盤が緩むようならチャンスが広がりそう。
血統評価:B
適性評価:B
傾向評価:B
3着ペリファーニャ(5人気)
父:モーリス(欧ロベルト系)
母父:ハーツクライ(Tサンデー系)
祖母父:エタン系(欧ネイティヴダンサー系)
生産者:ノーザンファーム
レース間隔:中4週
前走:G2チューリップ賞3着(2人気)
前走馬体重:496キロ
エフフォーリアの半妹になりますが、
父モーリスの影響を受けた本馬はマイラー体型ですな。
従兄弟に種牡馬アドマイヤムーンがいる牝系ファミリーで、
3歳重賞活躍馬も多数出ている完成の早い一族でございます。
また、阪神芝1600mに適性の高い牝系ファミリーでもあり
牝馬は特に好相性(複勝率47.1%/複回率154%)
血統評価:B
適性評価:B
傾向評価:A
3着ダノンザキッド(10人気)
父:ジャスタウェイ(Pサンデー系)
母父:欧ダンシリ(欧デインヒル系/ダンチヒ系)
祖母父:欧ダイイシス(欧エタン系/ネイティヴダンサー系)
ダンチヒ系×ネイティヴダンサー系の配合は
先行しても最後まで減速しない持続力を与える
母系の配合のひとつで、半兄のミッキーブリランテも
持続力を活かす競馬で頻繁に穴をあけておりました。
本馬自身、G1ホープフルSでは好位からの競馬で
上り最速勝ちを収めております。
また、牝系ファミリーの内回り、小回りの2000m実績は
【5・4・3・8/20】で、勝率25%(単回率82%)
複勝率60%(複回率243%)と非常に期待値が高く、
特に阪神2000mの複勝率は71.4%で適性ダントツです。
ただ、極端に上り時計の掛かるハイペースや道悪では
脆さを見せる一族でもあり、本馬も上り時計が37秒を要した
皐月賞では1人気を裏切ってのブービー負けを喫しております。
今年はメンバー的に、ハイペースの消耗戦にはなりにくいでしょう。
あとは天候と馬場状態次第になりますが、
天気予報では、今週の阪神競馬場は晴れの見込み。
良馬場での開催であれば、
最大の警戒が必要な存在だと考えております。
上半期のG1シーズンは終わりましたが、
G1であろうが、G3であろうが、
的中すればお金になる事に変わりはございませぬ。
夏競馬が行われるのは、中京以外は全て小回りコースで、
いわゆる「非主流条件」での開催となります。
それだけで波乱の要素は大きくなりますが、
そこに「熱中症」などの体調にまつわる
不確定要素が入り込んで参りますので、
荒れるのはむしろ当然でございましょう。
7月は、5週間(10日間)開催となり、重賞は9鞍が行われます。
全ての重賞の全頭診断書を作成するには、
1日36時間くらい欲しいような作業量になりますので、
難しいのですが・・・
その週に行われる重賞の中で、
より高配当が出やすく、より傾向が明確なレースを
選んで毎週1鞍の重賞全頭診断書を作成し、
血統馬券クラブ7月のメンバー様にもれなく
配信させて頂きます。
血統馬券クラブ(KBC)7月の配信内容は以下の通りでございます。
【配信期間】
23.7.1から23.7.30まで
(開催10日間)
【ご提供サービス】
・重賞レース全頭診断書(全5鞍)
くまもんが「やりがい」を感じる
重賞1鞍の全頭診断書を毎週お届け致します。
・重賞・メインEZWIN予想
オリジナル競馬予想新聞EZ-WINの
総合評価点数1位または2位の馬のどちらかが
馬券に絡む確率はおよそ90%です。
・超有名血統予想家K師の重賞見解と本命
※ジャンプ重賞を除く、全てのJRA重賞が対象です。
以上の3つの他に
出たらラッキー程度のオマケとしまして
・くまもんのマイ注目馬出走レース予想
※くまもん注目馬とは・・・
この距離に出て来たら・・・とか
ダートに(芝に)使われたら・・・とか、
条件替わりでの巻き返しを狙うべく、
注目馬としてチェックしていた馬が、
こちらの狙いたい条件に出て来たら買うぞ。
と決めている馬の事です。
※条件に適う注目馬がいないと
予想のご提供はありませんので、
「オマケ扱い」とさせて頂いております。
【予想配信タイミング】
開催当日の午前9時頃までに
添付ファイルにて配信致します。
※重賞全頭診断書は
土曜日の午前中までにお送りします。
※ブログのメンバー専用ページからも
情報の閲覧、ファイルのダウンロードが可能です。
※メンバーページの方では、
重賞予想が終わり次第、予想内容を
アップロードしておりますので、
ファイルの配信よりも早く
予想内容をご確認頂けます。
K師の重賞見解と本命は、
レース当日の午前2時以降に
メンバー専用ページでご確認頂けます。
※ファイルの配信はございません。
※メンバー専用ページ7月のパスワードは
メールにて改めてお知らせ致します。
【開催10日間購読料金】
7月配信分:3000円(消費税不要)
(1日当たり300円)
※ご継続特別価格:1600円(消費税不要)
※KBC6月からのご継続には特別価格が適用されます。
お支払いは銀行振込になります。
※振込口座はご登録御礼メールに記載しています。
【募集の締め切り】
締切は6月30日(金)23時59分です。
【参加方法】
下記のURLより「登録フォーム」にお進み頂き、
必要事項をご記入頂くだけです。
↓↓↓
血統馬券クラブ(KBC)7月登録フォーム
https://kmax-begin.com/fx/Qu1yOW
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