今週は、いよいよ今年の3冠最終戦「菊花賞」でございますな。

全馬が初めての距離となるレースだけに、血統を重視すべきレース。

 

下位人気馬の台頭もレアではなく、

昨年も7番人気のフィエールマンが優勝し、

10番人気のユーキャンスマイルが3着。

 

一昨年は2桁人気馬2頭が2着・3着の大波乱。

 

それでは今年の「本当の有力馬」を

血統と近走脚質などから暴いて参ります。

 

脚質傾向

2013年以降の良馬場開催で馬券に絡んだ

12頭の内、キタサンブラックを除く11頭が

前走上り3Fタイム順位3位以内でございました。

 

今週の京都は、土曜日までは小雨が続く予報でございますが、

先週の秋華賞が、わずか1日で不良→稍重に回復したように

非常に路盤の状態が良さそうで、水はけも良いようでございます。

 

今週日曜日は、朝から晴れの予報で、気温も25度前後まで

上がるようでございますれば、ほぼ良馬場開催となりましょうなぁ。

 

ラップパターンと血統傾向

菊花賞は馬場やレース展開によって

血統傾向に変化がみられるレースでございますな。

 

近5年で4頭を馬券圏内に送り込んでいる

ディープインパクト産駒にも、馬場・ペースにより

母系の血統傾向に違いが見られます。

 

馬場が悪くなると、後半の時計が掛かり、

良馬場でもペースが速いと後半の時計が掛かりますな。

 

ラップ理論的に申しますれば、

後半の時計が掛かるレースは「消耗戦」と分類され、

前半よりも後半の方が速くなるレースを「瞬発戦」

と言うように分類致します。

 

この「ラップの分類」を数値化した

RP指数」を物差しに考えますと、

RP指数が55以上のレースは「瞬発戦」

RP指数50以上55未満のレースは「平坦戦」

RP指数50未満のレースは「消耗戦」

 

このように分類できます。

 

昨年は「RP指数61.0」の瞬発戦で、

上り3F最速タイムは33秒9という

長丁場とは思えぬほどの高速上りでございました。

 

このような「瞬発戦」では、ダービー好走馬を

多く出すような「リーディング上位」の種牡馬産駒が

強くなりまする。

 

そして、瞬発戦においては、

サンデー系上位種牡馬の母父の

血統傾向に面白い特徴がございますな。

 

ディープ産駒は「母父に欧州血統」

その他の中長距離型サンデー系(Tサンデー系)を

父に持つ場合は、「母父に米国型血統」

 

このような特徴が見受けられまする。

 

切れ味に特化しやすいディープ産駒の場合、

スタミナ不足を補完できる母父が必要となり、

元々が長距離適性の高い牝系とサンデーサイレンス

という配合から産まれた多くのTサンデー系の

種牡馬を父に持つ場合には、短距離的なスピードと

切れ味を補完できる米国型の母父が必要となる。

 

このように拙者は解釈しておるのでございます。

 

ただし、ディープ産駒の場合も、母系にスピード能力の高い血

を持ち合わせていることが非常に重要であります。

 

今年のディープ産駒

今年の出走馬にディープ産駒は以下の3頭がおりますな。

 

⑤ワールドプレミア(母父欧州型)

⑭サトノルークス(母父欧州型)

⑱メイショウテンゲン(母父米国型)

 

ワールドプレミアの母父は欧州型アカテナンゴ。

これは、瞬発戦の切れ味を引き出す血で、

母母父に欧州型ノーザンダンサー系という配合。

 

前走はサートゥルナーリアが強すぎた印象で、

着差は大きかったものの、上りは最速の32秒台。

 

上位人気馬の中ではこの馬がイチオシでございまする。

 

サトノルークスは母父が欧州サドラーズ系。

ただ、母母父も欧州血統という配合で、

米国型が全く入っておらず、これは若干の割引材料。

 

平坦戦~消耗戦ならこの馬が面白そうでございますな。

 

メイショウテンゲンは「前走上り」からパス。

 

父がTサンデー系

良馬場のスローペースからミドルペースでは、

Tサンデー系を父に持つ場合、母父に米国型や

プリンスリーギフト系を持つ事が理想的。

 

今年該当するのは1頭だけ。

 

➂カリボール

父はハーツクライ産駒のジャスタウェイで、

母父がプリンスリーギフト系のサクラバクシンオー。

母母父には欧州型ノーザンダンサー系と、

良馬場馬スローの菊花賞に向いた、バランスの

取れた配合馬でございますな。

 

前走は古馬混合のハンデ戦で背負い頭でしたが

逃げ馬をキッチリと差し切っての快勝。

 

枠順も2枠は菊花賞の好走枠のひとつ。

 

この馬が拙者の爆穴候補でございまする。

 

キングマンボ×サンデー系

この配合も菊花賞の好走配合で、

この組み合わせは「逆もまた真なり」ですな。

 

脚質傾向と合致する該当馬は2頭。

 

⑥ディバインフォース

前走が2勝クラスで負けておるだけに、

少々狙いづらいところではありますなぁ・・・

 

⑨ヴァンケドミンゴ

父がトニービン持ちのルーラーシップで、距離延長は向きそう。

 

皐月賞2着馬のサンリヴァルは全兄。

 

母母父がプリンスリーギフト系で、

この血が非常に魅力的に映りますな。

 

前走は古馬準OP(3勝クラス)でコンマ1秒負け。

能力的には足りており、瞬発戦でも消耗戦でも

能力を出せるラップ適性幅の広さも魅力でございましょう。

 

その他の注目馬

②ニシノデイジーが面白そうですなぁ。

父はハービンジャーで欧州型ダンチヒ系。

母父はPサンデー系でスピード型サンデー系。

母母父は菊花賞馬セイウンスカイでございますな。

 

曾祖母はニシノフラワーで、

「速い母系のハービンジャー産駒」

と言う意味では、昨年4着のブラストワンピース

と同様で、延長ローテは向かぬかもしれませぬが、

セイウンスカイの血に少し期待したいところ。

 

最終的な結論は、レース当日昼頃公開予定の

EZ-WIN予想でお楽しみ下されませ(*_ _)

 

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View Comments

  • 無料メルマガ読者の山ちゃんです。サンデームーティエ、日曜京都11R一着のヤマニンも共に今月引退する調教師の馬でしたね。不思議と引退する調教師の馬はよく来ますね~サンデームーティエは三着で厚く購入してたので悶絶です最終週はあまり絡みませんが注意は必要かと。

    • 山ちゃんさん♪コメントありがとうございます。そういうカラクリだったんですね~( ;∀;)。。。カフェブリッツにもう少し甲斐性が有れば、山ちゃんさんウハウハでしたね(*_ _)無念です。こうして、コメントを頂けると物凄い勢いで嬉しいものですね。本当に有難うございます♪

  • 先週からお世話になりました。先週は馬券の買い方がわからない状態でした。今回はなんとなくわかって来ました。土曜日の推奨馬

    は凄いの一言です。馬券は買ってなかったですが本当に凄いですこれからもよろしくお願いいたします。

  • お世話になっております。
    くじ引きで当たりましたマーチステークスの三連複予想にまるのりし、自身初めての万馬券を頂きました!
    ありがとうございました!

    しかし、疑問があり、コメントさせていただきました。
    何故三連複の買い目は◎の1番からではなく、○の4番からのフォーメーションだったのでしょうか?

    また、私も血統の勉強をしようと思っているのですが、現在は有料会員の募集は行っていないのでしょうか?

    • いつも有難うございまする(*_ _)

      初万馬券おめでとうございます!(*^^)v

      さて、お問い合わせの3連複の軸馬の件でございますが、

      馬連の軸には足りないと考えていた事と

      大きな馬券を狙うには、人気薄の自信がある馬から

      3連複で3列目を手広く買目に入れて

      万馬券になる買目だけ、あるいは200倍以上の

      好配当になる買目だけを購入する。

      と言うのが拙者のスタイルでございます。

      なお、有料コースの血統馬券倶楽部の方は

      明日のメルマガで募集をさせて頂きます。

      よろしければご参加を(*_ _)

      くまもん

  • いつも貴重な情報をありがとうございます。 大変参考になります。
    オークスにおいてのロベルト系の取り扱いですが、データ上は非常に合わないとおもってます。 ましてや今の高速馬場の東京では、スピードを強化する血統ではないので、より厳しいのでは?  可能であればお考えをお聞かせください。

    • そうじろうさん、こんにちは。くまもんです。

      コメントの投稿有難うございまする(*_ _)

      さて、ロベルト系と高速馬場の東京2400・・・

      ロベルト系のスクリーンヒーローが

      ジャパンCを勝っておりますが、勝ち時計は

      2分25秒5というタイムで、近年の時計から考えれば、

      非常に時計の掛かる馬場だったと思います。

      ロベルト系は基本的には欧州型血統。

      サンデーサイレンスが登場するまでは

      ヘイルトゥリーズン系の代表的な

      血統で、3冠馬ナリタブライアンを出すなど

      一世を風靡致しましたが・・・

      馬場の高速化が進むにつれ衰退を始めた血でございますな。

      つまり同じヘイルトゥリーズン系でも

      サンデーはヘイローを経由しており、

      このヘイローの血が、高速場での直線スピードに

      大きく貢献しておるのだと思いまする。

      勝ち時計が2分24秒0だった2016ダービーで

      馬券圏内をディープ産駒が占めましたが、

      ロベルトを母父に持つディーマジェスティが

      3着に敗れたのも、血統の影響ではなかったかと。

      勝ち馬マカヒキは母父ヴァイスリージェント系。

      落鉄しながらもタイム差無しの2着に頑張った

      サトノダイヤモンドは母父ダンチヒで、

      祖母の父はヘイロー系。

      ヘイローの3×4クロスを保持しておりました。

      それを考えますと、高速馬場の

      東京2400mにおいて、決してプラス材料ではないと

      拙者は愚考致しておりまする。

      くまもん。

  • お忙しい中ありがとうございます。
    この20年で父or母系にロベルト持ちは2馬くらいしか馬券に絡んでないのは極端ですよね。 エピファ&スクリーンは父ロベルト系、母系サンデーと似たような血統背景なので同じくくりに考えてます。デアリングタクトの桜花賞快勝は馬場の恩恵かも?と。
    やはりポイントは高速馬場への適正ですね。 
    ありがとうございました。
    お身体ご自愛ください。

  • くまもんさん おはようございます。
    オークスはくまもんさん推奨の岡田BOXでなんとか3連複を拾えました。
    が、ロベルト系のワンツーで自分の馬券本線は壊滅…。
    気持ちを切り替えてダービー!
    現時点で、ビターエンダー・ディープボンドの父ダービー馬
    シンボリクリスエスが相性○で母父ダービー馬のコルテジア
    以上の3頭を人気馬に絡めたいと考えております。
    人気馬では、サリオスの扱いで思案中。
    朝日杯FSで馬券対象になった馬で、ダービーで馬券になったのはローズキングダムのみ。
    勝馬を探すとナリタブライアンまでさかのぼることに。
    朝日杯勝馬にはディープ産駒やキンカメ産駒がいるにもかかわらずこの結果。
    ダービーと朝日杯は結びつきにくいのだと思います。
    これを踏まえ、くまもんさんのお考えを参考に ダービーは本線でgetしたいと思います!

    • そうじろうさん こんばんは くまもんです(*_ _)

      コメントを頂戴致し誠に有難き幸せ。

      確かにロベルト系は不気味でございますな。

      ダービーでは、母父ロベルト系の馬が

      過去5年で4頭が馬券になっております。

      そのうち3頭は、2人気・1人気・1人気で、

      1着・3着・3着と言う成績でございましたな。

      1人気に支持された2頭がともに3着。

      と言うところに、相性がさほどでもない

      と拙者は理解致しておりまする。

      Bコース最終日開催のオークスと、

      Cコース2日目開催のダービーでは、血統傾向に

      わりと相違が出る年の方が多く、共通点は

      ディープ最強。という事でございましょうか。

      朝日杯に関して言えば、サリオスは勝っていますので

      勝ち馬のダービー成績を見るのも良いかと・・・

      とは言え、阪神に開催が移って以降は、朝日杯の勝ち馬は

      2頭しかダービーにでておりませぬが・・・

      リオンディーズは母母父にダービーの鬼門血統

      サドラーズ系を持っており、ダノンプレミアムは

      母父がロベルト系で、血統的な側面から見れば

      飛ぶのが普通。というイメージでございますな。

      サリオスの血統評価は、次回のG1レポートで

      触れる予定でございますれば、そちらをご覧頂ければ

      と存じまする。

      以上、拙者の妄想と独りよがりでございます(*_ _)

      くまもん

  • くまもんさん こんばんは そうじろうです。
    またまたお忙しい中ありがとうございます

    ダービーは様々な人の思惑があり、多方面からのファクターが必要とされるので、予想するのも楽しいですね♪
    ディープインパクト初の3冠馬への夢は繋がるのか?
    皐月パスしてルメール確保してダービーに挑むノーザンの本気度は?
    ディープインパクト記念を勝ったディープの子供が武豊と挑むダービードラマは?

    毎年、ダービーより目黒記念で真剣勝負してしまう自分…

    ともあれ
    サリオスの血統評価 楽しみにしてます♪

  • くまもんさん こんばんは
    そうじろうです。

    川田Jについてですが、レクセランスでもアルジャンナでも 戻ろうと思えば戻れたと思うのですが、やはり…ノーザンFとの大人の事情があるのでしょうか…?
    また、ルメールJはワーケアが皐月パスした時からダービーは確約だったのでしょうか?
    例えサトノが皐月でいい勝負しても…。

    血統構成の話しではないので大変恐縮ですが、
    もし機会があればご意見お聞かせください。

  • 川田騎手については、ヒューイットソン帰国によりガロア陣営より
    オファーが来て引き受けただけではないでしょうか?

    レクセは、皐月賞で蹴ってアンタレスSのお手馬を選んだ訳ですし、

    アルジャンナの毎日杯の時は、降りたと言うよりヒューイットソンに

    奪われた感じですよね。中京でOP特別に乗ってましたから。

    川田殿はこのところ芝の重賞で結果を出せておらず、

    乗りたい馬を選び放題と言う訳ではないのではないかと。

    ましてやノーザンの吉田勝己名義のアルジャンナの場合、

    一度降りると、自分から「乗ったりましょか?」とは言えませんよね。

    ルメール殿のワーケアは既定路線だと思いますが・・・。

    サトノはノーザンファーム生産馬とは言え外様馬主で

    ワーケアは個人馬主名義ながらあくまでも名義人だそうで、

    実権を握るのは・・・でございましょうから、

    ルメール殿はG1ではノーザンファームの大将格に乗る。

    これは揺るがぬ既定路線なのではないでしょうか?

    拙者が不思議に思うのは、何ゆえの皐月回避だったのか?

    の方でございますな。

    脚部不安というお題目はあったようですが、

    馬はめちゃくちゃ元気だったそうですし・・・

    サリオスとの使い分けで、皐月賞ならコントレイルを負かせる

    とノーザンファームは考えていたのかも知れませぬなぁ。

    まぁ、いずれにせよこういう問題は専門外でございますれば

    全て拙者の妄想にすぎませぬ(*_ _)

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