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今年のエリザベス女王杯は、
京都競馬場の改修工事の為、
阪神での代替開催となりますな。
京都2200mは外回りコースで直線平坦。
対して阪神2200mはゴール前に急坂がある
直線の短い内回りコース。
宝塚記念が行われるコースでございまする。
エリ女と宝塚には大きな相違点があり、
エリ女で5着に負けたクロノジェネシスが、
宝塚で大楽勝し、逆にエリ女を勝ったラッキーライラックは
クロノジェネシスに2秒以上も離されて大惨敗。
『この2つのレースは全く異なる適性を求められる。』
という事の証と申せましょう。
無論、血統傾向にも大きな隔たりがございますな。
エリザベス女王杯と宝塚記念の違いを詳しく知る事で、
買わなくてもいい人気馬と、買うべき人気薄が
ハッキリくっきり見えて来るやもしれませぬ。
それでは、今年のエリザベス女王杯を考察して参りましょう。
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エリザベス女王杯と宝塚記念の最も大きな違いは
レースのペースでございますな。
下の表は、過去5年の両レースの
「RP指数」の比較表でございまする。
RP指数は、その数値が50で平均ラップ。
50を下回るとレースの前半よりも後半の
ラップタイムが遅くなる、つまり全馬が
バテている状態になるようなレースであることを意味し、
50以上の数値になって数値が大きくなるほど
前半がゆったりした流れで、最後の3F(600m)の
瞬発力比べのレースであったことを意味します。
開催年 | エリ女 | 開催年 | 宝塚 |
2019 | 57.8 | 2020 | 50.4 |
2018 | 56.3 | 2019 | 51.5 |
2017 | 58.9 | 2018 | 48.5 |
2016 | 58.7 | 2017 | 50.5 |
2015 | 51.9 | 2016 | 47.8 |
平均 | 56.72 | 平均 | 49.74 |
ちなみに・・・
2015年エリ女のRP指数は、
宝塚記念並みのRP指数となっておりますが、
この年の勝ち馬は、後に宝塚記念でドゥラメンテを
破って優勝したマリアライトでございます。
そして最もRP指数が低かった2016年の
勝ち馬もマリアライトでございますな。
この表を見て頂けば、一目瞭然に
エリ女と宝塚記念のレース質の相違が
はっきりとお分かりいただけましょう。
そして、瞬発力が重要なエリザベス女王杯と、
持久力が重要な宝塚記念とでは、求められる
能力の方向性が真逆になるのでございますな。
そのために、好走馬の血統傾向にも
当然ながら大きな違いが出て参ります。
京都開催のエリザベス女王杯では、
過去5年で馬券になった15頭のうち
モズカッチャンを除くのべ13頭が
「父がサンデー系種牡馬」でございました。
一方で、宝塚記念では両親のどちらにも
サンデー系を持たない血統の馬が6頭も
馬券になっており、サンデー系の血を持つ馬も
ディープ系かハーツクライのどちらかに限定されております。
宝塚記念で2年連続で2着に入ったキセキも、
父はキングマンボ系種牡馬ルーラ―シップで
母父はディープインパクト。
キタサンブラックの父は、ディープインパクトと
100%同血の全兄弟「ブラックタイド」ですな。
要するに、サンデー系の種牡馬でも
フランス系リファールを母系に持つ
サンデー系種牡馬以外は用無し。
と言うのが宝塚記念でございます。
近5年で2番目に厳しい流れのレースとなった
宝塚記念は2018年で、その年は
両親にサンデー系種牡馬を持たぬ馬が
3着以内を独占しておりました。
要するに・・・
コースの形状と、レースの流れによって
血統傾向は全く変わって参るのでございますな。
これはもはや格言のように有名な事でございます。
今年のエリザベス女王杯には8頭のディープ産駒が
エントリーしておりますれば、警戒は怠れませぬな。
無論全て牝馬でございますから。
ただ、本当に宝塚記念と相性が良いのは
欧州型のミスプロ系。特にキングマンボ系でございます。
これはディープ牝馬にも当てはまる事で、
過去5年の宝塚記念で馬券になった4頭の
ディープ牝馬の内、8人気1着マリアライト。
10人気2着のデニムアンドルビーは、
どちらも母父がキングマンボ系でございました。
今年の登録馬でキングマンボ系を父か母父に
持っておる馬は4頭で、欧州型ミスプロ系を
父か母父に持っておるのは2頭でございますな。
【キングマンボ系】
・ウラヌスチャーム
・ソフトフルート(父ディープ)
・ミスニューヨーク
・ロサグラウカ
【欧州型ミスプロ系】
・カーロンバンビーナ(父ディープ)
・リュヌルージュ
あとはサンデー系を両親のどちらにも持たない馬。
・ノームコア
・リュヌルージュ
・ロサグラウカ
ノームコアは今年の宝塚記念で大楽勝した
クロノジェネシスの半姉でございますな。
ヴィクトリアマイルをレコード勝ちした事で、
東京コースの高速馬場向きマイラーのイメージが強いですが
札幌記念ではラッキーライラックを降して優勝しており、
一昨年のエリザベス女王杯でも5着に踏ん張りました。
今の阪神は馬場が速く、レコードタイムが
出るような馬場でござれば、意外とやれるような気が致しますな。
さて、人気になりそうな昨年の勝ち馬
ラッキーライラックをこき下ろして
本日は締めくくりたいと存じまする。
拙者がこき下ろした馬は、
大体勝つのですが・・・(/ω\)
馬場が軽く、ゆったりとした流れになれば
馬券圏内もあるかも知れませんが・・・
基本的には阪神2200mは決してベストな舞台ではなく、
やはり外回りの直線が長いコースでのスローな流れの方が
忙しい流れを嫌うこの馬には合っていそうですな。
エリザベス女王杯で3年連続2着の、
クロコスミアとは血統構成が似通っており、
昨年のエリザベス女王杯でセットで連対したのも
ステイゴールド系の血による「非根幹距離」適性と
母系に米国型ボールドルーラー系を持つことで
スピードの持続力を活かしやすいコースが
「京都外回りの2200mだった」と言う事だと
解釈しております。
問われる適性が真逆になるコースが向くはずがない。
と言う事と、それを跳ね返してまで勝ち負けできる程に
強い馬ではない。というのが拙者の見解でございまする。
前走の札幌記念のRP指数は52で、
これはラッキーライラックにとっては
「チョッピリ厳しい流れ」でございました。
もっとゆったりした流れからの直線勝負が
本領であるがゆえに、ノームコアに突き放され、
ペルシアンナイトには後ろから交わされ。
自分の得意パターンから外れると
あっさりと負けるもろさを持つ馬で、
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無料メルマガ読者の山ちゃんです。サンデームーティエ、日曜京都11R一着のヤマニンも共に今月引退する調教師の馬でしたね。不思議と引退する調教師の馬はよく来ますね~サンデームーティエは三着で厚く購入してたので悶絶です最終週はあまり絡みませんが注意は必要かと。
山ちゃんさん♪コメントありがとうございます。そういうカラクリだったんですね~( ;∀;)。。。カフェブリッツにもう少し甲斐性が有れば、山ちゃんさんウハウハでしたね(*_ _)無念です。こうして、コメントを頂けると物凄い勢いで嬉しいものですね。本当に有難うございます♪
先週からお世話になりました。先週は馬券の買い方がわからない状態でした。今回はなんとなくわかって来ました。土曜日の推奨馬
は凄いの一言です。馬券は買ってなかったですが本当に凄いですこれからもよろしくお願いいたします。
お世話になっております。
くじ引きで当たりましたマーチステークスの三連複予想にまるのりし、自身初めての万馬券を頂きました!
ありがとうございました!
しかし、疑問があり、コメントさせていただきました。
何故三連複の買い目は◎の1番からではなく、○の4番からのフォーメーションだったのでしょうか?
また、私も血統の勉強をしようと思っているのですが、現在は有料会員の募集は行っていないのでしょうか?
いつも有難うございまする(*_ _)
初万馬券おめでとうございます!(*^^)v
さて、お問い合わせの3連複の軸馬の件でございますが、
馬連の軸には足りないと考えていた事と
大きな馬券を狙うには、人気薄の自信がある馬から
3連複で3列目を手広く買目に入れて
万馬券になる買目だけ、あるいは200倍以上の
好配当になる買目だけを購入する。
と言うのが拙者のスタイルでございます。
なお、有料コースの血統馬券倶楽部の方は
明日のメルマガで募集をさせて頂きます。
よろしければご参加を(*_ _)
くまもん
トロワゼトワルは皇成くんですよ(小声❤️)
キャーΣ(・∀・;)
いつも貴重な情報をありがとうございます。 大変参考になります。
オークスにおいてのロベルト系の取り扱いですが、データ上は非常に合わないとおもってます。 ましてや今の高速馬場の東京では、スピードを強化する血統ではないので、より厳しいのでは? 可能であればお考えをお聞かせください。
そうじろうさん、こんにちは。くまもんです。
コメントの投稿有難うございまする(*_ _)
さて、ロベルト系と高速馬場の東京2400・・・
ロベルト系のスクリーンヒーローが
ジャパンCを勝っておりますが、勝ち時計は
2分25秒5というタイムで、近年の時計から考えれば、
非常に時計の掛かる馬場だったと思います。
ロベルト系は基本的には欧州型血統。
サンデーサイレンスが登場するまでは
ヘイルトゥリーズン系の代表的な
血統で、3冠馬ナリタブライアンを出すなど
一世を風靡致しましたが・・・
馬場の高速化が進むにつれ衰退を始めた血でございますな。
つまり同じヘイルトゥリーズン系でも
サンデーはヘイローを経由しており、
このヘイローの血が、高速場での直線スピードに
大きく貢献しておるのだと思いまする。
勝ち時計が2分24秒0だった2016ダービーで
馬券圏内をディープ産駒が占めましたが、
ロベルトを母父に持つディーマジェスティが
3着に敗れたのも、血統の影響ではなかったかと。
勝ち馬マカヒキは母父ヴァイスリージェント系。
落鉄しながらもタイム差無しの2着に頑張った
サトノダイヤモンドは母父ダンチヒで、
祖母の父はヘイロー系。
ヘイローの3×4クロスを保持しておりました。
それを考えますと、高速馬場の
東京2400mにおいて、決してプラス材料ではないと
拙者は愚考致しておりまする。
くまもん。
お忙しい中ありがとうございます。
この20年で父or母系にロベルト持ちは2馬くらいしか馬券に絡んでないのは極端ですよね。 エピファ&スクリーンは父ロベルト系、母系サンデーと似たような血統背景なので同じくくりに考えてます。デアリングタクトの桜花賞快勝は馬場の恩恵かも?と。
やはりポイントは高速馬場への適正ですね。
ありがとうございました。
お身体ご自愛ください。
くまもんさん おはようございます。
オークスはくまもんさん推奨の岡田BOXでなんとか3連複を拾えました。
が、ロベルト系のワンツーで自分の馬券本線は壊滅…。
気持ちを切り替えてダービー!
現時点で、ビターエンダー・ディープボンドの父ダービー馬
シンボリクリスエスが相性○で母父ダービー馬のコルテジア
以上の3頭を人気馬に絡めたいと考えております。
人気馬では、サリオスの扱いで思案中。
朝日杯FSで馬券対象になった馬で、ダービーで馬券になったのはローズキングダムのみ。
勝馬を探すとナリタブライアンまでさかのぼることに。
朝日杯勝馬にはディープ産駒やキンカメ産駒がいるにもかかわらずこの結果。
ダービーと朝日杯は結びつきにくいのだと思います。
これを踏まえ、くまもんさんのお考えを参考に ダービーは本線でgetしたいと思います!
そうじろうさん こんばんは くまもんです(*_ _)
コメントを頂戴致し誠に有難き幸せ。
確かにロベルト系は不気味でございますな。
ダービーでは、母父ロベルト系の馬が
過去5年で4頭が馬券になっております。
そのうち3頭は、2人気・1人気・1人気で、
1着・3着・3着と言う成績でございましたな。
1人気に支持された2頭がともに3着。
と言うところに、相性がさほどでもない
と拙者は理解致しておりまする。
Bコース最終日開催のオークスと、
Cコース2日目開催のダービーでは、血統傾向に
わりと相違が出る年の方が多く、共通点は
ディープ最強。という事でございましょうか。
朝日杯に関して言えば、サリオスは勝っていますので
勝ち馬のダービー成績を見るのも良いかと・・・
とは言え、阪神に開催が移って以降は、朝日杯の勝ち馬は
2頭しかダービーにでておりませぬが・・・
リオンディーズは母母父にダービーの鬼門血統
サドラーズ系を持っており、ダノンプレミアムは
母父がロベルト系で、血統的な側面から見れば
飛ぶのが普通。というイメージでございますな。
サリオスの血統評価は、次回のG1レポートで
触れる予定でございますれば、そちらをご覧頂ければ
と存じまする。
以上、拙者の妄想と独りよがりでございます(*_ _)
くまもん
くまもんさん こんばんは そうじろうです。
またまたお忙しい中ありがとうございます
ダービーは様々な人の思惑があり、多方面からのファクターが必要とされるので、予想するのも楽しいですね♪
ディープインパクト初の3冠馬への夢は繋がるのか?
皐月パスしてルメール確保してダービーに挑むノーザンの本気度は?
ディープインパクト記念を勝ったディープの子供が武豊と挑むダービードラマは?
毎年、ダービーより目黒記念で真剣勝負してしまう自分…
ともあれ
サリオスの血統評価 楽しみにしてます♪
くまもんさん こんばんは
そうじろうです。
川田Jについてですが、レクセランスでもアルジャンナでも 戻ろうと思えば戻れたと思うのですが、やはり…ノーザンFとの大人の事情があるのでしょうか…?
また、ルメールJはワーケアが皐月パスした時からダービーは確約だったのでしょうか?
例えサトノが皐月でいい勝負しても…。
血統構成の話しではないので大変恐縮ですが、
もし機会があればご意見お聞かせください。
川田騎手については、ヒューイットソン帰国によりガロア陣営より
オファーが来て引き受けただけではないでしょうか?
レクセは、皐月賞で蹴ってアンタレスSのお手馬を選んだ訳ですし、
アルジャンナの毎日杯の時は、降りたと言うよりヒューイットソンに
奪われた感じですよね。中京でOP特別に乗ってましたから。
川田殿はこのところ芝の重賞で結果を出せておらず、
乗りたい馬を選び放題と言う訳ではないのではないかと。
ましてやノーザンの吉田勝己名義のアルジャンナの場合、
一度降りると、自分から「乗ったりましょか?」とは言えませんよね。
ルメール殿のワーケアは既定路線だと思いますが・・・。
サトノはノーザンファーム生産馬とは言え外様馬主で
ワーケアは個人馬主名義ながらあくまでも名義人だそうで、
実権を握るのは・・・でございましょうから、
ルメール殿はG1ではノーザンファームの大将格に乗る。
これは揺るがぬ既定路線なのではないでしょうか?
拙者が不思議に思うのは、何ゆえの皐月回避だったのか?
の方でございますな。
脚部不安というお題目はあったようですが、
馬はめちゃくちゃ元気だったそうですし・・・
サリオスとの使い分けで、皐月賞ならコントレイルを負かせる
とノーザンファームは考えていたのかも知れませぬなぁ。
まぁ、いずれにせよこういう問題は専門外でございますれば
全て拙者の妄想にすぎませぬ(*_ _)